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2010年2月28日(日)

シバケン尾根でチョコレート

 

気温 -5℃前後

積雪 多い(150cm以上)

ラッセル度   -

パウダー度 -

(SNSで募集した会員限定の特別企画ツアー)

 

きょうはステップソール・テレマーク(ウロコ板)の日。

みんなでシバケン尾根に行ってきました。

 

ええ。きょうも全山カチカチ山ですが。

 

でも、きょうはカチカチがなかなかいいかんじでした。

ウロコ板をクロカンのように使って歩くのですが、よく滑りますから歩みも軽快になります。カリカリした不快感をのぞけばまあ悪くないかんじ。

 

林道をあるき、森をあるき、十勝連峰を見渡す尾根のうえに出たときにはお天気が若干崩れてきました。ピーカンの天気予報が外れてしまったなー。残念!

 

木曜日の僕たちのツアー痕を追うように2つのスキー痕が見られます。下りあとが見られないから「上で遭うんじゃないかなー」と思っていたら、やっぱり遭いました。

二人目は細板テレマーカーの単独行の男性でした。なんとBDシンクロXを履いていらっしゃいます。かっちょえー!

 

超〜、尊敬。

 

細板、かっちょええっす。オレも細板履こうっと。(単純)

 

さて、きょうはオプタテシケ山をサカナにチョコレート大会でした。

チョコレート・フォンデュを山でやるのははじめてです。

 

市販のチョコフォンデュの素と、ぼくが作ったフォンデュベースを混ぜて湯せんで溶かします。溶けかけがンマー!なんです。

 

ガソリンのMSRの火力がなかなか安定しなかったりプラ容器の端が溶けそうになったりと若干のハプニングもありましたが、なんとかなりました。

 

食べ物は各自で用意していただきました。

みんな、けっこうチャレンジャーなかんじ。誰一人としてイチゴとかバナナとかそういうノーマルなものを持ってこないっす。

なんでやねん。

 

こんぶ塩あじポテトチップス&チョコ。

う〜ん、どこかで食べた味。ロイズにあったなー。

イケます。

 

じゃがビー&チョコ。

ふつうにうまい。

 

板チョコ&チョコ。

そのまんまじゃん。

 

チーズ味スナック&チョコ。

そのままのほうがうまい。

 

Iさんが持ってきた天津甘栗むき栗&チョコ。

まるでチョコレートモンブランみたい(KZさん評)でンマー!

金賞受賞。

 

Sさんが持ってきた「卵焼き」&チョコ。

やばいっす。アリだけど、微妙っす。

 

Sさん、さらにカニ風味カマボコをチョコ鍋に投入しそうになったので、

全力で阻止。(苦)

 

チョコレートフォンデュ。盛り上がるなあ!

GWにまたやろうっと。

 

帰りは森のなかを暴走。カチカチ山だから、チョ〜怖え〜〜。

チョコレートパワーでなんとか乗り切りました。

 

 チョコフォンデュ(イメージ)  レシピはこちら

 


2010年2月27日(土)

きょうの三段山 カチカチ山へようこそ!

 

気温 -5℃前後

積雪 多い(200cm以上)

ラッセル度   -

パウダー度 -

(SNSで募集した会員限定の特別企画ツアー)

 

異常な高温、雨、と酷いお天気が続いた北海道の屋根、大雪山系です。

ここ十勝連峰もむろん例外ではなく・・・。

 

雨の日の翌日、真冬の気温に戻ったらどうなるか?猫にだってわかる。

 

ええ、もちろん、予想通りでした!氷の山!

 

きょうはカチカチ山のガリガリ氷の山でズリズリ横滑りしてきました。

 

ポジティブ・シンキングで行こう!逆境も笑いにかわる冬の山!

 

 それにしても、 眩しい快晴でした

 

 カチカチ山記念特別企画。きょうは、すき焼き!

 

 香川県出身山岳ガイド、うどんは忘れません。

 

 

すき焼きの思い出をひとつ。

ボクのはじめての冬山登山は、高校1年生のときです。

そのころボクは16歳で、高松一高山岳部の合宿で3泊くらいの予定で鳥取県の伯耆大山に登りました。季節はたしか今頃で、山頂付近の積雪は2mくらいでした。いまから25年前のことです。

 

そのときの山行第一日目の食事が、すき焼きだった。

 

現役バリバリ大学山岳部を引きずっていた河島英吾似の顧問の先生が、

「記念すべき初日はすき焼きだろう!」と豪胆に言い放ったことに始まります。

それ以来、ボクにとって特別な日の山の食事は、すき焼きです。

 

おいしい食べ物にパワーあり!

カチカチ山に笑顔が戻ってきました。

 

底抜けの快晴の1日は、けっこう楽しく過ごせました。

 


2010年2月26日(金)

お天気が悪い日の過ごし方

 

きょうは雨です。

 

ボクの雨の日の過ごし方は、地元スーパーに、新しいお菓子を「開拓」に行くこと。

 

これぞ、ザ・開拓。

 

それでは参りましょう。

つよぽんの、お菓子大好きコーナー♪

 

 @つよぽん大好き、「のりぽん」 姉妹品に「えびぽん」あります

 

 Aまいどおなじみ、「みそパン」 ちゃんと味噌味です

 

 B最近みつけた、「しるこサンド スティック」

 

 Cこちらは本家 「スターしるこサンド」※

 

 D道産子のソウルフード「マルちゃん 焼きそば弁当

 ←ここ重要 (北海道限定商品のみ)

 


さあ、お天気が悪い日は、地元スーパーに出かけましょう。

面白いものが目白押しです。

 

※「スターしるこサンド」甘党仲間、松永製菓(愛知県小牧市)マニアのHitomintさん提供

しるこサンドスティックは、しるこサンドを探し回っているうちに偶然みつけた産物でした。
 


2010年2月25日(木)

シバケン尾根 春山の尾根あるきコース

 

気温 +10℃前後

積雪 多い(150cm以上)

ラッセル度   ☆

パウダー度 ☆

 

シバケン尾根とは、扇沼山の新トムラウシ登山道の尾根の延長上にあります。20年以上前にはここに登山道がありました。いまは廃道になっています。

 

ここは元々ボクのプライベートコースで、新品のスキーの足慣らしや試乗などで歩いたコースでした。ツアーコース化するつもりはなかったのですが、何年か前、気が向いて顔なじみのお客さんを連れてきたところ、とても評判がよかったのです。

 

当時、シバケン君という若い男性のお客さんがいました。

 

顔立ちが端正で、俳優の大沢たかお似でしたから、女の子にモテモテでした。シバケン君を目当てにやってくる女の子もいたくらいです。

そんなこととは関係なく、シバケン君は東京都在住だというのに2週間おきくらいにやってくるのです。十勝連峰のスキーツアーに完全にハマってしまった?いまや伝説といっていいシバケン君。(笑)

 

そのシバケン君がここをたいそうお気に入りだったので、ボクは勝手にこの尾根のことをシバケン尾根と呼んでいます。トムラウシ廃道と呼ぶのは、ちょっとどうかと思うので、これからもシバケン尾根と呼ぶことにしましょう。

 

きょうは昨日よりもさらに大幅に気温があがりました。

快晴だったにも関わらず十勝連峰を避けたのは理由があります。

爆風と異常な高温。雪はワヤ。さらに快晴によるトドメの雪腐れ。温風つき。

これ以上の理由ある?

シバケン尾根は、周囲を大雪山系に囲まれた尾根あるきの道。

十勝連峰、大雪山、迫力のある山岳風景の真っただ中、パワーポイントです。

雪が悪いくらいのことは、このフィールドの美しさならばいくらでもカバーしてくれるでしょう。そう思ってシバケン尾根を目指しました。南の強風も原生林がやわらげてくれるはずと考えました。


きょうは冬眠中の熊が目覚めるのではないかと本気で心配するような陽気でした。雪は完全に腐っていて昨日にも増してワヤですが、なにしろ天気がいいから、シバケン尾根からの眺望はいつにも増して素晴らしいものがありました。

それにしても、十勝連峰が、えらいことになっているようです。
快晴とは関係なく爆風が荒れ狂い、大変なことになっているようです。

十勝連峰に行かなくって、よかったー。

 

ここシバケン尾根は、そういうこととは無関係に、至ってのんびり平和。

あたたかで、日差しがいっぱい。いいところです。

ここに住みたいと、きょう参加のHBさんがボソッとつぶやく。

 

わかるぅ〜。その気持ち、わかるぅ〜。

それから、

きょう、今年はじめて黄砂が降りました。
ワオ、黄色い雪原だ〜。
イエ〜〜イ手(チョキ)

(泣)

 


2010年2月24日(水)

きょうの三段山 雪が、雪が、妖怪現る

 

気温 +5℃前後

積雪 多い(200cm以上)

ラッセル度   ☆

パウダー度 ☆

 

天気予報はいいお天気を伝えているのですが、なんだか薄暗い晴れです。

薄暗い晴れ?何ソレ?

高曇りっていうんでしょうか。ピカッ!ってカンジじゃ、ないんですよ。

 

少し不気味な晴れの空。何が僕らを待ち構えているyんでしょうか?

 

さて、きょうは那須高原にお住まいのご夫婦をお連れしてのプライベートツアーです。無理なく山滑りを楽しめる山として、三段山にお連れすることにしました。

 

スキーにシールを装着して、白銀荘から登り始めます。

気温が妙に高くて、すぐに汗びっしょりになります。

 

ラッセルはほとんどないのですが、雪質がいいのか、悪いのか、歩いている限りではよくわからない。

 

ゆっくり、ゆっくり、確実に登ります。お二人とも歩みがしっかりしていらっしゃる!

聞けば日本100名山の99%を制覇しておられ、海外の登山トレッキングの経験も豊富でいらっしゃいます。ニセコ、旭岳と、冬も何度も訪れていらっしゃるようで、先輩ガイドの名が次々と出てくるので恐縮するやら照れくさいやら。

 

旅慣れた方とおしゃべりするのは楽しいものです、ふわふわと話に引き込まれます。ニュージーランドでは同じ風景を見ていますから、話が広がる広がる!

ボクにとってはアメリカ大陸横断の話がツボで、ついついお客様を質問責めにしてしまいました。スミマセン・・・。

 

さて、肝心の雪質ですが、なにしろ世界に名だたる?三段山ですから。

パウダーの聖地。どうだい三段山!

 

う〜ん、どうしちゃったんでしょう三段山。まだ2月だというのに、まるで春の雪ですよ。3月下旬のような4月のような。

雪のなかにたくさんの妖怪が潜んでいて、雪原を滑っていく僕たちの足をガバッと掴む!

 

足を掴まれて、前のめりに引き倒される!

ボクは華麗な顔面閉じを披露する羽目に。

 

出たな!妖怪板掴み!

 

誰か、妖怪を退治してください!

 


2010年2月23日(火)

地図つくり

 

ご存じのように北海道では、方位磁石の指す方向が地図上の真北よりも西へ9度ほどズレています。

 

僕たち山岳ガイドもまた、みなさんと同じように、使用する国土地理院の地形図に「磁北線」を書き込んでから使用しています。

西偏9度というのはわずかなようですが、けれどしっかりとした誤差を生じさせますから、この作業はとても大切だと思ってます。

 

新品の地図に分度器をあてて定規をおき、磁北線を書き込む最初の線引きは、やっぱりちょっと緊張するものですが、これから行こうとする山の概念図が体のなかに入ってくるような気がして、ボクはこの作業がけっこう好きです。

 


2010年2月22日(月)

美瑛の丘 クロスカントリースキー大会のあと

 

なんだかあやしいお天気です。気温も高めで、なんとなく気持ち悪い空気感。

 

きょうは美瑛の丘スキーツアーですが、風が強くて空もどんより。でも中止にするほどの理由でもない。こういうとき、どうするかはいちばん悩むものです。

 

こういうときこそ美瑛の丘の随所にひろがる防風林のお世話になろうということで、しっかりした防風林のある拓真館コースに行くことになりました。

 

強風に吹かれながら丘をわっせわっせ登ります。ようやく防風林の陰に入ったのですが、

 

う〜ん、あんまり、効いてないよなあ。風、びゅぅ〜〜。

 

休憩もそこそこに歩き続けることに。

 

週末には「宮様スキーマラソン」が開催されて今年も1000人近いクロスカントリースキーヤーが美瑛の丘を駆け巡ったのです。そのコースがまだ残っています。

 

さっそく滑らせてもらいましょう!

 

キューンと板が鳴りながら走る走る!おもしろーい。

 

雪原には、スキーのスケーティングによる逆ハノ字の滑走痕がくっきり刻まれています。。

なんだか大会の熱気がいまだに息づいているようでした。

 


2010年2月21日(日)

きょうの三段山 深すぎてびっくりパウダー

 

気温 -5℃前後

積雪 多い(200cm以上)

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

天気予報がまたまた外れて、きょうもいいお天気です。

ツアーは超満員ですが、 Mさんがアシスタントをつとめてくれるので安心。三段山パウダーエスプラネードに行くことにしました。

 

きょうの三段山は、登れば登るほどにいい天気。全員が稜線に立ったときには快晴で、あついあちい!

汗だくです。

 

きょうはテレマークスキー11名、山スキー2名という構成です。みんな何気に山スキーの滑りにさりげなく注目。やっぱり、どういう特性なのか知りたいんですよね。いや〜ボクも同じっす。

 

まず火口シュート。

なんということでしょう!NEOS系のスノーシューツアー参加の女性たち10名あまりがギャラリーとして我々を取り巻いているじゃないですか!

 

うわ〜、超・緊張するんっすけど!!

 

歓声にこたえつつ、社長、ファースト行きまーす!

 

最初の加速はいいかんじ。

超深い〜〜!オーバーヘッド、きたーー!! 

でも、中間に雪が吹きだまっていて、そこで急失速して、結局全員がそこで沈没する羽目に。

いや〜、かっちょ悪かったっす。(失)

 

ところで山スキーは加速がいいっすね。雪の条件がコロコロ変わるときもガクッとこないかんじでしょうか。興味津々っす。

 

次はハタ尾根。きょうもソロBCスキーヤーの赤平のHさんが先着していまして、ひとりで黙々と遊び中。そこへ僕らもお邪魔します。どうもすみませ〜ん・・・。

 

いい雪っす。深いっす。ものすごい雪煙があがります。みんなかっこいいー!

 

ラストはHさんが尾根を滑ってくる。Hさんの姿が逆光でさらにカッコイイ!!女性たちが黄色い歓声をあげます。山スキー特有の軽やかなターンがまたカッコイイ・・。おれも山スキーしようかな・・・。(軽っ)

 

山小屋パウダー隊は、ひとり1本ずつ滑っただけなんだけど、は、は、ハタ尾根が見るも無残に・・・。

いたたまれなくなって移動。す、すみません・・・。

 

続いて西尾根ロング。すでにシュプール3本あり。さらに、10数本を刻みつけます。山小屋パウダー隊、まるでバックカントリーの無差別爆撃。

す、すみません・・・。

 

樹林帯に入ります。誰もいないゾーンなので静かです。いつもよりも西方向から女王様スロープへ突入しました。おお!いい雪じゃあないかと、みんな興奮。でも、調子よく滑っていたらあっという間なんですよね。たちまち白銀荘前の三針斜面(樹林帯白銀荘側出口にある三角の小斜面のこと)に出てしまいました。

 

いい雪いい山いい仲間。笑顔と興奮につつまれた冬の1日は、あっという間。

 

「また来月会おうぜ!」

 

それぞれが再会を約束しつつ、別れます。

関西、関東、道東、札幌・・・。それぞれの家路。

みんなが去ったあとの山は、いつもより少し寂しげです。

 


2010年2月20日(土)

きょうの前十勝 テレマーク隊、洗濯板玉砕物語

 

気温 -9℃前後

積雪 多い(200cm以上)

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

午前中、十勝連峰は快晴でした。

行き先は、迷わず前十勝に決定。(十勝岳火口壁のひとつで2番目の高峰)

 

下から見上げる前十勝は美しく青空に屹立しています。あの山に行くんだ〜ということで、メンバー10名の顔もほくほく。みんなヤル気満々です。

 

いい天気の日って、それだけで元気もでるし、ヤル気がでる!

 

しかし、登りはじめて徐々にお天気が崩れてきました。まずは風がひどくなり、標高1400前後でブリザードに。雪面は不安定で、簡単に表層が流れ落ちる。ちょっと不安になるような雪です。思えば昨日は嵐でした。すばらしく細かく軽い20センチの新雪の下にはカチコチのアイスバーンが隠れているのです。

 

僕たちの登りトレースは、5分もしないうちにたちまち地吹雪にかき消されてしまいます。なんだかストイックな冬山登山の様相になってきた!

 

風がひどくなり、稜線近くに立っていることが危険な状態になってきました。

正午前、滑降開始。

 

前十勝名物の豪快なシュートは、いつもならば歓声につつまれるところですが、きょうに限っては悲鳴と笑いと鼻水と涙が入り混じる。

滑ってみてから気付いたのですが、僕らの立っている雪原は、一見すると新雪の大雪原ですが、実は新雪の20センチ下は洗濯板のように波歯模様になっているのです。もちろん全面。逃げ場はない。

一見するとすばらしいパウダーなんだけど、滑ってみると、とんでもない!

 

ガタガタガタガタ!!

 

未舗装道路を疾走する4WDのような振動が、バックカントリースキーヤーをほんろうします。

 

まさに洗濯板のうえを滑っているようなカンジです。

 

参ったな。

 

新雪パウダーの下に隠れている固い雪のうねりは、強風によって雪面に刻まれた大小様々な波状の紋様です。大波のような形になることが多く、氷のように固い。(シュカブラ)

新雪の下に隠れているシュカブラに衝突して全員が2度3度と転倒。たまらず千春沢を脱出して、カバワラに逃げます。ようやくまともに滑ることができました。

 

テレマークなのに、アルペンターンする者続出。もうすでにテレマークツアーじゃなくなってるし!

 

午後は前十勝正面の火口壁溶岩スロープに移動。たぶんそうだろうなーとは思ったけど、むしろこちらのほうが重度でした。

斜面に無数の細かいクラック(亀裂)が走っている斜面もあります。ちょっと怖っ。

当然、クラックの斜面は立ち入り禁止に。

 

微妙なバランスでなんとか保たれている斜面に人が立ち入った途端に、一気に雪崩れると予想されました。洗濯板よりも怖いっす。

 

いつも先頭を突っ走る役目を担うガイドは、最初に雪の状態を偵察する「人柱」の役割を担うものですが、きょうはまさにそんなかんじ。人柱の役目、存分に果たしました。

 

いやつまりそれは、最初の犠牲者ってこと!

 

1回すってん転び、2回吹っ飛びました!

 

人柱って、大事。

 


2010年2月19日(金)

白金温泉

 

気温 0℃前後

積雪 多い(150cm以上)

ラッセル度  

パウダー度 ☆

 

お天気はよいのですが、あたたかい日差しと南風で美瑛の丘では雪が腐りはじめました。

 

こんな日は美瑛の丘クロカンはつまらないと考えたので山に行こうと決定、しかし、山は山で爆風にごうごう覆われて大変なことになってる!

白い雪煙が舞いあがり、突っ走っている。 (迫!)

しかたないな〜、じゃ、ゲレンデ行く?ということで、十勝岳山麓の白金温泉、白金パークヒルズスキー場(標高660〜800m)を、「借りきる」ことに。(笑)

何しろ貸切なので、整地したばかりのゲレンデは真っ白で真っさら。
ときおり突風が吹きぬけます。

十勝岳連峰を眺めながらリフト。爆風でめまぐるしくかわる山の風景が面白い。基本的によく晴れているんですが、山はブリザード嵐でぐるぐるになってる。
ときどきリフトももみくちゃになる。おもしろ〜い。

 

ところで、白金温泉は鹿が多いところです。ゲレンデの周囲も鹿が多すぎ。

コース脇の林間パウダーを滑ると、鹿の激深いトレースに引っかかるんですけど! ゲレンデのまんなかに鹿のウンコ落ちてるし。(妙)

午前中にこのスキー場にやってきたお客さんは、僕らの他には3組5人だけ。

余計なお世話かもしれないけど、経営、大丈夫でしょうか?

回数券を使いきったので正午すぎにテレマーク道場は終了。白金温泉街にある食堂「林道」にラーメンを食いにいきました。

昔懐かしい系の透明しょうゆ味の旭川ラーメン600円。素朴でうまいんです。

屋台のラーメンみたい。

町も山も、やたらとあたたかい1日でした。
 

夜には風がやみました。今はときどき新雪がしんしんと降っています。

 


2010年2月18日(木)

きょうのチトカニウシ山

 

気温 -8℃前後

積雪 多い(150cm以上)

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

またまたチトカニウシ山に行ってきました。
まだツアープログラムに組み入れていないので、試験的なツアーです。

以下、備忘録として。
 

メンバー: 北ア蝶ケ岳ヒュッテのNさん、HATさん夫婦、山小屋、計4名
行き先 : 北大雪 チトカニウシ山

天 候 :  晴れ

 8:45 ガイドの山小屋に集合
 9:05 ツアー車出発
      美瑛のコンビニにて昼食調達、当麻から愛別IC経由、
11:00 登山口・北見峠駐車場
11:10 ツアー出発 チトカニウシへ向けて縦走
12:15 稜線上、第一のコルにて昼食
      稜線の白滝村側を歩く 頂上を正面にみるルート
13:30 第二のコル直下、望岳の広場に到着。美しい場所。
      折り返し 稜線の大雪山側を歩く 黒岳かっこいい
14:00 第一のコルのテラス
14:30 登山口・北見峠帰着
      帰途へ 愛別IC 当麻道の駅を経由
16:00 東神楽町「花かぐらの湯」で温泉タイム
17:15 花かぐら発 旭川空港経由で帰途へ
17:45 ガイドの山小屋帰着 解散

 

往復210km

前回は滑り目的のノーマルなテレマーク板だったのですが、機動力に物足りなさを感じました。今回は全員がステップソールテレマークのカルフガイドを使用。

第一のコルまでシール使用。あとはステップソールでツアー。

板の選択は成功です。ここはステップソールテレマーク向きのフィールドだと思います。機動力がモノをいいます。

ここのように、稜線歩きでは微妙なアップダウンが続くことが多いので、山スキーやステップソールではないテレマークスキーではつまらないと思います。こういうときこそステップソール・テレマークの出番です。

チトカニウシ山は、本格的に滑るところは山頂直下に300mほど、わずかにあるにすぎませんから、滑り屋には物足りないフィールドかもしれません。雪質も十勝連峰と比較すればとても勝負になりません。風が強い場所のようで、雪原にはおおきなうねりが随所にみられ林間を滑っていたら突然ジャンプさせられたり、シュカブラに衝突することもある。まともな滑りにはならないかも。

 

しかし、北見峠からのコースは稜線の縦走なので、眺望がすばらしい。黒岳と表大雪、ニセイカウシュッペ、石狩岳とニペソツ、どどーんと、北大雪の山々を目線の高さで楽しむ空中散歩。ここは山の旅が好きな方に向いています。ボクは好きだなー。 

 


2010年2月17日(水)

日本航空アジア路線

 

今年も貯まったマイルで夫婦で台湾にいこうと、特典航空券を予約しようとしました。

 

ところが。

 

希望の日程前後はすべて満席です。通常料金の航空券もけっこう混んでます。

 

それでは、ということで、他のアジア路線を検索。

香港、北京、上海、ソウル、マニラなど。う〜ん、どこも混んでます。座席がとれない。

 

アジア路線、好調なんでしょう。

アジアの経済が元気なんでしょうね。

 

それはそれでいいことです。

夏の仕事に期待がもてる!

 

ただし、タダ旅行は諦めました。残念ですが。

いちばん残念そうなのは、ボクの奥さんです。

 


2010年2月16日(火)

きょうのチトカニウシ山

 

気温 -15℃前後

積雪 多い(150cm以上)

ラッセル度   ☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

北大雪のチトカニウシ山にいきました。

 

上川町と旧白滝村(現在は遠軽町)の境にあるこの山は、オホーツク海へそそぐ川と石狩川水系の分水嶺になっています。

つまり、道東と道北の境界線になっていて、向こう側は道東なんです。

 

6:50 美馬牛発、7:30 旭川道の駅、9:10 北見峠着

いやぁ〜、そこそこ遠いですよ。道東ですから!

 

真新しいトレースは見当たらず、最初からフルラッセルです。

ふくらはぎまで埋まる雪。まあ、そんなに辛くはないですが、それでも徐々に体力が消耗していくかんじ。

 

それにしても美しい稜線でした。

 

雪は、やや水分を多くふくむニセコのような雪質でした。

眩しいくらいのお天気なので登りながら汗だくになりますが、汗が流れ落ちるまえに片っぱしから凍りつくのです。髪の毛はバリバリの針のように凍結して、シェル(ジャケット)の裏は氷の膜に覆われます。インサレーションのダウンセーターの表面も氷結している。氷の衣をまとっているかんじ?

きょうは低温注意報がでていました。

手元の温度計ではマイナス10度くらいですが、あとで知ったことですが、きょうの北大雪近辺の標高1000m付近の気温はマイナス15度と発表されています。手元の温度計を信頼しすぎて、それからいい具合に晴れていたこともあって暖かく感じましたから、少し油断があったかもしれません。

 

気がつくと体が冷えてしまいました。寒い日に汗をかくと辛いです。

 

滑降時、広くて明るい尾根をいい気分で滑っていたら、つい西へ西へと滑りすぎていたようで、下山ルートから沢筋を2本も外してしまいます。相棒が上から叫んでくれなかったら、上機嫌でどこまでも滑っていったかもしれません。今頃は北大雪の大海原のような原生林のなかをさまよっていたかも?

 

くわばらくわばら・・・。

 

 

左:チトカニウシ山頂直下のビッグ斜面(旧白滝村側) 右:正面から 頂上コルからボトムまで

 


2010年2月15日(月)

うどんロードを行く

 

今朝、美瑛の町で、ヤクルト配達のオートバイを見かけました。

もちろん雪道っすよ。やばいっすよ〜。

ヤクルトレディ、恐るべし。

 

さて、きょうは1週間ぶりの、スキーを手に取らない1日です。

 

週1日の休日の楽しみといえば、うどん。

うどんを食べに行くことが最大の行事なんです。

 

国道237号線、土地の人はこの道を「うどんロード」と呼びます。(呼ばない!)

車を走らせて1時間、目指すは旭川市郊外のショピングモールにある「はなまるうどん」。ああ、うどん。はるかなる旅路。

 

ついでに、ショッピングモールをいろいろ物色。

バレンタインデー翌日ですから、チョコ好きのボクが狙うは半額のチョコ。

でも残念、ロクなのがありませんでした。仕方ないのでロッテの「クランキーチョコ」を8枚買ってしのぎます。え?なぜ8枚かって?末広がりで縁起がいいでしょう。

 

末広がり。体形じゃないから。

 

お菓子売り場で羊羹やら、あんこロール(栗つぶあんをカステラ生地で巻いたもの)やら、そういうものを購入。マルちゃん焼きそば弁当の新作「あんかけ焼きそば弁当」を見つけたのでこれも購入。前々から狙っていたチョコレート・フォンデュの素も購入。ついでにスターバックスで ザッハトルテ(ガトーショコラ)をいただきました。フードがやや残念なスタバですが、ザッハトルテはイケてます!

 

1週間分のエネルギー補給、これにて完了。

 

海外遠征でいつもお世話になっていたボーダフォン携帯電話を解約しました。

この携帯電話には思い出がたくさん。ほんとうにお世話になりました。

ひとりぼっちで遠いところにいたとき、この小さな携帯電話だけが国や家族との唯一のつながり、唯一の日本語ツールでした。

 

1台のボーダフォン携帯電話と、ひとくちサイズのようかん。

なんだかしんみりします。

 

さて、明日は少し早起きして、チトカニウシ山に行きます。長い稜線とビッグ斜面がボクらを待つ。いい雪に会えるといいな!

 

楽しみ〜。

 

あっという間に2月が半分終わり、冬はあとわずか。

なんだか焦ってきた!

 


2010年2月14日(日)

きょうの前十勝 社長!契約違反です!

 

気温 -15℃前後

積雪 多い(2m以上)

ラッセル度   ☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

祝 新年好。

顺祝 节日安好。

きょうは春節ですね。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

さて、きょうはスノートレッキングの予定だったんだけど、山にきてみるとなんだか天気がいいんです。目の前に十勝岳の真っ白なでっかい斜面がどどーん。

 

う〜む。きょうはスノートレッキングなんだけどなー。

でも、あそこに行きたいなー。

 

もっと、もっと上のほう。気もちよさそうやなー。

 

あれあれ?車には人数分のシールが積んである?偶然だなあ!

 

あれあれ?そういえばきょうはみんな滑れるお客さんばかりやん。偶然だなあ!

 

じゃ、行っとく?みたいなことで、ツアーはハイクアップ・バージョンに変更。

ま、たまにはこういうこともありますって。

 

契約違反?

料金の割増分はどーすんのYO!

 

ま、いいじゃん。きょうは特別にってことで!

社長裁量でコミコミに決定。

 

てゆうか、ボクが行きたいんです。

行かせてください。

 

ほとんどの方にとってはシールを装着してヒールリフターを上げて登るのは初めての体験だったみたいだけど、全員が自立したお客さんばかりだったので安心でした。自分のことは自分でやってくれるから面倒もかからず、1日を通して気持ちよく登って滑ることができました。

 

いや〜、快適でした。

源頭部はちょっと寒かったけど、眺めはいいし、天気はいいし。雪もいいし。

 

みんなカバワラを快調に滑ってくる。

いいメンバーだなあ!

 

うひゃぁ〜!なんだか解放されます〜!

前十勝、ステキだあ。

 

 

※きょうだけです。予約のときにバージョンアップ希望とか書かないでくださいね。そういうこと書かれると、かえって警戒してしまうから、楽しいこと何もできなくなるから。みなさまご理解よろしくです。


2010年2月13日(土)

きょうの三段山 快晴だ!

 

気温 -8℃前後

積雪 多い(2m以上)

ラッセル度   ☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆

 

きょうも、崖尾根から入山しました。

 

2日前のツアーでラッセルに苦労して刻んだ溝(トレース)は 場所によっては風雪に消されかかっていましたが、誰かが再利用したのでしょう。途中からはしっかり残っていました。

おかげでラッセルに苦しめられることも少なく、きょうのツアーは楽に進行しました。

 

それにしてもいいお天気。日焼けを気にする季節になりました。

サングラスしてないと眩しいです。

 

雪は先日よりもやや固く重く感じられましたが、まだまだいいパウダー。

三段山の主な斜面には、どこも歓声が響きわたっていました。

 

最近は、バックカントリーで外国人と会うことも決して珍しいことではなくなりました。

 

ボクの英語力は至ってお粗末なんだけど、でも英語を話すことに抵抗はほとんどありません。どちらかというとチャンスがあれば話したい。

 

楽しいし。

 

十勝連峰のバックカントリーで外国人と出会うと、ああ、オレの時代がきたな、って思う。(勘違い?)

 

きょうも崖尾根の登り先行者は外国人でした。ちゃんと挨拶を交わすことができて嬉しかった。英語初心者ですからね、そういうなんでもないことが嬉しいわけ。

 

白銀荘では、友人のプロガイドがお客さんを連れていて、何人かは外国人だった。ああ〜そういう時代になったよね〜って思う。

 

きたか?僕らの時代。

 

ここ数年、オフシーズンの2ヶ月間を利用したチャリ旅(自転車の旅)は、年毎に交互にオーストラリアとニュージーランドです。

けっこう役立ってます、チャリの旅。

 

趣味が実益につながるって、ほんとうれしいです。

 

ボクの車にはAUSとNZの国旗のステッカーが貼ってあるんだけど、けっこう食いつきはいいです。

 

ブロークンリバーのステッカーと、Chillのエコバッグは食いつきがイマイチやな〜。

 

いやいや、そのうちきっと時代がオレに追いついてくるさ!(自惚れ?)

 


2010年2月12日(金)

楽しい、を思い出に

 

個人的なことで恐縮なんだけど、ボクは、はじめてのスキー体験は散々でした。

 

たしか24歳か25歳のころだったけど、あの苦渋は思い出したくもない。2度とスキーなんかするもんかと思ったものです。

 

初体験が最悪だった。だからスキーの印象は最悪だった。

 

その数年後になぜかプロガイドになるわけだけど、北海道で山岳ガイドになるにあたってスキーから逃げることはできない。だからきょうまで長年にわたって、呪縛を解くのには大変苦労しました。(泣)

 

さて、きょうのお客さんには、生まれてはじめてスキーをする方がいました。

きょうがその方の人生初、スキー初体験の日。

ボクの責任は重大です。

 

と、こう書けば、いかに一生懸命がんばって教えたか、という努力と善意の猛アピール?ってことにすれば体裁がいいんでしょうけど、そんな美談ではなく。

ボクはそんなにいい人ではないです。

 

25歳のころとは言っても、ボクにとってはつい最近のこと。あの苦渋を忘れていないから、こういうふうにすれば楽しかったんじゃないか。という思いは人一倍強いわけです。あの悔しさは忘れないです。

 

失敗から学ぶ。

聞こえはいいけど、失敗があったから、どうすればポジティブに変化するのかということを真剣に考えてしまう。優等生じゃないからわかることって、あると思うわけです。

 

ボクはこう思ってます。

 

技術を学んでもらうんじゃない。

根性なんていらない。

楽しければ、それでいい。

 

ともかく、こうすれば楽しいんじゃないかということを、この10年、15年、ずっと考えてお客さんと接してきました。

 

失敗も多かった。ほんとうに多かった。

2度と来ませんと、はっきり言われたことも、一度や二度じゃない。へらへら笑って返しつつも、心のなかは乱れに乱れたものです。

 

何度も、多くのプロガイドがそうしているように、うまいお客さんだけを扱うツアーに転化しようと思いました。いや、正直いえば、今でもときどき揺れ動く。

 

そのほうが仕事は楽しいし、カッコいい し、ラクだし、がっぽり稼げるけど。

でも、ボクはそうしなかったんです。

派手で華やかな世界よりも、地味で地道なほうを選んだことにボクはけっこう満足しています。ウィンタースポーツ万能の方たちだけでなく、旅が好きなみんなに、冬の北海道って楽しい!ってこと知ってほしい。

 

四国で生まれて育ったボクが、かつてそうだったように、きっとハマるから。

 

きょうのお客さん。生まれて初めてのスキーをきっと楽しめたと思う。

スキーを好きになってくれたと思う。

 

冬の北海道って、楽しい!ってこと、きっと心に刻んだと思う。

 

笑顔いっぱいで帰ってくれた。ほんとうによかった。

これがボクの仕事なんだと、強く思ったわけです。

 

おっと、なんだかマジメに書いちゃってさ、ちょっと恥ずかしいぜ!!

 


2010年2月11日(祝日)

きょうの三段山 深い軽い雪雪雪雪雪・・・。

 

気温 -8℃前後

積雪 多い(2m以上)

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆☆☆

 

久しぶりに、崖尾根から入山してみました。

 

ラッセルは深かった。ともかく深かった。

膝ラッセル、場所により腿ラッセル。

沢におりたら腰とかヘソにきた!

 

埋没するかと思った!ズブズブズブ、ああああ〜〜〜ぁぁぁ

 

 

でも、きょうの雪は軽すぎ。

ラッセルしても、あまり苦ではなかった。

 

午前中の1本目には、参った!

オーバーヘッド・パウダーきました!

 

前みえない。

息できない。

 

うれしくて息も絶え絶え・・・。

 

予想どおり天気予報は外れて、いい天気。

雪は深いし軽いし、いい天気だし、いいメンバー。

すばらしい1日でした。

 

さておき。

さいきんお客さんが女性ばかりです。

全体の6〜7割が女性。

 

男はどこ行った〜?

帰ってこ〜い!

 

 

いい山、いい天気、いいパウダー。ダイヤモンドダストも見られました。 2/11 稜線にて

 


2010年2月10日(水)

あやしい食べ物 焼きそば編

 

スーパーで、あやしい食い物を発見しました。

ワゴンに山積みです。

 

 う〜ん、あやしい・・・。

 

 

調理済みの焼きそばが、袋詰めされて売られています。1個105円。

麺はきっちり伸びてます。

油は酸化してそう。

表の赤い物体は、紅ショウガです。赤すぎる。

 

味は想像できるような・・・。

いえいえ、ともかく食べてみましょう。

もしかしたら、ウマイかもしれないでしょう!

 

 

 出来上がりは、普通なかんじ。

 

でもまぁ、想像どおりの味でした。(苦)

 

袋から出して、そのままでも食べられるそうです。

いえいえいえいえいえ、食べないけど。(苦)

 


2010年2月9日(火)

秀岳荘オリジナル・スキー

 

先日ご紹介した、ブルーモリスの「スノーハイク」です。

 

この板には3種類あるそうです。

 

@埋め込みシールのもの(今回フィールドテストしたもの)

Aウロコ板

Bショートスキー

 

 いい色です。

 

 ヒールフリーです。

 

今回フィールドテストさせていただいたのは、埋め込みシールのものでした。

スノーシューよりもはるかに優れていますから、これからジワジワと普及してくるのではないでしょうか。

 

きょう、いったんブルーモリスとお別れしました。

次シーズン、たぶん買うと思います。

 

秀岳荘オリジナル商品のページ

http://item.rakuten.co.jp/shugakuso/10006021/

 


2010年2月8日(月)

きょうの三段山 終わりよければすべて良し

 

気温 -10℃前後

積雪 160cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆

 

昨夜、富良野署から電話あり。下山していない人がいるといいます。

夜が明けて始まる救助活動にボクも加わることに。

 

ツアー中止してごめんなさい!(涙)

人命救助優先ってことで、どうかご理解ください。

 

おととい土曜日、氷点下20度の日に登山に出かけた男性が昨日も帰らず。

夜が明けるのを待って空と陸の両面から救助活動が行われます。

 

それにしても、吹上温泉白銀荘に集結した報道陣を振り切るのに少し手間がかかりました。各社のテレビカメラに囲まれて、オレは容疑者かい?みたいな雰囲気に。

 

ちょっと怖かった。(苦笑)

 

捜索隊は10名ほどで構成されていました。上富良野遭対協、警察、消防などの合同チームです。さすがの精鋭プロジェクトチーム。

 

登山口から山頂にかけての第一次捜索では依然手掛かりなし。

そのまま山頂にて本部からの指示を待つため1時間待機。

この間に第二次捜索についての方針が話し合われます。

そして第2次捜索にむけて準備をしているときに、大きな動きあり。

 

十勝岳連峰の反対側、新得町の国有林内の林道を歩いている遭難者を発見、保護したという内容の一本の無線が飛び込んできました。

 

ああよかった。捜索隊の緊張が一気に緩みました。

 

ここで、精鋭プロジェクトチームは、ただの山スキー好きの集まりに変身。

 (変身したように見えただけです!誤解なきように。)

変わり身、早すぎますって〜!

 (安堵した雰囲気、という意味です!誤解なきように。)

 

もちろん下山が決定。

 

これからどうします〜。滑っちゃいますか?

 

みたいな雰囲気に。

いや〜話がわかるじゃないですか!

 (実際は、おのおの下山という指示っす!誤解なきように。)

 

そしてきょうの三段山。

登山口から山頂まで、雪がたっぷりです。

 

テレマークスキーにはちょっとしんどい重めの雪ですが、でもまあ、なんとか苦労しながらも、楽しいもの。

 

調子にのって、ノートラックの西尾根も大滑降しちゃいますから!

 

終わりよければ、すべて良し。

三段山、やっぱりいい山です。

 


2010年2月7日(日)

きょうの三段山 重雪ラッセルに春を感じる

 

気温 -10℃前後

積雪 160cmくらい

ラッセル度   ☆☆☆☆

パウダー度 ☆☆☆

 

暖かい。

第一印象でそう思いました。

 

昨日の寒さが酷過ぎて、氷点下10度など、とるに足らないと思えるのです。

それだけ昨日が過酷だったということことでしょうか。

 

きょうは2グループにわかれて、ひとつは三段山西尾根方面へ、もうひとつはナマコ尾根方面へと向かいます。

ボクはナマコ尾根を担当しました。

 

十勝岳へ向かう登山道には先行者がいてラッセルされていました。ありがたく使わせていただきます。

フリコ沢の手前で尾根にとりつき、そのまま直登。しかしラッセルが重いです。

膝ラッセルなのですが、春の雪のように水分に富み、ずっしり重いかんじ。そういえばもう2月です。春が近づいているのを感じます。

 

参加者のH本さんがさりげなくラッセルを手伝ってくれて、ラクに登りきりました。H本さん、ありがとー!惚れてしまうやん。

 

ナマコ雪洞沢(雪洞掘り絶好ポイントのこと)を越えようとしたのですが、どうも斜面の様子がいつもと違う。軽くハンドテストしただけで40センチの深さでスパッと切れて雪崩るのです。おお〜怖い。

きょうは雪崩リスク超高い日です。

 

ナマコ尾根を滑り、つづいてクジラ尾根を滑り、まだまだ時間が余ったので、クジラを登り返して滑って遊びます。

 

雪が深くて重いので、みんなで直滑降。

一晩で40センチは積もったかんじ。

 


2010年2月6日(土)

きょうの三段山 パーティの危機到来、いますぐ撤退せよ!

 

気温 -20℃前後

積雪 130cmくらい

ラッセル度   ☆

パウダー度 ☆

 

参りました。生命の危機ってやつです。(迫)

ともかく寒かった、きょうの三段山。

こんなに寒いことは、なかなかないです。

 

氷点下20度 って、実際に数値にして目の前に示されると、むしろ笑ってしまいます。

てゆうか、リアクションできないし。

 

朝の気温が-20℃というのは特に驚くことではありません。

今朝もわが家のある集落はマイナス22度でしたし、ここ4日ほど25度以下の日が続いています。北海道内陸部のこのあたりでは、-20℃くらいは決して珍しいことではないです。

 

でも、ツアープログラム中(昼間)が-20℃というのは、滅多にあることではありません。参った。

 

寒い寒いツアーでした。

 

昼飯は雪洞のなかで、それでも寒いのでさらにツェルトを被って食事しました。

そうでもしないと動けなくなりそうだったので。

 

いや〜、それにしても。

これだけ寒いと、「撤退」しかないっしょ?

 

ボクが率いるグループが吹上温泉白銀荘に事実上の「撤退」をしたほぼ同じ頃、次々とパーティが撤退してきました。そういう頃合いだったのでしょう。

てゆうか、この寒さ、耐えられないです。

僕らの直後に三段山クラブ、ぱっちまんのグループも富良野岳から撤収。最後まで頑張っていたガイドの山小屋かっちゃん隊も、かっちゃん鼻を凍傷になりながら撤退。これでほぼ全パーティの撤退が完了。

 

いや〜、きょうはヤバかった。

パウダースノーはほしいけど、

寒すぎるというのも、問題だな。

 

きょうは携帯電話も無線機もダウンしました。こういうとき、もしものことがあったらと思うと、ゾッ。特に無線機は一応ジャケットの内ポケットにいれていたんだけどなー。

 

日本気象協会発表、十勝岳連峰付近の数値計算結果ではこうなっていました。

 2010年 2月6日 9:00初期値

 標高1200m付近 -21.8℃ 北北西9.6m/s

 標高1700m付近 -24.9℃ 北北西11.7m/s

 

こういうところにオレたち突っ込んでいったのかー!?

 

氷点下20度以下の世界、恐るべし。

 


2010年2月5日(金)

美瑛の丘で青森叫ぶ ブルーモリス「スノーハイク」試乗記

 

きょうも寒いんですが、かえって温かく感じます。

昨日までの寒さが異常でしたから。

 

さて、きょうは美瑛の丘ツアーの日。きょうから3連続参加のIMさん(女性)にとっては初日です。IMさんは高校の修学旅行以来、これまで10年以上もスキーをしたことがないそうですが、そういう方、歓迎です。全然オッケーです。

 

まかせなさい!

 

って、始まってみたら、全然問題ないみたいですけど?

すたこらさっさと歩いてますし、

アドバイスしたとおりスィ〜って滑ってるし。

 

テレマークスキーは、道具がとてもシンプルです。

だから比較的簡単です。

 

もちろん、うまくカッコよく滑ろうと思えば努力も練習も必要だけど、贅沢さえいわなければ、誰でもすぐに楽しく遊べるスキーだと思います。

 

初心者同様のひとでも楽しく滑って遊べるスキーだと思います。

 

ガイドの山小屋のツアーでは、主にカルフの「XCDガイド」という板を貸し出しています。

やや太めの板で、滑走面はツルツルではなく滑り止めが刻んであります。

だから歩きやすいし、初めてのひとでも抵抗がないと思います。

 

初心者のためのスキーといえば!!

こちらのスキー板は、100%生まれてはじめての人でも楽しめるスキーです。

 

先日サンプルとして提供いただいたスキー板をフィールドテストしてみました。

ブルーモリス(青森’s)の、スノーハイクという名前の板です。

http://bluemoris.shop-pro.jp/?pid=16535342

 

まず、デザイン。

清いグリーンです。ごちゃごちゃ模様はなく、スッキリとロゴが描かれている。

シンプルで、とってもきれい。

 

軽いです!

 

走れる!

スノーシューよりも何倍も軽快だと思います。

なんだか「スノーシューの時代、終わったな」って思いました。

それくらい軽い印象。

 

登れる!

 

ぽこぽこ登ります。シールを装着したスキーと同じです。ヒールリフターをあわせて装着すれば普通に山頂にたてると思います。

「スノーシューの時代、終わったな」って思いました。

 

滑れる!と思ったら、

 

ほとんど滑らないです。見た目はスキーですが、埋め込みシールですから、あまり滑らないです。(苦)

これならば、はじめてスキーする人でも恐怖感を全く感じないでしょう。難なく抵抗なく楽しめます。練習いらず。

そして、スノーシューよりもはるかに下りが軽快。けっこう楽しい。

「スノーシューの時代、終わったな」って思いました。(ひつこい?)

 

ほとんど滑りませんから、滑るのが大好きな方には物足りないでしょうけれど、森の散策、風景写真を撮るなどネイチャーツアー志向の方や、そういう目的ではきっと、既存のスノーシューを上回る抜群の満足が得られると思います。

 

結論からいえば、買い、だと思います。

 

スノーシューが登場したときのような大きなインパクトはありませんから、爆発的なブームは起きにくいと思うのですが、息の長い販売を続けることができれば市場からは支持されて、末長く売れ続けるのではないでしょうか。

少なくともこれからスノーシューを買おうとする方であれば、期待を裏切られてがっかりしたり損したりしないためにも、あわせて検討していくべきアイテムでしょう。スノーシューを買ってみたけれど楽しくないからやめちゃった、みたいにならないために。もちろんスノーシューが好きな方もいるでしょうけれど、こちらのほうが性に合うという方、ユーザーの半分くらいはいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

ボクがBCスノーボーダーならば、コレを使います。スノーシューはもういい。

 

それから、生まれて初めてスキーをはく人には、まずはこれがいいと思う!

 

やるなブルーモリス。やるな青森。

 

Blue moris 「SNOW HIKE」  「秀岳荘」各店でこっそり販売中

 

あんまり宣伝されていませんが、すでにバカ売れしてるみたいです。業務として専ら雪上での仕事をされる方が、既存のゾンメルスキーにかわって使用しているそうです。雪上作業のプロが認めたスキーというわけです。

数年前、カルフ「メタ」(廃版)という、スキーシューなるものが登場して少し話題になったのですが、くだんの「メタ」よりも性能は上回ります。ディメンションは,125/99/120、メタとほぼ同じ。ツインチップ構造で、長さは130。メタよりも塗装が上品で美しい。そして軽い。 総合的にみてクオリティは2枚上手といった印象です。

カルフ「メタ」と同じく、どんな靴でも装着できるマルチビンディングが標準装備されています。また、ありがたいことに板のみの販売も可能で、価格も1万円ほど安くなります。むしろテレマークビンディングを装着すれば無敵の板になります。

個人的な感想ですが、標準装備のビンディングは安普請な印象なので、 それぞれユーザーの好みのビンディングを装着するといいのではないかと思います。

テレマークビンディング、山スキービンディングなど、装着可能です。板の特性から、ヒールフリーのテレマークビンディングが向いていると思います。3PINもいいと思います。

また、カルフ「メタ」と同じく、長靴やスノーブーツ のようなソフトな靴での気軽な使用は可能ですが、実際の使用感はイマイチでした。むしろ、山スキー靴やテレマークブーツ のような、ややハードシェル系のブーツがよく合います。おそらくはスノーボードブーツがもっともベストマッチするのではないかと思います。

 

日本製です。青森でこつこつ作られています。

 

結論からいえば、絶対買い、だと思います。
 


2010年2月4日(木)

寒いです、美瑛も十勝岳も

 

いや〜、昨日(2/3)は寒かったです。

美瑛の丘ツアーの日でした。

 

美瑛の丘なのに、昼間の気温が氷点下16度。

お天気は悪くないんです。時折、雪がさーっと降ってきますが、まあ冬ですからいつもそんなかんじですから。薄日も射してました。

 

でも、異常に寒い。異常です。

途中から風がつよくなり、まるで急速冷凍室のなかみたいでした。

氷点下16度、ちょうど家庭用冷凍庫の温度です。

 

冷凍庫だよ北海道。

 

いや〜、きょう(2/4)も負けないくらい寒かったっす。

吹上温泉白銀荘から入山して、十勝岳方面に行ったんですが、寒くって・・・。

雪も、冷え過ぎてパッサパサで、全然滑らないんです。

まるでシールを装着したスキーみたいでした。

 

なんでも昨日は白銀荘で-21度だったそうです。

鳴呼、生存無理!

 

きょうでよかった。でも、きょうも寒いっすよ。

白銀荘で-16度、前十勝カバワラ付近で、たぶん-18度くらいじゃないでしょうか。

さっさと下山しました。

 

露天風呂に入っていたら、髪の毛が凍ってハリネズミみたいになったです。

 

スキーにちょうどいい気温って、氷点下8度くらいですよね。

早く氷点下8度くらいにならないかなー。

 

寒い日、雪を踏むと、キュッキュッって鳴きます。

まるで鳴き砂みたいに。
 


2010年2月3日(水)

やってきました、青森!

 

思いがけずブルーモリスの新製品がガイドの山小屋にやってきました。

 

スキーをするのが生まれてはじめての人でも、たった15分で夢中になる!

冬の北海道の野山を自由に闊歩できる!

をコンセプトに新しいツアーづくりを目指しているのですが、実現不可能と思われるそのツアーに、この新しいスキー板が一役かうかもしれません。

 

生まれて初めてスキーをするひとが、すぐに楽しめるように。

誰だってスキーができる!

そんな板があったらいいな!

 

そういうことを話していたら、天からスキー板が1セット降ってきたわけです。

う〜ん、不思議だ。

 
今週は仕事の合間にフィールドテストします。
期間は一応、一週間ということになってます。


ところで、

 

ブルーモリス


 ブルー = 青
 モリス = 森
 

なんだってさ!

ブル−モリスつまり、青森製ということかいな。

青森の会社です。MADE IN JAPAN

てゆうか、MADE IN 青森。

 

スノーシューよりもはるかに面白く、スノーシューよりも軽快で、スノーシューよりも自由で、スノーシューよりも楽。この板にはそういう要素が詰まっています。

 

見た目はファットなショートスキーというかんじ。何年か前に登場して少しだけ話題になった「スキーシュー」よりもやや長さがあり、見た目はちゃんとしたスキーです。板が太いので浮力があり安定感が抜群と推察されます。

身長140cm以上、体重100k以内の方なら誰でも楽しめると思います。

 

う〜ん、早く履いてみたい。
 

http://bluemoris.shop-pro.jp/?pid=16535342
 


2010年2月2日(火)

北海道クイズ 冬編

 

北海道の生活に関するクイズです。

このなかに正解はふたつ。
さて、どれでしょう?

@冬は交通がマヒして内陸まで生活物資が届かないため定期的に航空機による食糧などの投下が行われる。日曜日の夜に有線放送で「今週の配達」が知らされる。その日にはスキーを履いてソリをひき近くの平原に出かけるのが人々の楽しみ。

A北海道の奥地では今でも犬ぞりが大切な交通手段になっている。
定期的な路線もあり時刻表もある。カラフト犬やアイヌ犬は今でも大切にされている。南極物語のタロやジロもそういう交通路線の犬だった。

B冬は生鮮食料品が極端に不足するため、各家庭では鮭や野菜など大量の保存食をつくることが秋の大切な行事になっている。

C北海道のひとは実は寒がりで、本州にいくと寒さで風邪をひくことが多い。でも北海道に帰ってきて自分の家のなかではTシャツで過ごしている。

D積雪の多い地方では通学バスが冬には運行できないため小学生はスキーで登下校する。もちろん体育の授業はスキーだけである。

E旭川市にある旭山動物園。旭山動物園があまりに有名になったため、旭川市は「旭山市」と勘違いされたり誤表記されることも多い。そして実際に、「旭山市」にかえようという動きが活発になった。それをうけて旭川市議会ではこの春ついに市名改正案が議会に提出されることになった。

F秋になると北海道のおもな河川は遡上する鮭で埋め尽くされる。本州の子供たちが秋になるとサツマイモのイモ掘りと焼き芋を楽しみにしているように、北海道の子供たちは鮭を手づかみで獲ることをとても楽しみにしている。9〜11月。

Gカップ焼きそばのお湯を捨てていると、北海道のひとは心のなかで「もったいない」と思っている。あれを飲みたいのだ。

H北海道では「立ちション」をするひとが極端に少ない。なぜなら、冬に立ちションをするとたちまち凍って自分のアレまで凍るため、恐怖の体験から立ちション行為そのものが避けられているからである。

I北海道の内陸部および日本海側ではたくさんの雪が降る。そのため「裏口」「勝手口」といえば、2階にある冬用の出入り口を指すことが多い。

 

 

どうですか?わかりますでしょうか?

 

(ヒント)

勘違いされやすい北海道。ここはアラスカでもシベリアでもないですよ!!そして僕らはエスキモーじゃないし。(苦)

 


クイズ正解編

@ないですが、伝統的に餅まきは道民みんな大好きです。大人が本気で1個の餅を奪いあいます!なかり過激!

Aあったら楽しいな〜。

B近所のコンビニ行ったほうが早い。でもお婆ちゃんたちは漬物名人です。昔はそうだったかも?

Cこれ本当。北海道の住宅は断熱に優れているため。

D毎朝5時に除雪車がとおり道路が開通します。一部の学校でスキー授業あり。

Eたぶんないと思います。みなさーん、旭川は旭山市じゃないですよ〜!間違えないでくださーい。

F明治時代からずっと禁漁です。資源として守られています。ちなみに芋掘り、焼き芋といえばジャガイモです。

Gこれ本当。捨てるお湯はスープにするのが北海道スタンダード。(マルちゃん焼きそば弁当)

H残念ながら凍りませんでした。(やってみたんかいっ!)

Iない。でも必要だと思われる地方(ニセコ周辺・美深市周辺から空知地方北部にかけて)などはあります。


2010年2月1日(月)

一時停止しなきゃいけないのに、一時停止できない踏切

 

なんのこっちゃ?

 

って思うでしょ?ふつう。

でも、ナゾかけではない。オチもない。

そのまんま。

 

さいきん北海道では踏切事故が多いです。

先日のダンプカーと特急の衝突事故は、猛吹雪で前がまったく見えなかったという、どうしようもない不幸が原因でしたから、これは不運中の不運。

 

これは除外。

 

では踏切で止まれないとは何か?

 

北海道のひとが踏切で一時停止しないというわけじゃないです。北海道の交通マナーは総じて良好で、いたって平和です。ピース。

 

自転車が車道を走ってる!といって議論になるくらい平和です。(笑)

いやむしろ自転車は車道を走るもので原則として歩道を走ってはいけません。(笑)

 

ま、それはさておき。

 

交差点がツルツルで〜。

 

よくあることです。横断歩道で転ぶひとも後を絶たない。

車は交差点では常に減速しますから、ブレーキのかかったスタッドレスタイヤで磨かれてツルッツルになってしまうのが原因です。

 

これは、踏切でも同様。

踏切では必ず一時停止する。

 

だから、ブレーキ痕で磨かれてツルッツルになっている。冬の踏切は止まれない。

今や常識です。

 

で、こうなる。

 

目の前に踏切がある。

警報機が鳴っている。

止まらなきゃ。

ブレーーーーーキッ。

 

あ、あ、あ、あ、あれれれれ〜〜〜〜れれ〜〜〜〜〜〜

 

ドッカーン!

 

平時ならば、滑っちゃった〜停まれなかった〜ということで通過できます。おまわりさんも大目にみます。それで済みます。でも、警報機が鳴っていたら、絶対停止。

 

でもツルッツルで、なすすべもなかったら、どうなるか?

 

ドッカーンとなってしまうのです。避けられない。

 

これが、飛び出してきた高齢者だったり子供だったりすることもある。

停まれないから、ぶつかるしかない。

 

そういう事故は、ほんとうに多いんです。

 

北海道の冬。みなさんは南極基地のような極限生活を想像するようですが、実際にはどうでしょう。例えば、札幌でも稚内でも女子高生は原則ナマ足。ま、正直それはどうかと思うけど。(苦)

 

北海道の冬って寒いんでしょ〜、という微小な憐れみを含んだ決まり文句がありますが、正直うんざり。(失礼!)

 

でも車の運転だけは、ほんとうに恐怖です。こればっかりは否定しないです。

でもまあ、2、3センチの雪で街がパニックに陥るようなことはないようです。

 

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