ガイド日誌
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2006年12月31日(日) きょうの美瑛岳など ガイドしのぶちゃん登場
天候:曇り時々雪 〈十勝岳の噴火活動〉 未確認
新しいガイド、しのぶちゃん(三段山クラブ、ピンキー)デビューです。 彼女は僕とほぼ同じキャリアです。ちょっとした有名人で、北海道の山岳ガイド業界では彼女の名を知らぬ者はいません。しかも、なかなかの美人です。 いきなりリーダーガイドを務めますが、いやはやナカナカのもので、うまくまとめていきます。サラリと軽々と急坂をガシガシ登っていきます。 みんな素直についていきます。さすが〜。 僕はもう隠居してもいいかも? 午後からは望岳台にも行ってきました。望岳台への道路は1月5日で閉鎖されるので今がチャンス!さすが、標高が高いだけあって素晴らしい雪質です。明日のツアーは隣の三段山です。きっとウハウハだね〜! ただし、望岳台周辺は一部地雷原で、僕のスキーは岩石に触雷しまくりで傷がガリガリガリガリ。古いけど大切にしていたので、けっこうショックです。 最後はしのぶちゃん先頭でみんなで「見返り坂」を下ります。ちゃんと圧雪された上にパウダーが数センチ。「まるで朝一番のゲレンデみたい♪」としのぶちゃんは申しておりました。 僕はお客さんに徹しました。ツアーって楽しい〜〜! 2006年12月30日(土) きょうの三段山 伝家の宝刀?「ルンルンコース」登場
天候:曇りのち快晴 〈十勝岳の噴火活動〉 平常どおり
寒いです。冬らしい寒気がやってきました。 おかげで夜の間に積もった雪は サラサラで正真正銘のパウダースノーです。踏みしめる雪がキュッキュッと鳴って気持ちいいのなんの。 山の周囲に冠をのせたようにいつまでも留まっていた雲が11時頃には途切れ始め、樹氷の森の背景は真っ青な空。眩いです。 急きょ変更して実施したきょうのツアー。その場の思いつきで登場した、通称「ルンルンコース」で、みんなルンルン気分(死語?)になりました。 パウダーおなかいっぱいです。 ※前十勝のフリコ沢はまだ埋まっていませんでした。沢水が迸っています。 2006年12月29日(金) イケてる女たち、イケレディ
彼女たちは「イケレディ」 2006年12月28日(木) きょうの美瑛岳 ガリガリ君と妖怪と
天候:曇&ガス 〈十勝岳の噴火活動〉 未確認
昨日は山でも雨だったようで。 ただでさえ少ない雪は雨でいったんドロドロにされたうえ夜間に凍ったようで、 なんだか悲惨です。少し新雪もあったのですが、樹木の下などにはそれが反映されていません。 まあ、ご想像の通りの状況です、はい。 冬にしては異常に湿度があり気温は高めなのに樹木の枝に霧が付着して白く凍結しています。線香花火状の結晶を生じた樹氷が、森のなか至るところで見られました。 早くも妖怪板掴みと遭遇しました。スキーヤーの足首をつかんでは雪面に投げ飛ばすという、恐ろしい妖怪が出没しています。ご注意を。 2006年12月27日(水) 雨 発達した低気圧がやってきて、美馬牛でも朝から雨が降り始めました。 雪ではなく、雨。 無駄な抵抗はしません。ツアーを休んでおとなしくしています。 せっかく来てくれたお客さんには気の毒だと思うし目の前の売上は喉から手が出るほど欲しいんだけど、そこは冷静にならなきゃ。これまでの経験から、ヤバイと思う日に無理をしてツアーを実施するとロクなことがないのです。過去10年間の小さなトラブルはこんな日に発生しました。 それに楽しくない。やっぱ楽しまなきゃ。 全国で発生している登山などのアウトドア事故例をみると雨などの悪天候で続行した挙句の死亡事故が、なんと多いことか。せっかく来てくれたお客さんに悪いから、とか、帰りの飛行機に間に合わないから、とか、返金が経済的打撃になる、など。そういう決して報道されない潜在的な要因があります。これらは僕らプロガイドにしかわからないかもしれません。そして一般向けの報道では「天候に対する配慮を怠った」とか「装備が不十分」で済まされています。 今朝は道路がものすごく滑ります。氷の上に打ち水をした状態。美瑛に行っていた妻から、途中で車が動けなくなったと電話がありました。ふぅ・・・。 やっぱ悪天候の日はおとなしくしているのが一番みたい。 2006年12月26日(火) きょうの三段山 積雪20cm増えた!
天候:快晴 一時曇 〈十勝岳の噴火活動〉 平常
氷点下20℃、今朝はシバレました。快晴の朝です。 素晴らしいお天気です。眩しくて裸眼では目を開けていられません。日差しが暖かいのでフリースだけで出発しました。 超低温により水分が失われた軽い雪です・・・、しかし、暖気のためたちまち緩んできました。午前10時過ぎには重たい雪になってしまいました。 積雪は2、3日で20センチほど増えたようです。まだまだ埋もれていない潅木 や窪地、沢は多いのですが、まあこんなもんでしょう。 白銀荘の裏で若いクマゲラが物凄い勢いでエゾマツの幹を砕いていました。 2006年12月25日(月) 年末年始休みなし 全然休みがないわけです。 毎日誰かしらやってくるんです、友人みたいなお客さんが。付き合いが長くなると、もうトモダチなのかお客さんなのか、そのへんよくわからんようになってくるんです。気がつけばツアー車のなかは賑やかになっているわけでして。 「久しぶり〜」みたいなカンジ。 なんか、そういうのすごく嬉しいわけです。つもる話もありますし。 僕んちは一応、ちゃんと会社になっていまして、毎年秋に決算があったりするんですが、そのたびに深いタメイキなんかを漏らすわけです。5年後は大丈夫やろか、いやいや来年を乗り切れるんやろか、とか、そういうカンジです。 数字だけ見ていると、そろそろやめようか、な〜んて考えたりしないわけでもありません。軽く言ってのけますが、客観的にはそうなんだと思います。 でもね、シーズン始まったらみんながやってくるんですよ。みんな笑いながら。 「シャチョー、今年も冬になったね〜」って。 だからやめないんです。やめられるわけないっしょ?わはは。 僕は本当はガイドなんていうガラじゃないですよ。ただみんなと遊んでいるだけ。自分がココに心底惚れて移り住んできましたから、かつて自分が受けた衝撃っちゅうか、そのへんジーンと感じてもらいたい。そんなことばかり考えてます。この業界って生真面目なガイドさんが多いですが、僕は不真面目ですよ、絶対。アホだと思います。毎日フィールドに出てるのにスキーも下手だし。 休みなし。最高じゃないっすか!これだから辞められないんですよ〜。 税理士のN先生、オレやっぱりこの仕事やめられないです。アホですみません。もうしばらくアホでいさせてください。 ではでは。 2006年12月24日(日) きょうの美瑛岳 意外といい雪
天候:雪時々曇 〈十勝岳の噴火活動〉 未確認
おおよそ三段山エリアと変わりません。 雪少なく、雪面は地形の反映が顕著です。埋もれていない潅木や倒木、沢筋や窪地が多く、ルートの迂回は必至。しかし、思ったよりはマシでした。 昨日から雪は降り続いているようですが、ラッセルもふくらはぎ程度で楽勝ムード。もっと降ってもらいたいところですが、しばらく降雪は期待できないかも。 しかしながら樹林帯の雪はやや重たいものの意外といい雪で、本日の初級レベルのツアーでは皆さん(僕も)十分に楽しめたようでした。 連休だというのに白金温泉は閑散としていました。 2006年12月23日(土) きょうの三段山 変態向きの山でした
天候:晴れのち雪 〈十勝岳の噴火活動〉 平常
昨日とほとんど変わっていません。 雪に埋もれきっていない藪(潅木)のため、ルートは迂回、迂回の連続でした。場所によってはルート取りに苦労しました。小さな沢なども全く埋もれていません。突破の困難な沢も多くあります。沢の底はラフでスキーが刺さりそうです。 午後からはやや激しい雪になりました。夕方までに10センチくらいの積雪になり、現在も降り続いています。 それでも、雪不足の解消には到底至らないと思います。 藪マニアの方には、ぜひ! ツアー中、右のスキーのビンディングがもげました。ショック! 2006年12月22日(金) きょうの三段山
天候:薄曇り 〈十勝岳の噴火活動〉 未確認
崖尾根から入山しました。 積雪が少ないため地形がまともに反映されています。平素なだらかな雪原だと思っていた場所には窪地や小さな沢地形、大小の岩が連続していて、地形のクリアが困難です。ハイマツや熊笹はだいたい埋もれています。 ふだんは広くて開放的な斜面だと思っていた場所も潅木だらけでどうしようもありません…。 まとまった積雪でこれらの地形や潅木が埋もれてくれないことにはどうしようもありません…。 数箇所で雪を掘り積雪を測りました。120cmのストックがだいたい埋もれる程度、平均積雪は100cmです。 場所によってはハイマツがむき出しの状態(雪が飛ばされた状態)です。 総評:せめてあと50cmほしいところ。まだまだまともに滑れる状態ではありません。現在の三段山とその周辺は一部のマニアや変態向きと思われます。初心者には酷で、一般の方にとっても全然楽しくないと思われます。個人的主観ですが、1月10日以降くらいが「解禁」ではないかと思われます。 ただし年末年始の雪としては珍しく、積雪はよく締まっており、良い下地になることと思われます。 2006年12月19日(火) ガイド日誌、再開 ただいま。お久しぶりで〜す。 10月下旬〜12月上旬分はこちらに順次アップしていきます。 2006年 オーストラリア大陸縦断チャリの旅 最新更新12月19日 ガイドの山小屋の冬ツアーはこの週末、クリスマスから始まります。今シーズンもみなさんよろしく。 |