ガイド日誌
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最近の出来事 北の暮らし歳時記など |
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2006年9月29日(金) MTBでGo! 「延寿の水」 上富良野町 おいしい天然の湧水、「延寿の水」は、上富良野の町から白金方面に向う道道の途中、日進ダムと白金ダムの中間あたりにある。 背後は明るい森。冷たい水がこんこんと沸いている。あまり知られていないのか訪れる人は少ない。もっとも、車ここを通りがかっても気付く人は少ないだろう。小さな看板があるだけで、目立たない。 2006年9月24日(日) MTBでGo! チキン野郎、俵真布林道に惨敗 MTBダウンヒルに便乗して出かけた。まず白金温泉までのダウンヒル、続いて白金模範牧場までチャリチャリ登る。登り切るとそこに林道ゲートがある。 この林道は、大雪山国立公園の核心部の近くを通る。日曜日は営林署が休みで作業車の通行がない。 林道に一歩立ち入った。鬱蒼とした原生林。昼間近というのに薄暗く、恐ろしいほどの静寂が支配する森。 「熊、でるかも!」秋は熊がよくでるのだ。 ひとりぼっちで立ちすくむ。急に怖くなって逃げ戻ってきた。チキン野郎ですみません。 林道ゲートの鍵をあける 2006年9月20日(水) 臨時休業のタイミング ガイドの山小屋は雨の日がお休み。たとえ雨が降っていなくても悪天候の日は大事をとって休むことにしている。 でも、この休業のタイミングが難しい。 台風が接近していた昨日、雨は降らないものの朝から強風。やむを得ず休むことにした。プラスティックの椅子などが飛んでいく風。これは危ない。 ところが開店時間になるとお客さんがやってくる。何人かが臨時休業の張り紙をみて残念そうに帰っていった。それを見送る僕もまた、非常に残念。 美瑛の町に出かけていた妻が帰ってきて言った。「美瑛はいい天気」と。 胸が掻き毟られる思い。 所用で旭川に行った。やはりいい天気。風もあまりない。 何なんだよ〜。 美馬牛は標高がやや高いため風をうけやすい。南西風のときは特に、周辺の地形が風を集めやすいようだ。だから判断が難しい。 一夜あけて今朝。午前7時、台風は旭川付近に上陸した。が、しかし、風は昨日よりもむしろ弱く、8時には雨もあがった。 店を開けろ開けろと妻がうるさい。悩んだものの、妻の催促に後押しされ少し遅れて8時半に開店した。さっそくお客さんがきた。 美瑛はいまだ台風の強風域。しかし、日が差してきた。風もさほどでもない。 このあたりのタイミングが、難しい。 ※雨天荒天時は利用者の満足だけでなく転倒などによる怪我等、安全までもが損なわれるケースが目立つため、ガイドの山小屋では2002年より雨天荒天時は休業することに決めています。 2006年9月17日(日) 陸上自衛隊に入隊しました 昨夜みた夢の話。僕は上富良野にある陸上自衛隊に入隊した。夢のなかで僕は現在の仕事の将来に不安を感じており、それが動機で転職したらしい。 僕は上富良野の町の、1階がラーメン屋か焼肉屋という店舗付住宅の2階の2DKに家族5人で住んでいた。夢の中だというのに間取りまで良く覚えている。通りに面したドアを開けると薄暗い階段になっていて階上の住居に通じている。2階にあがるとパッと明るくなる。狭いけど明るい家だった。 職場(陸自)にはなぜか僕が以前勤めていた会社の1コ上の先輩がいて相変わらず調子のいいことを言っていた。また、国道をバイクや自転車で走っていたときにランニングしている姿を何度かみかけたことがある17、18歳くらいの、ちょっと太めの新米自衛官の姿もあった。夢のなかで彼は以前よりも随分と引き締まり勇敢な顔をしていた。またそこは広い職場で、知り合いを探そうと思ってもなかなか見つけられない。そして僕は明日から始まる正式な訓練行程の、毎日10kmのランニングに、絶対無理だよ〜と不安を覚えている。 随分とリアルな夢だった。 でもおかしいのは、夢のなかで僕は妙なことを心配しているのだ。 「もうすぐ冬じゃないか。冬のツアーが始まるのに困った困った。休めるかな?」転職したはずなのに、冬山のガイドだけはやる気らしい。 心配しすぎて目がさめた。朝になっていた。 2006年9月16日(土) 怪現象 胡桃の木が・・・。 我が家にある胡桃の木、家を建てる以前からこの土地に自生していたもので、もともとこの土地に胡桃の木は3本あった。そのうち1本がいまも残る。 美馬牛には胡桃の木が多く、そのおかげで駅の周辺ですらエゾリスをよく見かける。我が家にも毎日のようにやってくる。 今朝、風もないのに我が家の胡桃の木の下のほうの小枝3本が、右に左に激しく動いていた。 なぜ?リスの仕業か?と思ったが姿は見えない。ほかの枝葉はピクリともしない。伸び盛りの草たちも風をうけてたなびく様子はない。 ??? 原因をつかもうとジ〜ッと見つめていた。しかしわからない。そのうち小枝の動きは次第にゆるやかになり、10分後には静止した。 何だったんだ? 2006年9月14日(木) クレーマーさん 出来ることなら遭いたくはないんだけど客商売の宿命で、僕の小さな店にも、ごく稀にクレーマーさんがやってくる。数千人にひとりくらいの割合だと思う。 クレーマーさん。つまり、「問題」を起こす要注意な人。 客商売に慣れてくると出会った瞬間に勘が働く。どうしても緊張するから態度が硬化する。それを相手が察知してしまうと相手にもスイッチが入る。 でも最近思うことがある。クレーマーさんにも事情があるように思う。クレーマーさんだって何も最初からクレーマーだったわけではないはず。大変な苦労を味わってきた苦労人な のではないか?と思うことがある。繊細ゆえに何度も嫌な目にあい、傷つき、少しずつ心が荒んできてしまったんではないだろうか。 優しい人ほど傷つきやすい。何度も辛い目に遭うと、誰だって心が冷え固まる。やがて性格にも変化が現われ、いつまでも「いい人」ではいられなくなる。その気持ちは、痛いほどよくわかる。 最近出会ったクレーマーさんを思ったとき、ふと、その人は優しさに飢えていたんではないかと思い当たった。最初から攻撃的な言葉を浴びせてきたその人に僕は身構え、慎重になり、態度を硬化させたけど、それでも優しく受け止めてあげたら問題はなかったかもしれないなと思った。 2006年9月8日(金) 今週のへぇ! インターネットで査証が取得できる? 先日、某国のビザを取得した。最近は3ヶ月未満の短期滞在ならばビザは不要という国も多いが、なかにはインターネットでビザが取得できる国もある。 実際にやってみた。 まず大使館のWebにアクセス。「査証申請」をポチッ。約款はロクに読まずに「同意する」、パスポート情報を記入する名簿のような画面を埋めていく。最後にクレジットカード情報を記入して「 送信」をボチッ。 これで終わり。あっけない。 ホンマにこんなんでエエの?なんだか不安。 現地に着いてからお前はビザがないではないか、どうなんだ!とか言われて自動小銃なんかを突きつけられて別室に連行され秘密警察なんかに尋問されて、挙句に強制送還なんてことにならないのか?とか思ってしまった。 (考えすぎやっちゅ〜ねん) 2006年9月3日(日) 僕は浦島太郎 GARMINのGPS Foretrex101 周囲の友人たちに遅れること5年、ついにGPSを手に入れた。位置の確認だけではなくMTB旅に使えばサイクルコンピュータが不要になり腕時計もいらない。 時計、高度計、スピード、距離、ぜんぶ兼用できる。 ずっと贅沢品だと思っていたが、とんでもない。とても合理的。知らない間に時代は進んでいたんですねぇ。 驚きっぱなし。すっかり浦島太郎。 2006年8月31日(木) GPSと時計 Suunto X9 しばらく物欲とは無縁だった。言うまでもなくその間にも世界は休まず進化を続けていたようだ。凄い!驚いた!GPS搭載の時計。昨秋のリリースだという。 製品インフォメーションには、こんなことを書いてある。 以下抜粋 登山愛好家だけでなく、パラグライダー、気球などスカイスポーツ関係者からも絶賛されるのは当然のことでしょう。現在、市販されている中では世界最強のインテリジェントウォッチとされています。 すごい自信。でも製品詳細を見ていたら頷けるのだ。 2006年8月27日(日) MTBでGo! 美瑛のトレイル 二股〜五稜 女性2名の参加者を連れて二股方面へと出かけた。二股からの長い登りを経て、山麓の開拓台地から五稜へと続く眺望のいいダート道を三人で走る。 付近の林内には至るところに「森の恵み」が見られる。しっかりした実をつけた山ブドウの房が連なり、キィウィフルーツの原種であるコクワの実がたわわな実をつけている。これから秋が楽しみだ。山菜の類も豊富。 野いちごの「クロイチゴ」を見つけた。見回すと森の日陰のあちこちにたくさん見られるようだ。味は甘くて、とても香りがよかった。 2006年8月16日(水) お盆休みが明けた美瑛 お盆休みの週末をはさんだここ数日は大混雑。観光スポットは言うまでもなくふだん渋滞することなど滅多にない国道も数珠繋ぎになった。 そんな夏の大騒ぎが過ぎていった。 まだ暑い日が続いているけれど早くも秋風を感じる。あちこちの休耕畑ではヒマワリが満開。雑木林をのぞいてみると、まだ青いけれど山ブドウの房がたくさんぶら下がっていた。 2006年8月14日(月) 旅の情報収集 MTBの旅 旅先の情報収集には誰もが苦心されていると思う。情報紙やウェブ、口コミなど。もよりの観光案内所に質問メールを送る人もいるだろう。 おいしい店や宿などの情報は比較的得やすい反面、気候に関する情報は入手し辛い。僕もまた地域の「風向き」の情報が得られなくて苦労している。 加えて海外の場合は詳細な道路地図を得るのも難しい。もよりの町の人口や規模などジェネラルインフォメーションもそう転がっているわけではない。 辺境に出かける場合はおいしい店や宿などはどうでもいいんだけど、求める情報は「地球の歩き方」には決して載っていないから結局自力で捜し求めることになる。(ロンリープラネットは簡素だけど比較的情報が濃密) ミクシィでもいろんな人に聞いてみるんだけど、いまいち得られる情報はしっくりこない。皆その道のベテランで「濃い人たち」だから 、それなりにこだわりがあり、それぞれ見解が異なってしまうのだ。風向きの質問を投げかけたら怒られちゃったりする。おまえ軟弱だ、みたいな…。 でも自然を味方につけることが大切なのは今も昔も同じだと思うんだけど。 こうやって情報集めに四苦八苦するのもまた楽しい。 2006年8月11日(金) 涙ぐましいダイエット 今年も10月出発予定のMTB旅の準備をはじめた。人力で旅しようとする誰もが荷物の軽量化に悩むものだが、僕もまた例にもれず四苦八苦している。 持参する資料のなかの広告や不要ページを破り取るのはもちろん、カラビナ1個に至るまで悩み抜く。こういう10g単位の軽量化が積み重なり馬鹿にならない成果を生み出す。軽量化の動機はまず出国時の荷物制限にある。昨年は苦しみ抜いた末の軽量化にもかかわらず超過料金5万円を請求された。それからもちろん、荷物が少ないほど旅は大きくなるというメリットがある。軽量化は高速化とリスク軽減に繋がる。旅になれた人ほど荷物は驚くほど少ない。 いままで手付かずだったMTBの部品交換を手がけることにした。友人のアドバイスに従い、まずはフロントフォークをサスペンションのないものに交換することにした。これでまず1kg。あとはシートやハンドルなどを交換してさらに500g減を目指す。 今年の旅には砂漠の横断が含まれる。軽量化を徹底して、その分は飲料水の積載を増やせるよう、いまから知恵を振り絞っていかなければ。 それにしても荷物も体重も、ダイエットってほんとうに大変。涙ぐましい。 2006年7月30日(日) 突入は勘弁 美瑛は夏シーズンも本番。小さなぼくの店にも毎日いろんな人がやってくる。 いるんな人が来るからいろんな出来事がある。珍事があり、プチ事件があり、また心あたたまる話もある。恋をみつける人たちもいる。 外国人が過半数を占める日もある。この店を始めた10年前には考えもしなかったことだ。そんな時勢に押されてか、いつの間にか僕もガイジンに臆することがなくなった。とりあえず何とかなっている。 夏は珍事がつきもの。大抵のことには驚かないし怒ることもない。大型バスの奇襲(僕の小さな店にバスが横付けされるのだ。)にも負けない。でも・・・。 ちょっとお父さん!自宅に突入するのだけは勘弁してください・・・。 2006年7月23日(日) チーズケーキ 今朝もいい匂いで目がさめた。きょうもチーズケーキが焼きあがったらしい。きょう喫茶で販売する8カットだ。 とてもシンプルなベイクド・チーズケーキ。同じレシピで作っても使う材料によって出来が全く違ってくる。コストを優先して安い材料で作ったりすると、途端に味が落ちる。シンプルとはいっても材料の良し悪しが現われるので油断はできない。 きょうのチーズケーキは、きっとおいしいと思う。 2006年7月21日(金) 夏野菜 我が家の「放ったらかし菜園」の夏野菜がどんどん成長している。ここのところ毎日のように夕立があるんだけど、ひと雨ごとに太っていくようだ。 かわいらしい茄子が鈴なりになっていて、薄紫色の花が次から次へと咲いている。8月には収穫できそう。 きょうはキュウリを収穫した。我が家の庭で採れたキュウリだというと小さな娘たちも大喜びで食べてくれるのだ。 2006年7月20日(木) 電動自転車が足りない・・・ 夏シーズンも本番、これからお盆明けまで忙し い日々が続く。毎年のことだけど今年は少々気がかりなことがある。まず不順な天候。本州はいまだ夏本番に至っていないし、北海道もまたお天気が安定せず夏休みという気がしない。 もうひとつ。きわめて個人的だけど7月に入って「電動自転車」の不足が続いており昨年よりも傾向が顕著だ。でも1台10万円とあって購入もままならない。 せっかく来店してくれたお客さんの希望を断るのは、これは結構辛い。 2006年7月15日(土) 夏野菜 急に忙しくなったせいで自宅の菜園のことなどすっかり忘れていた。気がつけばキュウリもトマトも茄子も雑草に埋もれそうになっていた。 ふと見ると可愛らしいキュウリがぶらさがっている。黄色い花もちらほら見える。ここ数日の、ここは本州か沖縄と思い違いするような暑さのおかげで夏野菜は勝手に伸び放題。元気はつらつだ。 春先の天候不順と低温で大切なサツマイモの苗を全滅させてしまったのだが、そのあとを引き継いだ夏野菜たちは、なかなか逞しい。 2006年7月14日(金) まもなく麦秋 さいきんのお天気と気温の上昇のおかげで農作物は順調に成長しているように見える。寒い春と6月の天候不順もこれで取り戻されるんじゃないだろうか。 秋まき小麦がだいぶ色づいてきた。来週あたりからいよいよ刈り取りが始まるらしい。共同倉庫では巨大な麦の刈り取り専用のコンバインの準備が進められていた。畑では麦の穂が風に揺られていた。 貸自転車で迷子になったお客さんを探しているときにパチリ。哲学の木にて。 2006年7月10日(月) ジャガイモの花 美瑛・上富良野とその周辺各地で今年もジャガイモの花が満開をむかえた。 美瑛町のパッチワークの路、パノラマロード、美沢や藤野、留辺蘂をはじめ、美瑛から富良野にかけて随所で満開のジャガイモ畑を見ることができる。 2006年7月3日(月) バイクでGo! 十勝岳山麓 午後からMTBツアーの下見に出かけた。上富良野から富良野川の支流に沿って上流へ向かう。そのまま十勝岳の吹上温泉のあたりを目指す。 山道を登るごとに十勝岳がぐんぐん近づいてくる。きょうは快晴だったので、視界はクリアだ。 残雪のコントラストが、いいかんじ。 2006年7月2日(日) バイクでGo! スーさんのオートバイ 忙しかった昨日が嘘のようにヒマなきょう。肩透かしを食らってぼんやりしていたら、隣町に住むスーさんが遊びにきた。おお!新しいオートバイだ〜! なんでも近所の方から譲ってもらったんだとか。30年以上前の小排気量バイク。なにより僕の目をひいたのは、夏の青空のような鮮やかなタンクだ。 夏の、オートバイ。 ※SUZUKI GT125 スーさん撮影。 |