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2008年3月31日(月) 不覚だった あと数日でシーズンが終わるということで気が緩んだのかもしれません。 突然に病になりまして、緊急に手術しまして、先週退院しました。 ただいま通院しながら静養しています。 いま自分の首には穴があいてます。これ銃創じゃないですよ。手術の痕です。 あ、体調は結構いいんです。ただ、術後の「穴」はまだ塞がっていないので、塞がり待ちしてます。経過は順調で、傷口はみるみる癒えつつあります。 来月20日くらいに照準をあわせて体調を整えます。 そのころにはトレーニングを再開しまして、4月下旬には完全復帰できると考えています。 ご報告が遅れましたが、そういう理由でしばらくガイド日誌をお休みしておりました。ご心配おかけしました。 2008年3月18日(火) 去り行く季節 失恋に似てるな〜なんて思う。 雪がどんどん消えていきます。いつもの年よりも早い。ただの速さじゃないです。爆走ってカンジ。 「最近おかしいよ!」とか叫んでみる。イライラしてしまう。 でもね、気持ちが離れていく異性をどうしようもないのと同じで、こればっかりはどうしようもないんっす。 楽しかった日々を想って 「ああ、夢をもう一度」なんて思うけど、どうにもならないもの。 消えていく雪をぼう然と眺めながら、あまりの寂しさに溜め息ひとつ。 恋が終わっていくように、季節もまた2度と戻ってはこないのです。 あああ、テツガクテキじゃないか俺! でも、まだなんとかなる。もうしばらくは、しつこく滑ろう。 次の仕事や楽しみを準備しつつも、もういっぽうのオレはまだまだ当分の間はしつこく食い下がって滑ってやろう。 しつこくスキー。 しつこく好き♪ あれ? あれ?あれ? これって恋に重ね合わせたら、かなーりキモイよな・・・ 2008年3月17日(月) 円高とオージーたち 今朝も円高で幕をあけた為替市場。 この仕事、為替の動向によって海外組の集客に大きな影響が出ます。 ニセコあたりに多数闊歩してるパウダー大好きオージーたちは面食らっているんじゃないでしょうか? 米ドルの下落にともない豪ドル90円台前半、NZドル70円台後半あたり。 ちょっと前までオージーにとって日本は物価の安い、お得な国でした。 でも、最近やばいかも?って思ってるんじゃないか?絶対に。 また、これから夏になると増えてくるアジア方面からのお客さん。たとえば台湾ドル(元)もまた10%下落してる。 やばいです。 1週間で10%も価値が下がるなんて、正気の沙汰ではないです。 財布の中身が10万円だったとします。一晩で1万円も消えてなくなる。損しちゃうんですから。 さて、これからどうなるんでしょうか? 見守るしかないけど、 お客さ〜ん、きてくれ〜!(←悲鳴) 2008年3月16日(日) 富良野岳は雲海の上だった! 雨だという天気予報は見事に外れて、イェーイ。 徐々に雨雲が途切れたかと思うと、8時半には晴れてきたゾ! なんてオレたちってラッキーなんだろう。心が清いからかな?とかのたまうオレたちです。 さて、天気予報のせいでしょうか。入山者も少なくて静かな富良野岳です。 この時期はラッセルなんてないからさくさく登れます。ああ暑い。 おまけにジャイアント尾根に出たら雲海の上じゃないですか。青空の向こう、遠くには雲のうえに浮かぶ真っ白な暑寒別なんかも見えてます。 ほんとオレたちってラッキーだよねー。 でも、問題はここから。 「なんですかこの雪は!」 いつから悪雪道場になったんですかココはっ!富良野岳はん? 一見するとザラメなのに、実はややモナカ?モナカには見えないけど、何かが潜んでいる。確かに。 いつか戦争映画でみた、コントロールを失ってキリモミ状態で落ちていく憐れな戦闘機みたいですよオレたちは・・・。 攻めるけど、次々と撃墜されていく憐れなテレマーク部隊・・・。 まず先頭きって勇敢に出撃、真っ先に撃墜されるのはもちろんオレです。 背中で滑っていくほうが長かったかも? ベベルイ沢に向かって落ちていくカッコわるいオレ。それにしてもよく滑る背中です。 それでもWさんやFさんはさすがです。日頃の練習の成果が現われてます。悪雪でも、快適快走とはいわないものの、なんとかコントロールを維持してる。ボーダーのHさんもさすが。悪雪なんて関係ないみたい。 でもガイドの山小屋が誇る、深雪激パウ部隊は全滅。 いい雪しか滑れないかも?俺たちは。 白銀荘で会った三段山クラブによると前十勝は良かったとか。斜度?日当たり?風向き?よくわからん。 2008年3月15日(土) またしても雨。そして花粉多いの衝撃 北海道を低気圧が通過中。 朝から雨。山も、雨。 この日のツアーは中止。参った〜。 突然失業しちゃったので、きょうは今シーズンはじめて週末に子供たちを連れて街に出かけました。あまりの人の多さにびっくり。 旭川って都会や〜。 さて、天気予報では本州の花粉の悲惨、じゃなくて飛散が当たり前のように予報されてます。 「続いて各地の概況と花粉情報です。ご覧のようになってます。」 関東地方花粉多い 近畿地方花粉多い 中国四国地方花粉多い あああぁぁぁぁ・・・クラクラするわぁぁぁぁぁぁぁ・・・。 本当は楽しみなはずの年に一度の帰省。でも、なんとなく帰りたくない・・・。 花粉。もはや化学兵器級。これって無差別テロ。 甚大な人的被害、甚大な人的被害、甚大な人的被害・・・(←早口で10回!) ああ、またアホなことを書いてしまった。 とにもかくにも、花粉お見舞申し上げます。 あああ、やっぱり北海道がいいです。人の心を歪めてしまう都会の雑踏とクレーム社会と花粉にうんざりしたら、北海道に移住しましょうよ。ここにはたくさんの自然とあたたかな人たちときれいな空気があります。心も体も健全になるし、みんな幸せになれます。 花粉のかわりにリラの花が香る北海道。 排気ガスではなく、粉雪吸って「息できなーい」幸せに顔もほころぶ北海道。 水道からでるのは臭い水ではなくミネラルウォーター顔負けの清水。 そんな北海道。 みんなで移住しませんか。 2008年3月14日(金) 雨・・・ 美瑛町美馬牛はじめ、北海道全域で雨。 山も、雨なんだとか。 ややや・・・参ったな。 秀岳荘にいき、合羽兼用にできそうなマウンテンハードウェアのゴアテックスズボンを注文。あとワックス関係の諸々を購入。 気温が高くなってくるとワックスのことやら雨対策が重要になってきます。 2008年3月13日(木) きょうも快晴、前十勝へ (プライベート・BCテレマークツアー)
きょうも快晴です。
「怖っ!」
「やや?」風を感じないではないですか。
「こっちこいこい」って呼ばれてる気がした。 (マジで)
う〜む、やるなぁ。
2人でカバワラ尾根を登ります。先週の上田さん前十勝ツアーをそのまんま再現しようと決めています。千春沢の源頭1600まで登るぞ〜、おりゃあ!
最高! 千春の中間1300。癖のない開放ボウル。やや固めの雪、スピード出る出るマックスたまりません。
うひょ〜!
狭くなった千春沢をトラバースして火砕流尾根正面の大オープン。ぎらぎら太陽に照らされつつ火砕流になりきって落下開始。なんとここはザラメ雪一歩手前です。
ありがとー!
先に“前十勝に呼ばれているような気がした”と書きましたが、あれは気のせいではなく本当だったんだと思いました。
山が笑った1日でした。 2008年3月12日(水) 快晴、きょうの富良野岳 (プライベート・BCテレマークツアー) むしろ暑かったです。 向かいの北尾根を3人のテレマーカーが滑っていました。背景は快晴の十勝連峰、白く輝く疎林の合間に巻き上がる三人三様のパウダースプレー。
ああ、美しい。瞼に焼きつきました。
ここ好きだなー。 風が気持ちよかったです。
週末に発生した雪崩の痕跡は微塵も残っていません。ちょっと意外でした。
「うおおおーー」叫び出したい気分。 2008年3月11日(火) ついにきた、その日・・・ 美瑛町美馬牛のお昼頃の様子です。
天候:雨 道路の雪はとけて、ドロドロになってます。泥水はねはね大会開催中。 福寿草がどーのとか、ゴルフ場のオープンがどーのとか、そういう話もちらほら聞こえてきます。農家のみなさんは完全に農作業モードに突入しました。 農家が稼動状態に入ったことで僕らも美瑛の丘を歩くツアーを終了しました。アポなしで職場(畑など)を見学されるなんて、決していい気持ちはしないはず。だからボクは、融雪剤散布や苗床作業が始まる日をもってツアーを終了しています。「雪があるうちは丘を・・・」というわけにはいかないと思う。 美瑛の丘の観光は不特定多数の人々に農業を見学されるわけですから、常に視線を浴びている農家の方々はストレスを感じているはず。忙しく作業しているすぐそばを、楽しそうにおしゃべりに興じながらカメラ片手にかんじきやスキーで畑のそばを歩くことは、出来れば避けたいのです。たとえ農道を歩いていたとしても苦々しい思いをされていることは疑いようがありませんから。 うれしい春の気分を害するようなことは避けたいものです。 とにもかくにも、春。 ふだんは平和な町、ぼくらの美馬牛も、やれ子供が卒業だ入学だとかで騒がしい。こういうことは都会も田舎も同じですね。学校説明会だとか三者面談とか、いろいろ大変なようで女房はあちこち走り回ってます。 のんびりした冬が去りつつあり、間違いなく春はすぐそこにいます。 草木が一斉に芽吹くのも時間の問題でしょう。 外は雪が・・・、ではなく雨が降っています。 2008年3月10日(月) UFOみたかも? すっかり春です。畑では融雪剤散布や苗床つくりなどの農作業が本格的にはじまりました。美瑛の丘ツアーは例年よりも1週間早く終了して平日のボクは失業してヒマになっちゃったので、きょうは少し前の出来事を書きます。 それは2月29日(金)のことです。その日ボクは2ヶ月に1回の妻の通院に付き合って外出していました。その帰り道のことです。 時間:夕方5時15分くらい
天候:薄曇り 僕たちは国道237号線を車で旭川から富良野方面へ南方向に走っていました。僕が運転席、助手席には妻が乗っていました。普通乗用車です。 場所は旭川空港の近く、たぶん神楽〜西聖和の間だったと思います。 進行方向のやや左前方には大雪山と十勝連峰が広がっているのですが、あいにくその日は山の全景は見えていなかったと思います。 夕方なので空は少し薄暗かったのですが、ヘッドライトをつけるほどではありません。つまり夜ではありません。 突如、旭川空港上空くらいの位置に白い光が見えて、左から右上の上空に向けてス〜ッと上昇して、そのまま雲のなかに消えていきました。 それはヘッドライト状の白くて丸い光でした。けっこう普通っぽかったのですが、旅客機にしては光が大きくて、早い上昇でした。 「なんやあれ!ほらアレや!」 僕は妻にむけて叫んだといいます。飛行機には見えなかったから。 ふつう旅客機の上昇はこの位置からだともっとゆっくりと見えるものです。それに機体が見えるはず。旅客機は大きいです。白い丸い光だけが見えるなんてことはないです。それに滑走路の方向と合わない。 でも、それはもしかしたら単発エンジンのジェット戦闘機だったかもしれません。ボクが見たのは戦闘機のエンジン噴射だったのかもしれない。ジェット戦闘機ならば機体は見えづらいかもしれません。でもその可能性はゼロに近いです。なぜならば、旭川空港にジェット戦闘機は飛来しないから。 爆音もなかった。でもまぁ、ボクは車のなかにいましたから、本当に完全な無音だったとは限りませんが。 では、誰かが空港上空あたりで曳光弾を発射したのか? まさかね。周辺は畑ですよ。陸上自衛隊の演習場じゃない。 対空ミサイル?そのときはもしや?と震感しましたが、思ったとおり戦争が勃発したわけではなかったです。ああよかった。 でもそれは、いわゆるUFOのように奇抜な飛行をしたわけではなく、丸い光の上昇も1〜2秒で上空の雲のなかに消えていくといったカンジで決してそれは瞬間移動とか素早い飛行ではなく、せいぜい高速のジェット戦闘機のタッチ&ゴーくらいのスピードでした。千歳基地や嘉手納基地で見慣れている、あれくらいのスピードです。旅客機とは比べようがない速さだけど、いわゆる話に聞くようなUFOの俊敏さではない。 オレは見てしまいました。 あのとき同じように国道を走っていた車のうち、かなりの方が見たはずなんですけど、みなさんどう思ったのでしょうか?普通に見えてましたから。 ボクが見たのは何だったんでしょう? ボクは10年に1回くらいの割合で妙なものを見ます。 7〜8年前にはオレンジ色の球状の光に追いかけられ必死で逃げました。これは本気で怖かったです。 ぼくは子供のころ瀬戸の讃岐うどんの町で育ちました。小学5年生のある日、夜7時か8時くらい、剣道の練習をおえて家路を急いでいたとき、古墳がたくさんある郊外の山の山頂付近から上昇していくロケットを見ました。 その様子、まるで8ミリフィルム映画のようにはっきりと記憶してます。やがて雲のなかに入り、シュ〜と小さくなって消えていったエンジン噴射の炎の放つ光線を、ただ呆然と眺めていた5年生のボク。 その出来事が忘れられなくて、それから4年後の高校1年生のころ、ロケットが飛び去ったと思われる場所を見に行 ったことがあります。そこは広い砕石場の跡地だった。15歳の僕は件のロケット?がここで何をしていたのかと考え込んだものですが、もちろんわかるはずがありません。いまだにわかりません。 讃岐うどんを食いにきたんだろうか? まま、いろんなことがあります。信じてもらえなくっていいんですが、ボクは確かに見ました。今はただ記憶だけが正直です。 2月29日の飛行物体についてご存知のかたメールください。件名はそのままで送信してください。→ メールする 2008年3月9日(日) きょうは三段山 Uyda隊、山頂に登る
天候:快晴 きょうはスノートレッキングコースは崖尾根を、テレマーク隊は三段山山頂を目指します。 崖尾根には木曜日、金曜日にボクが刻んだルートがすっかりメインハイウェイのようになっていてそれは完全に「道路」でした。楽勝で尾根に登頂。 最初のうち雪はさくさくしたいい感じだったんですが、お昼くらいからは難しい湿雪になりました。スキーの裏にこびり付く付く。スキーがゲタみたいになる。 快晴の三段山は暑いです。夏かよおいっ! 早すぎる春にちょっと戸惑います。 さて、テレマーク隊は予定通り山頂に立ちます。ちょっと風があったんですが、登頂には支障なし。登頂後はUydaさんと一緒に東へ西へと斜面を選びながら滑り尽くしていきます。 若干難しい雪でしたが、それでも何とかなっちゃうあたり、さすが皆さん貪欲です。でも飛ばしすぎてケガしないように気をつけてくださいよ〜。 山はすっかり春です。富良野岳のベベルイ沢で2箇所、やや規模の大きな雪崩が発生していました。おっかないです。 2008年3月8日(土) きょうの前十勝 久しぶりのUydaツアー
天候:曇りのち晴れ きょうは満員です。参加者のほとんどはUydaさんを慕って集まってきたパウダージャンキーたちです。 僕はアシスタントとして同行します。ひょっとして、きょうは存分に滑れるかも?ちょっと期待したりしてます。ガイドをしてるとサポートが中心になるので思い切り滑れないのです。だから自分がいったいどれくらい滑れるのか、実は全然知らないんです。そんなもんなんです。 カバワラを詰めます。雲がどんどん流れていって、ときどき晴れ間がのぞきます。太陽に照らされると日焼けはするし、たちまち雪も腐っていくので、午前中いっぱいは曇っていてほしい。お願いお天道さま。 ボクはグループ分けした2人を引き連れてカバワラ尾根を滑りました。気持ちよかったです。初めて履いたテレマークスキー板、K2ワークスティンクスも僕にぴったりの板みたい。相性いいかも。 貪欲部隊は上を目指します。前十勝の頂上手前まで登り、そこから千春沢へ滑降。いいラインだなー。 隠れ岩を拾わないようUyda隊長が斜面をセレクトしてくれます。特に2番目、3番目の斜面はすごくカッコよかった。ボクはカバワラから見てたんだけど、無線から飛び込んでくる皆の興奮した笑い声で、どうやらすごいことになってるらしいことが伝わってきました。 羨ましいなー。 100点満点の前十勝でした。バックカントリーって、ほんと楽しい。 2008年3月7日(金) きょうも三段山
天候:曇り時々雪 ガイド仕事が休みなのできょうはひとりです。 きょうも崖尾根から入山しました 。昨日ボクが刻んだルートを使って誰かが先行しています。尾根を登りきったらその先行者が100m先に。しきりに後ろを気にしてます。このまま行けば数分で追いつきそう。 ラッセル泥棒って思われてる?オーノー!それは不本意! このまま続いては迷惑なのでルートを東にとり三段火口へと向かいました。 いつも滑ってる斜面へGo!いやあいい雪だ! シールを貼り直すのが面倒なので、そのまま林間を滑っていって、そのままフィニッシュ。あっという間に終わっちゃった。 きょうは友人から譲ってもらったK2ワークスティンクス2003年モデルを初めてバックカントリーで使用してみました。古いとはいえ、いやぁ〜いい板です。当時は重いといわれてましたが近年としては全然重くない。そして癖なく素直。 クラスト気味な雪も手伝って、若干“気持ち”よりも板のほうが先に走りすぎるので、樹林帯はちょっと怖っ!・・・なぜかアルペンになっちゃうボク。 新しい板に慣れないうちに飛ばしすぎて激突入院したことがあるボク、若干トラウマがあるかも?慎重に慎重に・・・。 まま、こういうのは慣れてくると思うのです。20回くらいで馴染んでくると思います。たぶん。(←言い訳) 板って、けっこう慣れとか愛着が大事だな〜とボクは思う。(←これも言い訳) 弘法、筆を選ばず。上手いひとはどんな板でも乗りこなすんだろうけど、ボクはそうじゃない。ボクは一般ピープルですから。(←すごく言い訳) 小回りが苦手だなー。じゃんじゃんスピードが出てくるんだよなー。直滑降みたいに。 「わー怖ぇぇぇぇ!」って、なる。 やっぱBCはゲレンデとは違うなぁ。 板に慣れなきゃ。 と、いつも言ってるような気がしますが。 明日はこいつで山いきます。へっぴり腰でかっこわるい滑りを披露するぜ!! と、最後は開き直るのでした。 2008年3月6日(木) きょうも三段山
天候:晴れ?薄曇り? 〈十勝岳の噴火活動〉 いつもどおり 久しぶりに崖尾根から入山しましたが、斜面がクラストしててヤバかったです。モナカ雪がドサドサ流れる流れる。 それでも、いったん登ってしまったら思った以上に雪は安定していて、先週末の重雪はすっかり締まって、むしろザラメ雪の雰囲気すら感じます。 山にも確かに春の訪れを感じます。もう厳冬ではないです。 ここしばらく気温も高かったので重雪湿雪覚悟で臨んだのですが、ラッセルはなく、あまりにも滑りやすいので拍子抜けしました。さくさくの新雪が快適! でも、粉じゃない。こりゃもう春山スキーです。 あああ、パウダーはどこへ行ったんでしょうか。 少し寂しいけど、やっぱ楽しいな。 春山もいいですね。本格的な良質ザラメになる日が楽しみ♪ なんだか楽しかったので、明日は本当は休みなんだけど、ひとりで山に来ようかなあ、なんて思ってます。 2008年3月5日(水) 融雪剤 とうとう始まったな〜、と。 十勝連峰の麓、富良野や美瑛の田園地帯では、あちこちで融雪剤の散布が始まりました。春なんですね。 真っ黒な粉を畑一面に撒きます。これを散布すると雪解けが劇的に早くなるんだって!2週間くらいは早いって!つまり、早く畑作業が始められるわけ。 美瑛の丘をゆらゆらとテレマークスキーで歩くツアーは、いよいよ来週が最終となりそうです。そのころには十勝連峰の山々にも春の息吹が感じられるようになるんではないでしょうか。 少し寂しいけど、ま、仕方ないですね。 〈写真〉融雪剤散布を終え、幾何模様が浮かぶ中富良野町の畑=北海道新聞から きょうは五稜の丘を歩いてきたけれど、真っ白な風景もそろそろ見納めかと思うと、なんだかテンションあがっちゃいました。 メンバーも、オーストラリア人、関西人、主婦、僕とバラエティ豊かな人種が揃って、面白かったなー。 さて、そろそろレンタサイクルの問い合わせが増えてきました。北海道に住んでいても、やっぱり世間は春なんだとあらためて実感させられるわけです。 しかし、なかには 「3月中旬に行くんですけど、どうしてもダメですか?」なんていうチャレンジャーで命知らずな方も! いやいやいやいや。さすがにコチラはまだ冬ですよ。雪、凍ってますからネ。 美瑛町。北海道北部。ここ、いちおう日本有数の酷寒の地ですから。 貸自転車の営業はGWからです。ちゃんと雪が融けて朝晩の凍結がなくなるまで、もう少し待ってくださいね。僕たちまだスキーで出歩いてますから。 とにもかくにも、春が近づいてきました。冬が大好きな僕らにとっては、嬉しいような寂しいような、複雑な気分です。 2008年3月4日(火) 美瑛岳考 滑る山と、登る山。いろいろあります。 例えば三段山は滑る山。登ってもいいけど、山頂に立つと周囲を高い座に囲まれているから、なんとなく拍子抜けするかもしれません。ここの醍醐味はやっぱり滑りでしょう。 富良野岳。ここは登る領域と滑る領域が異なります。冬のメジャーなコースでは山頂に立つことはありません。 美瑛岳。ここは登る山。滑っても正直いってあまり楽しくはないです。クラストしていることが多いし、林間コースは斜度がなく、さらに細い立ち木で塞がっていてオープンな斜面はほとんどありません。 高山帯では滅多にパウダーにはめぐり合いません。1月2月はアイスバーン、3月はサンクラストの季節。分厚いモナカに苦しみます。 5月になってようやくダイナミックな滑降が楽しめます。 冬の間は拍子抜けするほど滑りどころのない山です。ただし、 美瑛岳は登り甲斐があります。山頂に立たずとも、森林限界から先は素晴らしい眺望が待っている。果てしない広い雪氷、アイゼンとピッケルが似合う山であります。 カッコイイ・・・。 美瑛岳はよく行く山ですが、 滑りに行くわけではありません。マンネリになってきたとき。ちょっと寄り道してみるか、みたいな気分のとき。なんだか旅をしたい気分のとき。そんなときに美瑛岳にきます。 仕方ない、美瑛岳行くか、みたいな。 雄大な気分にさせてくれる山です。 でもやっぱり、滑りは楽しくないことが多いんですけどネ。 それでもまあいいや、みたいな気分になるから不思議です。 2008年3月3日(月) ウェアを洗おう、ざぶざぶ洗おう パタゴニアのハードシェルは普通に洗濯機で洗ってもいいそうです。おまけに、乾燥機も使って良いとか。 先日、ツアーに参加してくれたIさんご夫婦、実は奥様は鎌倉のパタゴニア日本支社の社員さん。滅多にない機会なので、いろいろと教えていただきました。 パタゴニアの、「メンズ・ストレッチ・ラティチュード・ジャケット」です。(右写真) 以前には同じくパタゴニアのストームジャケットというハードシェルを使用していました。丸々365日×3年間の使用に耐えて頑張ってくれましたが、残念ながら内側に熱圧着している防水バリアが破れ始めたので昨年夏に引退。3年間よくぞ耐えてくれました。 その引退したストームジャケットを見ていただきました。Iさんによると、防水バリアの劣化の原因は「汚れ」だとか。汗などの汚れが付着したまま放置しておくと痛んでしまうのだといいます。 そういえば洗ったことなんかなかったなあ・・・。 洗濯機を使うとなんとなく痛みそうで、特に防水性なんかがダメになりそうな印象があります。説明書きやカタログには洗濯機での洗い方を書いてあるけど、自分ルールで「痛むに決まってる!」と決めつけていたように思います。 でも実際には洗濯機でザブザブ洗うことがオススメなんだそうです。乾燥機もいいんだとか。しっかり洗って表面生地を「立たせてやる」ことがいいのだとIさんから直接教えていただきました。 ふむふむ、なるほど。 やっぱりこうして直接教えていただくのがいちばんわかりやすいです。 なるほど。表面生地を立たせるのか。洗いたてのコットンのTシャツの、ざくっとした着心地を想像して納得。(この想像が正しいかどうかは不明) しっかり洗って長く使おうパタゴニア。よ〜し、洗うぞ! さて、ボクのジャケット。見た目は平気なようですが、けっこうやばいです。ヘンなニオイがする。汗はもちろん、七輪で焼いた鮭のにおいとか、外国のバックパッカーの部屋で染み付いたガイジンの体臭とか、彼らが好むキツイ香水の匂いなんかが染み付いています。(これ本当。結構ひつこいです) よ〜し。では、丸ごとキレイになっていただきましょう。 ついにその時がやってきました。大事なパタゴニアを洗濯機に投入します。けっこう勇気がいるなあ、この行動。ほんとに大丈夫なんだろか? 自分の体の一部を投入する気分です。あああ!オレの皮膚が渦のなかに消えていく・・・。おれ、お肌はデリケートなんだけど大丈夫かな?・・・略・・・ いまは乾燥機でごんごん回ってます。大丈夫か!?本当に!? 結果はまた後日に。 ※きょう夕方、鎌倉パタゴニアのIさんからお電話が。寿命をおえて勇退したストームジャケットについてでした。いったん廃盤になったストームジャケットは今年の秋冬から復活するといいます。きっとボクのような根強いファンがたくさんいるのでしょう。また現在使用しているシェルの使用についても長く高性能を維持するための数々のコツをアドバイズくださいました。担当のSさん、それからIさん、いつも親身になって相談に乗っていただき感謝しています。いろいろありがとうございます。パタゴニアのアフターフォローは素晴らしいです! 次は、パウダーガイド大満足のシンプルで高性能なハードシェルパンツが登場することを期待してます!願わくば、腿と内股にベンチ、そのベンチにはメッシュが貼ってあり腰ラッセルしたときの雪の侵入を防ぎ、生地はストレッチ・ラティチュード・ジャケットと同等の剛性としなやかさ。裏地にはフリースなんかを貼らないシンプルで軽量なパンツを。もちろんボクらのような「ちょい太&ちょい短足」の人民のためにショートサイズも忘れずに。(求めすぎ?) 2008年3月2日(日) 勝手に名前をつけよう、そうしよう。 撤退デーから一夜あけて、意外ときょうはいい雪なので驚きました。 しかしながらリベンジをかけて崖尾根を下見するも霧で真っ白。視界不良で断念。この週末は崖尾根とは縁がなかったということで。 白銀荘から入山してわしわし登る登る登る。2段目まではラッセルされてますが、ちょっとコースを外すと激重ラッセルが待ってます。足があがらないっす。 目指すは西尾根。西尾根にはパウダーが待っている!はずでした。 あああ。えええ〜、これっていい雪なのかどうなのか?微妙です。 表面はいいんですよ。でもね、中身が問題なの。もさもさなの。重いったらありゃあしない。 下りもラッセル。ひえ〜〜〜、でした。 それにしても、3月だというのに毎日毎日どんどん雪が積もります。 困るなあ。 このままでは粉(パウダー)中毒が長引いてしまうじゃないか。 いつまでも遊んでていいっすか? ところで、僕らが好んで滑りにいく広い尾根があります。いままで名前がなかったので、適当に「あ、ほら、あそこの斜面!」「ほら、火口の東のあそこ」とか言ってたのですが、ついに尾根の名前が決まりました。 これからそこを「ハタ尾根」と呼ぶことにします。 崖尾根、西尾根、G尾根、北尾根、ハタ尾根。 いいねえ。 根拠となる由縁があるのですが、まどろっこしいので説明はさておき。 勝手にそう呼ぶことにします。 2008年3月1日(土) 撤退、撤退、 崖尾根から入山を試みるも、激しくなる風雪に耐えかねて途中で撤退。 ひどい吹雪。こんな悪天候のなかで強行しちゃったら、夕方までにグループのうち何人か減ってしまいそう。 あ、冗談ですよ。 あまり挑戦的なことはしないほうが吉です。僕らは別に根性試しに来てるわけじゃない。バックカントリーは楽しく。これがいちばんです。 仕切りなおして吹上温泉から入山、森のなかを歩いていると、悪態をつきながらわしわしやってくるグループと遭遇。それは前十勝(十勝岳)から引き揚げてきた親しい友人たち(三段山クラブの面々)でした。雪が酷くてそりゃもう大変だったと、なぜか嬉しそうに語ります。 重たくて深い雪。きょうは撤退デーでありました。 もちろん重雪を滑るのはけっこう大変なんだけど、馬鹿馬鹿しくて面白い。うまく滑れないから面白かったりします。 ここにいるだけで嬉しい。楽しい。 もがくほどに深雪にズブズブ埋もれていく自分が好き。あああ、変態的快楽。 こういうのを粉(パウダー)中毒っていうんです。わかるかなー? さて、きょう夕方7時前、国道を走るチャリダーを見かけました。キャンプ用品を含む荷物をたくさん積んだ自転車旅行者です。@冬の北海道。 真っ暗な国道。アイスバーン。 「おぬしやるな。」 しかし、感心してばかりはいられません。夜です。真っ暗な国道です。田舎なので照明などない。しかも路面は凍りつきアイスバーン状態。 その脇を時折、時速60kmくらいで車が通り過ぎていく。カーブを曲がったところで暗闇のなかに思いがけずチャリを発見して必死に避けていく車。 夜間のチャリは極めて視認がよくありません。しかも現場はカーブが多い美馬牛峠です。くねくねと8kmくらい続いています。 そのうち後続車に引っ掛けられるんじゃない? とても静観できなくて車を路肩に寄せます。そして、半ば強制的にチャリダーを自転車ごと車に押し込みます。 「黙って乗りな!」 これって拉致っていうのかな? それにしても、夜間走行の心細さ。本人でなければわからないと思います。 しかもアイスバーン。真っ暗な国道。 本人がいちばん怖かったはず。 現役チャリダーの僕には、とても見て見ぬフリができるものではなかったので。 彼は若干抵抗しましたが、ボクの押しの強さに諦めたのかそのうち観念しておとなしく助手席に乗り込んできました。 さあ撤退、撤退。 死んでしまってからでは元も子もないからね。 オーストラリアの内陸砂漠をMTBで縦断したときです。確かクーパーピディあたりのグレートビクトリア砂漠の真っ只中だったと記憶してます。連日45度という暑さに耐えかねて夜間走行をしたことがありました。これは快適でした。カンガルーが飛び出してくるのは怖かったけど。 ナイトランが許されるのは月夜の砂漠くらいのもの。アイスバーンの国道はちょっと怖いなあ。気温45度の岩石砂漠のほうが安全かも。 |