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2009年12月31日(木)

大晦日のツアーは木漏れ日のなかで

 

気温 -8℃前後

積雪 80cmくらい

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

天気予報ってやつは罪なやつです。

ずっと「大荒れ」って言うものだから、それじゃお客さんは不安になってしまう。無理もないことです。

 

今朝、実際に一人のお客さんからは、朝日が登りきらないうちに不安げな電話がかかってきました。どうやらキャンセルのお気持ちのようで。

あれだけ天気予報に脅されたら、仕方ないでしょう。

 

しかし、朝8時がすぎて、美瑛富良野盆地にも十分に日が昇ると、なんと快晴。風はあるものの、青い空が広がっています。

 

これだから冬の天気はわからない。罪なやつ。

 

十勝岳に近づくと、風は弱まり、実にいい天気になりました。十勝岳連峰の山々が原生林を包み込み、護っているようです。

 

やれやれ。よかったよかった。

結局きょう1日じゅう穏やかなお天気が続き、うららかなツアーになりました。

やはり山のお天気ってやつは、現地に着いてみないとわからないものです。

 

木漏れ日あふれる大雪山の原生林、僕たちはなだらかな斜面を滑ってみたり、たくさんの大きな木の下を歩きまわります。

森のなかはいい雪 。ラッセルもほとんどなく、カタクリ粉のようなスベスベの雪。

 

たのしい〜!

 

もうあと50センチ積雪が増えたら、もっともっと楽しくなるでしょう。

 


2009年12月30日(水)

どうなんだ?拓真館コース

 

気温 -5℃前後

積雪 40cmくらい

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

満員で出発したきょうのツアーは、あやしい噂の渦巻く「拓真館」へ!

 

はたして営業しているのか、いないのか?

 

ふぅ〜。ちゃんと営業してました。ひと安心。

しかもけっこう賑わっておりました。

よかったなあ。

 

まだまだ雪が少ないので「おすすめサイクリングコース」と呼ばれる農道に沿って歩きました。もともとトラクター道なので、この道はけっこう傾斜きついです。スキーで登るにはちょっとがんばらなければなりませんが、みんなガンバルんだなあ。

小学高学年から生まれて初めてスキーをする外国人まで多種多彩なメンバーのみなさん、楽しく雪のうえの散歩を楽しみました。

 

拓真館。冬も開館してほしいです。

だってここの丘、きれいですから。

 


2009年12月28日(月)

さようなら??拓真館コース

 

気温 -4℃前後

積雪 35cmくらい

ラッセル度   ☆

パウダー度 ☆☆☆

 

美瑛の丘クロカンの日。少し積雪が増えたようなので偵察をかねて拓真館コースへ。

 

実はいま、拓真館には黒い噂が・・・。

 

なんでも、今年から冬営業をしないとか、しないとか。

 

突然そうなっちゃったらしい。お金の問題なのか?何なのか?

そのへん事情はよくわかりませんが。

 

もし、そうなれば拓真館の駐車場は除雪されなくなり、ツアー車を駐車することはできなくなり、それはつまり、以降は路上駐車で、ということになるわけで。

 

冬道の路上駐車、危ないっす。洒落にならないのでやめましょう。

 

ということで、もしかしたら幻になっちゃうかもしれないっすよクロカン拓真館コース。

参ったなあ・・・。

 

噂では、昨日限りで営業休止だったはずなんだけど、とりあえず今日は開館してました。噂の真相は果たしてどうなってんでしょうか?

 

とりあえずまとまった商売ができる年末年始だけは営業するということかもしれないですけど、その先はどうなることやら。

 


2009年12月27日(日)

きょうの三段山

 

気温 -8℃前後

積雪 60cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

出発時、美瑛は曇りでした。しかし、山に近づくにしたがって空は明るくなってきます。

 

もしや?

 

山上は晴れていました。

 

十勝岳温泉から入山して、崖尾根を越えます。シーズン初の崖尾根の日。

でもまあ、毎年そうなんですが、シーズン初はラッセルがきつい。きついっす。

崖尾根はスキーをはずして直登を選択。

 

先頭のガイド、ラッセルきつ〜い!!

 

胸ドキドキ、じゃなくって、胸まで雪雪・・・。汗だくだく、息ハァハァ。

やっと登りきったときには、ほとんど正午。なんだか本日の仕事終わった〜ってカンジだったぜ。

 

雲海キター!下界は曇り、山上は晴れていたのです。

 

思いのほかパウダーは深く、雪は若干重く、直滑降中心のルートを刻んで吹上温泉へGoGo。午後3時には全員ゴール。

 

年末年始は日没がなまら早いっしょ?(日没4時)

 

午後5時には完全に真っ暗、そうなればいくら慣れた山でも遭難まっしぐらっすからね。

 

けっこう焦るんだなコレが。


2009年12月26日(土)

きょうの・・・

 

爆弾級低気圧の接近が伝えられるなかツアーを延期にしました。

 

しか〜し!

 

そういうときに限って朝は快晴だったりします。なぜだ〜!!

 

それでもやはり、お天気は午後から急激に悪化。きょう新千歳空港から帰路につく予定だった、昨日までのバックカントリーメンバー女性2名は空港や飛行機のなかで延々4時間待たされた挙句に辛くも日付がかわる前になんとか帰着されたとのことでした。

 

空港宿泊にならなくて、よかったね。

 


2009年12月25日(金)

きょうの美瑛岳山麓の森

 

気温 -8℃前後

積雪 50〜60cmくらい

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

美瑛の丘クロカンの日でしたが、積雪が少ないのでコースを変更しました。

畑のなかを歩くこともある美瑛の丘クロカンは、雪が少ないときに強行すると畑を痛めてしまうのです。

 

許可をもらっているからいいとか、そういう問題ではないのです。

雪が多いとか少ないとか、こればっかりは自然が決めることなので、僕らはただ素直に自然のなりゆきを見守るしかありません。

 

今朝、冬将軍はこう言いました。

「まだ丘の積雪は少ないからさ〜、山のほうに行ったほうが楽しいよ。」

「スキーで踏み荒らしちゃあ、畑がかわいそうだ。」

 

そりゃそうだ、ということでFulldayのバックカントリーツアーに変更です。

 

なぜか、バックカントリーツアーに変更したことがウケてほぼ満員で出発しました。

 

さて、白金温泉の少し奥で道路の除雪は終点です。ここからはスキーで歩いていくしかありません。さくさく雪のなかを歩いていきます。

積雪は50〜60センチくらいでしょうか。ラッセルも脛くらいです。

 

いいお天気ということもあって、いつもどこかで小鳥がさえずっています。エゾリスや鹿の足跡があちこちに見られます。

 

森のなかの雪は少なめではあるものの、雪質は安定していてなかなか悪くありません。

でもさすがに標高800mくらいまでくるとだんだん積雪が増えてきて、ラッセルも重たくなってきました。ときどき木々の合間から美瑛岳のでっかい斜面が見えます。

 

おお〜、あの斜面、滑りたい。

「行かなきゃ。」

冬はやりたいことがたくさんあるので、なかなか忙しくなりそうです。

 

午後2時半ゴール。たくさん歩いて、ときどき滑って、たのしい1日になりました。

 

白金温泉「銀瑛荘」のお風呂。いい!

 


2009年12月24日(木)

きょうの三段山

 

気温 -10℃前後

積雪 1mくらい

ラッセル度   ☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

 

シーズン初ツアーは、男性2名女性女2名あわせて4名。

僕にとっても滑り初めです。

 

ここ1週間で急激に積雪が増えて、 あわせて気温が低いので雪が軽くて、膝程度のラッセル(雪漕ぎ)も思ったほど苦にはなりません。

 

最初500mくらいは先行者のラッセルがあったのでありがたく使わせていただきました。感謝です。

 

まずは、休憩ついでにくじら尾根の先端で足慣らしにスイ〜っと滑ってみます。

「お!軽っ!」

 

登りなおして尾根をトレッキング。フリコ沢の渓谷を見物して次は森のなかを歩き滑ります。

雪はかるく、なかなか、いいかんじです。

 

ランチタイムをはさんで、くじら尾根フェイスをみんなで転げまわって楽しみます。

みんな胸までパウダーを巻き上げながら突撃していきます。たちまち処女雪にシュプールやら穴ぼこやら得体の知れない溝が刻まれていきます。今日だけのプライベートゲレンデですから、いいのです。

ここは初級バックカントリーテレマークスキー入門にはとってもいい場所です。

 

午後から3か所目に移動しましたが、残念ながらそこはまだ積雪が足りず、藪だらけで滑りに不向きでした。そのまま森のなかをさまよううち三段山のプロムナードに出てしまったので素直にプロムナードを滑って温泉にゴールしました。

 

思った以上の極上の雪質でした。星4つ!

 


2009年12月19日(土)

滑りおさめ

 

あ、滑り初め、じゃないですよ。念のため。

 

ニュージーランドでの自転車トレーニングをおえて帰国しました。

 

あちこちで飛行機を乗り継ぎ乗り継ぎ、32時間後ようやく飛行機は北海道上空に。

しかし、新千歳空港周辺には雪がな く、まるで本州の秋のよう。

札幌まで列車の車窓の風景からも冬の気配はまるで感じられませんでした。

むしろ暑いんですけど。

 

「ガーン。雪がない。」

 

雪景色を楽しみにしていただけに、ちょっとショックでした。

旭川行の特急列車が滝川を通過したあたりからようやく雪がちらほら。

冬、おそいなあ。

 

そんなボクはようやく「2009年滑りおさめ」を終えたところです。

滑り初め、じゃないですよ。まだ2010年滑り初めはしていません。

 

滑りおさめは10月24日、ニュージーランド南島のど真ん中、サザンアルプス山岳地帯の一角で、滑ってきました。

 

友人(というか兄弟)のひっぢはこのへんのスキーフィールドを駆け巡るプロのパウダーガイドで、ひっぢに連れられてやってきたわけです。山、すげ〜カッコイイ!

 

10月下旬のニュージーランドはちょうどゴールデンウィークのような時期で春の雪がたっぷり。もちろん雪質も春の雪です。

 

結構やられてきました。

 

あれから2カ月。帰ってきました北海道。

 

冬将軍の訪れが遅れているようでしたが、先週にはようやく本格的な冬が到来して、遅ればせながら北海道は完全に真冬になりました。

 

まだ慣れてないので、車の運転、怖っ!

 

やれやれ。

 

旅の自転車や装備の大荷物を片づけて、駐車場の除雪をして、秀岳荘(山とスキーのお店)にいくと、ようやくニュージーランド気分が抜けてきたようです。いまはせっせと店の大掃除に励んでいます。年末が近くなり、予約の電話も増えてきました。

 

さて、ぼちぼち始動します。滑り初めしなきゃ。

 

みなさん今シーズンもよろしく。

 

ブロークンリバー・スキーフィールド

スマイリー・ユースホステル(日本語)

バックカントリートラバース・スキーガイド(日本語)

 


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