ガイド日誌
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2010年3月22日(月)振替休日
今朝も美瑛は荒れ模様。 風も強く、地吹雪が酷い。
天気予報のとおり、本日も荒れたお天気。 こういう日は正直、少々萎えます。
しかし、久しぶりにまとまった積雪がありました。 これならば!という確信が、僕にはありました。
車を走らせて1時間。山に来てみたら、案の定、入山者は少なく、そのわずかな入山者の皆さんも昨日から続いている荒くれた空模様を仰ぎみて早めにお帰りになるという方が多いようで、僕らが着いたときには早くも下山の支度をされている方もちらほら見られました。
でも荒れ模様とはいえ、風は平野よりはむしろマシで、なんたって新雪がたっぷり積もっていました。
これはもしかして・・・!勝算ありの直感。
気温はマイナス10℃前後。 北西の季節風。 ときおり雪が激しく降る。
まさに真冬に逆戻り。 風景もまた、2月上旬のようなかんじです。 なんだか嬉しくなってきました。
標高1300m弱まで登り、まずは一本目。 なんたって3月下旬なので、ふつうこの時期は雪質がやばいことが多い。 緊張する〜の、1本目。 雪質はどうなのか?
人柱、行きまーす!
!!!!
K2スキーが音もなく滑走をはじめ、雪をとらえる。 スキートップがふわり浮上して、雪面に放物線のような弧をえがく。
うひょ〜〜〜!!!
これは夢か??
そこにあったのは、まさしく極上のパウダースノーじゃないですか! 真冬並みの最高品質ってとこでしょうか。
あとは恒例のお祭り状態。 僕らはすっかり有頂天になりました。
K2山スキー/テレマークスキーの板のトップにはザイルを通すための穴がありますが、シューと滑ると、その穴からシュルシュル、ピューピューと雪が噴き出す。 真冬のトップシーズンにもそういうことは滅多にありません。
わ!なんだか楽しい!
入山者が少ないので、その後はどこに行ってもノートラックで、どこにいっても山盛りのパウダーが僕らを迎えてくれました。 シールがつかなくなるまで遊び、最後はシールをあきらめてツボ足で登り返して、全員大満足。
帰り道もノートラック。 全山どこいってもパウダー満開で、おなかいっぱい。
今はなんたって3月下旬。こういうことって、なかなかないです。 僕らは大当たりを引き当てた。 昨日のツアー中止を挽回してなお余るくらいの大当たりでした。
3連休、遠くから北海道を目指してきてくれた皆さんに、春の嵐はとっておきの置き土産を残してくれたようです。
そして、きょうがガイドの山小屋の冬ツアー最終日でした。 シーズンの終わりは少し寂しいけど、笑って終わることができて良かった。
ところで、じゃ解散!ってとき、
「いや〜今年も楽しかったっすね〜」 「いや〜、今シーズンもお世話になりました〜」
みんなが年の瀬?のような挨拶をしてる。 おいおい、年末かよ。 笑った。
みなさん今年の冬もたくさん遊びにきてくれてありがとう。 また来月、焼き肉スキーツアーでお会いしましょう!
2010年3月21日(日) 春分の日
今朝は土砂降りの雨で明けました。
もちろんきょう開催予定のBCツアープログラムは全中止。 ときどき物凄い突風が吹きぬけます。 悪天候プランも、これじゃ悪天候すぎてこれまた中止。
まいったな。
雨は峠をこえたようですが風はむしろどんどん強くなってきました。 そして、 午前8時半ごろ、外をみてびっくり! 風景に異変あり。
「雲が黄色い!」
どうやら北海道にも黄砂がやってきたようです。 今回の大型低気圧に運ばれてきたのでしょう。
きょう1日で野山は一面が黄色く薄汚れてしまうかもしれません。 まるで侵略者だな。 悔しいけど、汚されていく雪原をただ見守るしかありません。 いったんは新たな降雪に隠されますが、ほどなく黄色く汚された雪原が姿を現すのかもしれません。
黄砂。 至極迷惑な、春の使者。
さて、明日はいよいよ3連休の最終日です。 夕方にはいつの間にか強風も収まりました。 いまは新雪が深々と降りつづいています。
明日はもしかしたら、ふたたび一面の銀世界が、 山では季節外れのパウダースノーが、僕たちを迎えてくれるのかもしれません。
天気図を眺めながら、もっとも条件のよさそうな山をリサーチしているのですが、 さて、どこに行きましょうか。
2010年3月20日(土)
3連休の初日。初級と中級の2ツアーを実施しました。
中級はguroさん引率で富良野岳へ。初級はボクが引率してナマコ尾根を詰めてフリコ沢の源流を目指します。
登り始めて1時間少しで目の前に東壁が立ちはだかります。まもなくナマコ尾根の切れ間に急峻なOP尾根がはじまります。
大きな風景。迫力ある! 心配していた天気もまったく問題なく、日差しがあたたかく感じられます。 湿った片栗粉のような雪も、思ったよりも滑りやすく、おまけにスピードがでる。 ちゃんとボーゲンできる雪質だったので、ツーステップで慎重に滑ります。
3連休のせいでしょうか。やたらと大規模パーティが目立つきょうの十勝連峰ですが、ここには誰も来ませんでした。 「本日ノートラック宣言!」 きょうは完全に達成することができた!
わ〜い!
事前情報が良くなかった富良野岳も実際にはけっこう良かったようです。たった一晩で変わる山の状況、やっぱり行ってみないとわからないものです。 連休だというのにあまり混んでいなかったようだし。
事前情報の逆をいけば、案外とノートラックやらいい思いができるかも? なんて、ふと思った連休初日でした。
明日は久しぶりに超ハイパワー低気圧がやってきます。 BCツアーは中止することにしました。
じゃ、月曜日は?
なんだか大丈夫なような気がしてます。 強い冬型で気温も非常に低いといいます。前後には多量の降雪があるはず。
強風が去ったあとの降雪量次第では、 真冬並みの深い深いパウダースノーかも!
2010年3月19日(金)
もちろんこの時期の高速道路にはまだ雪があります。 先日の17日、旭川市内はツルッツルで、それは高速道路でも同じでした。特に神居古潭から深川にかけての運転は文字通り恐怖でした。(泣)
除雪は頻繁にされてますが、大量の融雪剤が散布されます。それはみなさんよくご存じの塩を含む薬剤で、道路がうっすら白くなるほど。
これが車にびっしり付着しますから白く汚れますし、いわゆる「車の塩釜焼き」状態になる。
洗車しなければ車はほうぼうが腐食してしまいます。やばいっすよ。
高速道路を走りまくった車をきょう洗車しました。 いまは雪解け時期なので道路は泥水で水浸し。洗車したってすぐにドロドロになることはわかっているんだけど、塩漬けになった車だけはどうにかしなきゃマズイです。
全身の塩をすっかり洗い流しました。
そうそう。塩といえば、 昨日のことですが、道南のとある町の国道沿いに「さぬきうどん」と看板をかかげた店を発見、吸い寄せられるように店に入りましたが、出てきたのはソバツユのように真っ黒なお出汁にたっぷり浸かった黒く変色したうどん。
さぬきうどん・・・?????
案の定、味は甘辛いわけですよ。トホホです。
塩分多すぎですから〜。
2010年3月18日(木)
「もしかして、3連休は激パウですかね?」 そんな調子のいいこと書いてから丸1日・・・。
週間天気 2010年3月18日 17時00分発表
ウィンターシーズンのラストとなるはずの3連休ですが。
暴風雪? どーゆーこと? 降りすぎは、よくないです。
気象庁によると、予報の信頼度はBの「やや高い」のだそうです。
いまは大陸にある低気圧が日本海で猛烈に発達しながら21日ごろ北海道を通過しそうです。台風並みの976hPaの予報もあり。
21日の大雪はほぼ確実。太平洋側などでは大雨になるかも。 ツアー中止の可能性が極めて高くなってきました。
22日は微妙。未明まで大荒れ、ただし日中にかけて快復傾向かもしれない。
奇跡を信じましょう。決まったわけじゃないから。予報だから。 まだ諦めない!
2010年3月17日(水)
札幌管区気象台は16日、道内全域で22日ごろから約1週間、気温が平年をかなり下回ることが予想されるとし、「低温に関する異常天候早期警戒情報」を発表した。
同気象台によると、大陸から強い寒気が流れ込むためで、平均気温が、平年を2度以上下回ると予想。札幌で氷点下0・4度以下、旭川で同2・9度以下、釧路で同2・1度以下になるとしている。 (北海道新聞) 今朝の衛星写真 これってもしかして? 激パウですかね?22日(連休最終日)からってことなので微妙なんですが、前後も期待していいかもですよ!
ちなみにきょうは朝から雪が深々と降っています。まるで真冬です。
2010年3月16日(火)
今週末の3連休がシーズンファイナルとなります、ガイドの山小屋です。
この冬もたくさん遊びにきてくれてありがとう。 まだ終わってないし、まだGWがあるけど、ともかくありがとう。 みなさんのおかげで今年も楽しい冬でした。
さて、シーズンファイナルが近づいて何かと忙しくなってきました。 来年のツアーの仕込み準備みたいなこともあるし、出張もあるし、来年から始めようと思った新ツアー用のスキー発注なんかもあったんだけど、これは新製品の試乗用スキーが間に合わなくって見送りました。
まあ焦ることじゃないからいいです。
きょうは美瑛町観光協会でお話をしてきました。 自転車による観光振興の方向性を探る、というカンジのお話でしたが、有意義でした。なんだか調子にのっていろいろ喋りまくった気がします。
おしゃべりしながら、なんというか、オレって自転車好きなんだなーと、あらためて思いました。 そういえば、旅デビューも自転車でしたっけ。
一時期、オートバイ旅にハマりましたけど、やっぱり自転車が好きなので、いまはまたチャリダーに戻ってしまいました。限定解除の免許もってチャリダーしたっていいっしょ?そういうの、よくね?
750ccガソリンエンジンを積んだ大型のオートバイで走り抜ける北海道も悪くはないけど、ボクとしては自転車でゆっくり、テントで泊ったりしながら北海道を人力速度でみてまわるのが好きです。
なんというか、「北海道」がすっと体に入ってくるんですよ。
車では、こういうカンジは、ないなあ。
そういうのって北海道に限ったことではなく、地球上ぜんぶかもしれません。 「馬で旅するスピード」なんですよね、自転車って!
いいっしょ?そういうの、よくね?ユルさがいいよね。
観光協会のKさん、なんと、ボクと同じ、ニュージーランド・チャリダーだった! なんか、妙に話の波長があってくるなーと思ったけど、そういうことか! こんなとこにも潜んでいたのかー!NZ組!
北海道とニュージーランド南島はびっくりするくらい似てますからね、きっと至るところにいるんですよ。僕らみたいなひと。 おまけに、いろんなところで友人から友人を経て、どこかでつながってたりするもんなんです。意外なひとが身近にいたりするもんなんです。 美瑛や富良野って、そういう似た波長をもったひとが集まってきやすい場所だと思います。
美瑛はチャリにいいっすよね。ドイツやニュージーランドみたいになったらいいですね。 話はまとまるまとまる。
いや、きっと実現するでしょう!
富良野・美瑛がエコでクリーンなビジターエリアになればいいなーと思います。 チャリも運べるトランスポートがあればいいなー。JRにチャリ乗せて走れたらいいのに。 ワイナリー見学、ラベンダーめぐり、富良野岳の美しい山麓、十勝岳の温泉、美瑛の丘。ファームステイや、小規模の家庭的なサービスのあたたかな宿泊施設。これらはすでに全部揃っている。 ドライブだったらあっという間だしそっけないけど、チャリだったらきっと楽しい。美瑛富良野に暮らしているような気分になれると思う。誰にとってもきっと一生の思い出になるに違いないから。
僕らが出会ったのは仕事だからとかじゃなく、偶然でもないな。きっと必然なんだ。 そんな気がしています。
2010年3月15日(月)
例年、4月は基本、お休みします。
雪も悪いし、GW前の年度初めということでお客さんも来ない時期。 それが、いままでの4月でした。
しかしながら、暇だからといって別に何かするわけでもないので、ふつうに自宅で暇してます。 昨年などはチャリ旅をしたりしたのですが、今年は特にそういう予定もなく。 貯まったマイルでオーストラリア東海岸をチャリで走ってくるかー!なんてことも考えたけど(タダだし)、でっかいオーストラリアを走るのに2週間とか3週間では何とも勿体ないと考えた。で、結局なにもしないことになってしまった。
勿体ない!
じゃ、週末だけでもツアーやろうか。 じゃ、バーベキューでもするか。
そんな感じでけっこう適当な気分で4月のツアーカレンダーを更新したら、直後から予約が入り始めて、気がつけば残り2人にまで埋まってしまったじゃないですか。
BBQ Busっていう企画。スキーしてバーベキューして温泉っていう、ゆるすぎる企画。ええ、決して安くはない、おひとりさま 6500円。
まさかね。予約は入らないでしょうと考えてました。 それが!! オレは焦ってます。
えええーーー!ほんとうに予約入ってしまったよーーー!みたいなカンジ。(汗)
でも、せっかくだから面白いことやろうと思ってます。 七輪バーベキューは楽しいですよね!どこでやろうかな。
なんとなく…、から、本当にツアーをやることが決まってからというもの、ボクの頭のなかは、いまやバーベキュープランでいっぱい。試し焼きもしなきゃいけないなあ。
2万円もするステンレスのダッチオーブン買おうとしたら、奥さんに怒られました。すぐに調子にのるとおっしゃる。
話がわからんヤツやな。。 こういうのって、雰囲気が大事なのよ!雰囲気が!
でも俺、そういえばダッチオーブンで料理作ったことなんて、ないっすよ。
どうやら奥さんが正しかったみたい。
2010年3月14日(日)
あんまり期待せずに山にいきました。 前日まで大荒れのお天気だったので、どうせガリガリ山復活&ウィンドクラストだらけでしょうと思ったです。
しか〜し!
夜半から降り続いた雪のマジックがさく裂した!
激パウでした。 昨晩からの祈りが通じたか、奇跡のパウダーDAYじゃないですか!
それにしても、この一週間のお天気を振り返ってみると、なんとも賑やか。 パウダー、暖気、みぞれ、暖気、吹雪、暴風雪、そして昨夜の雪。 なんだか雪崩の兆候のオンパレード的なかんじ。
でも、目の前のパウダーみてたら感覚がヤバくなりそう。つい突っ込んでしまいたくなる人の気持ちわかります。自分もガイドツアーじゃなくてプライベート山行だったら躊躇なく突っ込んだかもって思います。
麻薬みたいなものですね、パウダースノーの粉は。
さて、この日のボクは宣言しました。 「本日、完全ノートラック宣言!」 マジっすか〜? 疑ってるのかオマエラ!
でも、参加者のみなさまのご心配どおり、けっこう最初から苦戦しまして、気がつけば午前は全敗でした。凹むなあ。トホホだなあ。
それでも後半になってやっとノートラック宣言を実行できました。 遠い道のりだった。(苦)
それにしてもいい雪です。3月中旬でコレですか! さすが大雪山系。おそるべし。
春の山はなかなか賑やか、 これからの季節はスキー以外の楽しみもプラスして楽しみたいものです。
2010年3月13日(土)
ツアーなんかやってらんないよ・・・。っていう天気でした。 もちろん躊躇なく中止しました。
そうそう、昨年は週末のたびに爆弾低気圧がやってきて、ことごとくツアーが中止になったんです。 今年はだいたいいいカンジできたんですが、ついに来ましたよね。
午前中は雨まじりの強風で窓がビシビシ音をたてました。煙突から風が入るのでストーブの火が煽られて煤がでる。でもストーブを消したら寒いのなんの。
やっぱり、まだ冬です。
午後からは吹雪になりました。夜になっても雪が激しく降っています。こういう夜は久しぶり。
山は、どうなってんでしょうか。ドカ雪だといいんだけどな。
明日のバックカントリーツアーの予約は4人。みなさんに奇跡のパウダーDAYがやってきますように・・・。
2010年3月12日(金)
きょうは予約が1名だけしか入っていなくて、とうとう当日を迎えました。 たいていはなんだかんだで何人かの予約が入るものですが、とうとう2人目の予約は入らず、ツアーは不成立になりました。
おひとり様催行保証という制度もありますが、今シーズンこの制度を使って催行したのは2回だけにとどまりました。なんだかんだで人数は集まるものなのです。
でもきょうは違った。
ツアーは不成立になり、ボクは職にあぶれて暇になった。
仕方ないので外出しました。 ツアー車にETC車載機を取り付けました。さらに、オートバイや自転車や除雪機を積みやすいようにとアルミのレールをホームセンターで購入。
これで、実家に残されたままのオートバイを持って帰れるかも!(妄想)
もし適えば、オートバイにとって20年ぶりの里がえり。20歳代のボクが北海道を縦横無尽に走っていたころの相棒が、北海道に戻ってくるかもしれません。
そうなれば、30年も前の旧車なんだけど、再び息を吹き返すかも。 エンジンはレストア済なので、あとは・・・。
やばいな、俺。
冬が去っていくことを嘆いてばかりいるくせに、なんだかんだいってオートバイのことを考えてるあたり、春を待ちわびているんだろうか。
勝手なもんだぜ、俺。
2010年3月11日(木)
爆弾低気圧が来襲!のはずだったんですが〜・・・。 朝、起きてみたら、超快晴でした。
なんでやねん?どうなってんねん?
昨夜からの積雪は0センチ。期待外れました。がっかり〜。
それでも外を眺めていたら、午前5時半、いつもの時間に除雪車きました。 やることない〜ってカンジで、道路脇の雪壁をガリガリ削って去って行きました。
さて、それでも10日から11日未明にかけて強風が続きました。十勝連峰ではきっと荒れ狂ったんじゃないかな?と予想、そうなれば風紋の大波小波の連続で、とてもじゃないけど滑れたもんじゃないっす。
低気圧の中心は朝6時現在、北海道の南東海上にあり。逃れるなら、北西だ。
いや〜当たりました。
いい雪です、いい天気です。眩しい! 雪はザラメで(今期初ザラメだ!)、広葉樹の森は春を迎えつつあって木々の芽が芽が・・・。ウサギがやたら歩いていて、やっぱり3月なんだなと実感します。 積雪は、だいたい2mくらい。道路脇から雪原に這い登るのに苦労した!(笑)
尾根から眺望する大雪山系がカッコよい。最初は雲に隠れていた大雪山と十勝連峰がだんだんと姿を現してきて、けっこう感動的でした。いい山だなーと。
宿泊は、キャビンひとり2600〜3900円。素敵っ!
キャビン、雪に埋もれすぎかも?窓隠れてるし。 後ろから見たら屋根しか見えませんからっ! 積雪212cm(朱鞠内アメダス)だってさ!
でもそれって、なんだか面白くない?
2010年3月10日(水)
冬の新しいツアーをつくりたい。 いつもそう思っています。
もっと楽しい企画はないか。 どうすればもっと楽しいか。 悩みは尽きません。
今のスタイルにはそこそこ満足していますが、若干のマンネリも感じています。 あと2、3年はいいとして、それからは?
常に新しいことをやっていたい。新鮮な気持ちでいたい。 本能のようなものです。
今のままでは、 「もっと違う山を滑りたい!」 「もっと上級を!」 「もっと!もっと!」 ただただ一方的にエスカレートするだけです。実際に同じ仕事をする仲間たちの多くもそういう方向に流されていますし、お客さんたちもまた、今さらクロスカントリースキーなんかに戻ることはできないでしょう。 でもこれは、やがて必ず起こるであろう遭難事故に向かって知らず知らず転落しているのと全く同じ。そんなこと、僕が偉そうに指摘するまでもないことですが。
例えば、富良野岳あたりはいつか必ず死亡遭難事故があるでしょう。近い将来、間違いなく事故が起こると確信しています。
それがわかっていても、ガイドの山小屋もまた、いろんな山へ!の流れに徐々に傾きつつあります。わかっていてもそうなってしまう。ブレーキをかけなければ!
いま、ボクの頭のなかには2つの企画が存在します。 どちらも、これまでにない新しいスタイルで、どちらも画期的です。
そのひとつ、A案は、見事なまでに「三方良し」を貫いています。アクティビティに必要だとされるその他の要素も完全に網羅している。そのA案のヒントは、アウトドア・アクティビティの先進国ニュージーランドで得ました。
まあ早い話、パクリかも(笑)
ところで三方良しとは、売り手よし、買い手よし、世間よし、のこと。 A案は「三方良し」だけでなく斬新かつ新鮮ですから、当たる可能性は高いと思ってますが、それは誰にもわかりません。そういうのって、今まで何度もコケてきましたから。NZでイケても日本でイケるとは限らないし(苦)
もうひとつのB案は、大当たりが100%間違いないという企画。でも、それだけに非常に怖い、冒険的なプランです。 また三方良しの精神にも適っていない。
B案は全然関係のないグローバル企業のよく知られた経営戦略で、完全な異業種の一見全く無関係とみえるビジネスモデルをわかりやすく応用化したものです。
競争原理を極端にモデル化したこの手法は、売り手にとっては過分に冒険であり、世間、なかでも同業者に大きな恨みを買う可能性が高い。喜ぶのは買い手だけというB案。 お客様には間違いなく喜んでいただける。でもこれが果たして本当に正しいことななのか、僕にはわかりません。自信がもてません。
「お客様は神様です」が正しければ、B案はビジネスとして受け入れられる。でも三方良しの理念には適っていない。これがどうしても引っかかる。
B案は弊社にとっては、まずは全く投資が必要ないというところが最大の魅力であり、連鎖的に近隣の宿泊業にとっても需要増が見込まれる、また短期的にみれば一時的に赤字転落になったとしても長期的にみれば間違いなく大幅な売上増が見込まれる企画なのですが、でも本当に正しいことなんだろうか?
甘い罠にも思える。
もしかしたらパンドラの箱なのか?そんな気がしています。 追いつめられない限り、やってはいけないような気がする。
今さらながら、「三方良し」とはよく言ったものだなあ。 ということで今夜は筆をおきましょう。
※三方良し
商取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないとう意味での、売り手よし、買い手よし、世間よしという「三方よし」の理念は、近江商人の経営理念に由来する。(抜粋) 2010年3月9日(火)
きょうは日勝峠の下見に行ってきました。
いつもはナアナアなボクでも、ツアーを行うまえには経路や段取りを確認することにしてます。タイムテーブルどおりに進行できるかどうか、 実際にやってみないとなんともいえないから。
インターネットだけで情報をあつめて、地図だけ眺めて、あとはきっとなんとかなるだろう、では、なんともならないこともあります。行ってみたらダメだったでは、あまりにお粗末ですからね。
まずは時間通りに移動できるかどうか、車を走らせてみました。 距離は100kを超えます。高速道路はありません。 ドライブは2時間30分かかることがわかりました。 これじゃ、実際にお客さんを連れて移動したら、3時間近くかかるかもしれない。
ちょっと時間がかかりすぎます・・・。困ったな。
次はフィールドへ。 フィールドへのアプローチは3通りあります。 いずれも駐車場は問題なし。
しかし、雪質が・・・。ひどいな。 十勝連峰は激パウだというのに、ここでは雪が腐れている。 まあ、それはそれ。 明日から大雪になるというから状況は変化すると思いますが、若干の不安あり。
また、日勝峠の山々については誰に聞いても、ここは場所柄か風が強いため雪質が変化しやすく、ザラメ雪になるまえの3月中旬〜下旬はなかなかキビシイという意見が多数あり。実際に問題アリのフィールド条件に立ち会ってみて、ヤル気が萎えてきました。う〜む。
しかし、なんといっても、移動時間が問題になります。 行きで3時間弱(コンビニやトイレ休憩をはさむため)、帰りは2時間強。 計5時間がドライブだけで消えてしまいます。
これじゃお客さんは、何しに来たのかわからない。 ドライブしにきたの?そうじゃないはず。
日勝峠、ちょっと遠すぎるかなと思いました。 それにフィールドも、パウダーが普通、という十勝連峰には及ばないかんじ。 遠くに十勝連峰やニペソツはじめ東大雪のつらなりが見える。
隣の芝生はなんとやらだなあと、しみじみ思ったのです。
やはり十勝連峰が最高のフィールドなんだなとあらためて実感させられた今日の下見でした。
そうそう、日勝峠の土産物屋さんでハッカ油を発見! これ、虫よけにいいんですよ。 飲用できるし。ま、飲まないけどね。 3本で 1,050円、安いなあ。6本買っちゃったっす。
てゆうか、きょうは何しに来たんだろ。 よくわかんね。
遠すぎるフィールド、日勝峠でした。
2010年3月8日(月)
こんなブログ、本当にありそうですよね。でも、美瑛町に移住したらほんとうにスローライフが送れるのか?
年金生活の方や配当や利息で生活できる方であれば答えはYes. それ以外の、働かなければ食っていけない方ならば、答えは断固Noです。
え?意外ですか?
移住系のブログをみていても、ブロガーのみなさんはあまり本音は書きませんが、北海道に限らず、美瑛に限らず、田舎暮らしを送るみなさんには正直に書きづらい出来事や苦労が山のようにあると思います。
多くの若者が都会暮らしを夢見て地方を出ていきますが、都会で辛い経験をする。同じように、田舎暮らしを夢見た人たちもまた同じような思いをすることになるんです。 実際に、少なくない移住者が10年以内に帰ってしまいます。 これが現実なんだと思います。
就職や住宅探し、生活にかかわる様々なことで「住民」と「移住者」の、目には見えない差別に直面して苦しむ方もいるようです。 地方では知り合いの紹介や口利きなどが重要ですからある程度仕方ないことです。
経済的な困窮も目立ちます。
例えば、年収200万円を切る方が半分以上にのぼる。出口のない貧しさに飛び込んでしまった人たちも最初のうちはそれもハプニングだと思って楽しむ余裕があるのですが、でも それが、5年、10年、子供が生まれてもなお続く。ほんとうの貧乏は辛いものです。ハプニングなんかじゃない。
宿をやっている方も、飲食店を営んでいらっしゃる方も、起きてから寝るまで本当に根を詰めて働いていらっしゃいます。サラリーマン時代よりものんびりしている方なんかいないし、収入が半分以下になったという話は、ほとんど当たり前ですし。
これって、スローライフにはほど遠いカンジです。
町内会の活動に代表されるような濃厚な近所付き合いに違和感がある方もいるでしょう。地域社会の一員とならずにここで生活することは困難。プライベートが犠牲になることもあるので、いろんな摩擦があるようです。
物質的な不便に激しい違和感をおぼえる方もいらっしゃいます。 風景は美瑛、でも自分たちの生活は都会のころと同じレベルを保ちたい。頑なにそうおっしゃる方もいます。 なかには、月に1度は東京に帰り、美容院などは必ず東京で!というツワモノもいる。 てゆうか、なんで美瑛に来ちゃったんでしょうか。ずっと東京で暮らしてたらええんちゃう?と思うけど。(毒)
そういえば、写真家の故前田真三さんは最後まで住民票は東京都のままでしたし、作家の倉本聡さんも富良野に暮らしているという表向きですが実際には都民で、現在も富良野市民ではないんだそうです。 なんだか皮肉ですよね。
暮らすよりは頻繁に訪れるほうが、いいお付き合いができるのかな?と感じたりしますが、みなさんはどうお考えになりますか?
ボクがベストだと考える選択は、家や別荘を持ったりせずに、決まった定宿をもち、心ゆくまで長期滞在をする、暮らすように滞在すること。これがいちばん素敵な過ごし方なのではないかな?と思います。
どうしても移住したいならば、まずは経済的な基盤を固めることから始めなければなりません。 こちらにきてから就職を探すのは無理、高学歴も就職にはほとんど何の助けにもなりません。それは何も北海道に限ったことじゃないんですが。
まずは札幌から、という選択もいい。移住成功の確率がぐっとあがります。平日は札幌、週末は美瑛で過ごす。あこがれのスローライフが実現できる可能性はあるでしょう。
以上、きょうはちょっと辛口の混じったお話でした。
2010年3月7日(日)
気温 -10℃前後 積雪 多い(200cm以上) ラッセル度 ☆ パウダー度 ☆☆☆☆☆
きょうは崖尾根から入山しました。 朝から小雪が舞っていますが空は明るい。なんだか、ありえない予感を感じたので、急きょテレマークツアーに変更して出発しました。
ありえない予感第一弾。安政火口カルデラ内の斜面をお試し滑り。 「ありえねー!」
最高品質のパウダーの予感。てゆうか、羽毛でしょう。
ありえない予感第二弾。尾根ツリーラン。 「ありえねー!」
先日までのアイスバーンがうまい具合に下地になっていて、そのうえに低温羽毛パウダースノーが30センチほど積もっているのです。
崖尾根ツリーランはまだまだ続きますが、ここを調子よく滑りすぎると西ノ谷と三段火口沢にはさまれた渓谷地形に捉えられて脱出不能のまま道路に吐き出されてしまうので、そこそこのところで原生林内トラバースを開始します。
森が美しい。
この、三段山の西斜面一帯の原生林のことは地元でも意外と知られていません。 西尾根のさらに西なので注目されることがなく、人が滅多に訪れることのない森です。ここには野生のエゾライチョウが生息しています。
このへん一帯はガイドの山小屋専用、といいたいところだけど、アクセスにやや難があってボクもあまりツアーで使わないので、きょうはとても新鮮に感じます。
結晶が美しいパウダースノーが音もなく降り続いています。 雪原はシャンパンの泡のよう。
嘘のような幻想的な世界がありました。 写真で表現できないことが残念!
崖尾根に沿って約200mを滑降、エゾライチョウの棲む原生林をあるき、西の谷を樹林帯のなかで渡り、樹林帯のなかで高度をあげていき西尾根の裾まで登る、いつもとは逆のコースどりをしました。
西尾根まで来ると定番のクラシックコースとか夏道コースが射程に入りますが、そういうところには目もくれず、ナマコ尾根に向かって滑ります。尾根の端に出たら、十勝岳がど〜んと見えます。 昨日の山行コースを眺めながらしばし休憩。
なんだなんだ?対岸の前十勝カバワラ尾根からフォ〜!フォ〜!フォ〜!と怪しげな奇声が聞こえる。
見ると、2、3人の人影が興奮しながら登ったり下ったり転がったりしている。 きょうのパウダーに酔っている人たち発見。テレマークなのか山スキーなのかわかんないけど、なんだか楽しそうだぞ!
でもまさか、対岸の尾根から見知らぬ男女6人がその一挙手一投足を注目しているなんて、思いもしないでしょう。(スミマセン) みんなでフォ〜〜!と奇声のお返しをしたんだけど、届いただろうか?(変)
あたたかすぎる今年の3月、そこに思いがけず訪れたマイナス10℃の寒気とパウダースノーの1日。奇跡といっていいでしょう。 何もかもが出来すぎの、すばらしい1日でした。きょうは2010シーズンのベスト5に入る日だったと思います。
2010年3月6日(土)
あまり天気がいいとはいえないものの土曜日ということもあって吹上温泉白銀荘の駐車場はけっこうな賑わいでした。
午前10時の駐車場には米国からきたというグループはじめ、山スキーの人たち、スノーボーダーにテレマーカー、はたまたカルフのスキーシュー「META」の方もいて、なんだかバックカントリー品評会の様相。
そんななか僕らが持ち込むのはステップソール・テレマーク。
ステップソール・テレマークは、別名をウロコ板といいます。ウロコ模様のソールがグリップ力を発揮して、シールを使用しなくてもある程度登ることができます。
滑るときは、結構ふつうに滑ることができます。機動力重視の道具といえます。
そのウロコソールを駆使して、僕たちは十勝岳避難小屋まで行ってきました。
ときどき雲の合間から春の鋭い日差しが照りつけて、登りは暑いくらい。
十勝岳避難小屋は、シェルターというより、ロッジと呼んだほうがいいのではない?みたいな立派な建物です。ここに薪ストーブがあれば完璧なんだけど。
のんびり昼食を楽しんで小屋を出たら、あら不思議。あたりは真っ白な霧のなか。
「こらァ〜、ホワイトアウトやんけ〜!」
と吠えたり嘆いたり.
しかし、願いが通じたのか間もなく霧が風に流されていきました。
その間に急いで下山。霧との追いつ追われつ。全員が標高1100mmまで下ったところで視界は100m以下に急低下、視界不良にくわえて激しい雪が降り始めました。
ホチキスの針のような細かい雪が降りしきるなか9名全員が吹上温泉に無事到着。
間に合った〜。
んじゃ、温泉に「避難」ということで♪
2010年3月5日(金)
冬のツアープログラム「テレマークスキーで美瑛の丘めぐり」は根強い人気があります。しかし、年々実施が難しくなりつつあります。
そのひとつが、積雪の減少。それから、融雪時期の早まり。
ほんの10年前まで、美瑛の丘は3月いっぱい冬景色でした。 しかし、近年は違います。 中旬には土が見え始め、早い年には3月のうちにトラクターが畑を耕しはじめます。 融雪剤の散布の時期もどんどん早まってきました。
春の到来、農作業のはじまりです。 こうなればスキーで農道を歩くなんて、とんでもない。空気読めよ状態。
きょうはまだ3月5日。まだまだ先だと思ってました。
しかし、積雪は目に見えて減少しています。 場所によっては農道脇の土手が顔を出しているところもあり。
もう、やばいです。
今朝は新しい積雪がありましたが、期待したほどではありません。
きょうのツアーには十分でしたが、少し気になることも。 農家の方々の僕らを見る目が、厳しくなってきた。(ような気がする)
考えすぎかもしれません。きょうは別に理由があったのかもしれません。 きょうの参加者は女性ばかり4名、ボクの奥さんもいましたから、傍からみれば若い女性ばかり5名を連れていたように見えたでしょう。 決して珍しいことではないけど、少しばかり目立ってしまったのかもしれません。
春の陽光のなか、きっと女性たちが美しくみえて、特に目をひいたのでしょう。 それはあながち誤りではないと思う。 でも、それだけではないような気がしました。
春の気配ざわめき、人々の動きがせわしなくなってきました。 見えないところで農作業はもう始まっています。 農業はビジネス。お金が動き、モノが動く。人々は考えをめぐらせ、行動する。忙しい季節のはじまりです。決してのんびりしているわけではなく、農作業は見世物ではない。ナーバスになるだけの理由があるんです。 まもなく融雪剤の散布がはじまるでしょう。 農作業の障りになってはいけません。
美瑛の丘は冬の眠りから覚めつつあります。 そろそろ美瑛の丘ツアーは終了かなと思う、この頃です。
2010年3月3日(水)
早くも3月。気がつけば冬の営業日はあと、残りたったの20日しかないんですよ!
えええ〜〜〜!!
雪はたっぷりなのにぃ〜〜!!
しかしながら季節は確かに春に向かっているわけです。 美瑛の丘はまだ真っ白な雪に覆われていますが、よく見れば農作業の準備などがあちこちに垣間見られるわけです。
まもなく丘陵地帯の各所で融雪剤の散布が一斉にはじまるでしょう。 そうなれば、まず最初に「美瑛の丘めぐり」のツアープログラムが終了を迎えます。残りあと数回くらいでしょうか。例年は第2週くらいが最終日の目安です。
「なんとかしてください!」と強い口調で迫る方もいらっしゃいますが、こればっかりはどうにもなりません。ご勘弁を。
それでも十勝連峰はまだまだ冬景色が続きます。 しかしながら、よく観察すれば・・・?
4月に入れば間もなく豊富な積雪の表面から雪解けが始まります。 溶けかかった雪はグサグサに腐り、スキーで歩けるような具合ではなくなります。 腐った雪が夜間に凍りつき、朝にはガリガリでガタガタのアイスバーンになる。
見た目もよくない。 歩けば最悪。 滑れば妖怪地獄。
それを繰り返すのが4月の山。
ガイドの山小屋は何年か前から、4月は潔く休業することにしています。 だって、楽しくないっしょ〜? お天道様にはかなわないっす。
少しばかりお休みをいただいたあと、次にやってくるのは、ザラメ雪の季節。 これは大雪渓にあるような、かき氷のようなサクサクの雪です。
これ、すばらしい!
パウダーじゃないけど、すばらしい! 天然のゲレンデのようになる。それが、大雪山系全域ではじまる。
お天気は、抜けるような快晴の日が交互に訪れるようになります。 山の残雪が快適で上質なザラメ雪になるのは、GW頃です。
パウダーは3月いっぱい。
腐れ雪が4月。
GWからは、ザラメ雪!
そろそろ今シーズンのザラメ雪の到来を占う季節になってきました。 抜けるような青空の下、ザラメ雪を楽しんで、雪上で焼き肉をする。 これが、ガイドの山小屋恒例の「GW焼き肉ツアー」です。
ボクの趣味でやってます。お祭りのようなものです。
もうそろそろ今年の予定をUPしなきゃですね。予定は4/29-5/5です。 お楽しみに!
2010年3月2日(火)
北海道北部の美瑛町は3月に入っても真冬が続いています。
それでも日差しは確実に鋭さを増しました。真昼の太陽にあたためられて道路のアスファルトはすっかり姿を現しました。 しかし、いまなお風景は真っ白な雪景色だし、雪解けが進んだとはいえ、この週末には気温が平常に戻りましたから、ふたたび冬の装いを強くしつつあります。 気温も最低気温が-15度、-20度という具合ですから、まだまだ冬。
この時期の気象は三寒四温。あたたかい日があると思えば、雪が降ることもある。極端な話、あたたかな日差しがあったと思えば、数時間後には雪が降りしきるという、そんな繰り返しなのです。
まだまだ!
僕たちの感覚としては、真冬が続いている。 春を認めたくないというかんじ。
しかしながら・・・。 もう春なんだという実感をさせられる出来事もちらほら。
たとえば、冬ツアープログラムへの問い合わせが途絶えがちになり、かわって夏の営業についての問い合わせが増えてきます。
多くのお客様は本州から来られます。 みなさんのお住まいの町はすでに春真っ盛りで、花粉なんかが盛大に飛んでいるわけで。
「いまさらスキーもないでしょう」的なかんじ?
例えば僕などは、3月になっても真冬の気分でいる季節感のズレを、全国展開しているお店のレイアウトなどから、本州の季節感を知らされます。 たとえばユニクロ。いまさら真冬のレイヤーなんか置いてません。どこを見てもカラフルな春の装いじゃないですか。
そうなんだ、全国的にはもう春なんだ・・・。
ともすればマヒしそうな季節感を、僕はそういうお店から教えられることが多いのです。
ホームページもいつまでも真冬にしておいていいはずはありません。僕たち北海道の住人にとっては雪景色が当たり前でも、本州の方たちにとっては違和感があるというか、更新を放置しているような印象すら覚えるのではないでしょうか。
そういうことで、Webも少しずつ春バージョンに移行しつつあります。
しかしながら正直なところ、ボクとしてはまだまだSKIDAYの心でいたい。 冬のモチベーションを保ちつつ、再びパウダーの神が舞い降りることを期待しているわけです。
それが、僕たちスキーバムにとっての3月です。
2010年3月1日(月)
昨夜から今朝にかけて、平野部で数センチ、山間部で20センチほどの積雪がありました。久しぶりの雪です。
おめでとう!
山は全面を硬い氷に覆われた状態から、やっと快復しました!(涙)
きょうは四国からきた友人と一緒に白金温泉のパークヒルズ・スキー場に行きました。 未明に積もった雪のおかげでゲレンデはすっかり真冬の姿に戻っていました。真っさらな新雪がきれいに均されてうつくしい。 おまけにここはいつきてもプライベートゲレンデ並みに空いているので、良好なコンディションのまま楽しく滑れます。
白金温泉は十勝岳のすぐ麓にあり標高700m前後。雪質は安定しています。
おそるおそるコース脇も滑ってみますが、悪くない。 予想された下地のモナカに足を掴まれることもなく、ソフト感触が気持ちいい!
当分は深雪には程遠いと思いますが、ともあれまずはよかったと思います。 週末が楽しみですね!
そういえば次の日曜日はクロカン三段山の日。先週のカチカチ面が格好のベースになり、そのうえに徐々に新雪が積もっていきますから、クロカン三段山にとってはなかなかどうしてベストコンディションなんじゃないでしょうか。
もちろん、細板テレマーカーにとってもバックカントリーが絶好のコンディションにな るのではないかと思います。
今週はボクも太い板を履かずに、細板を大いに楽しもうと思います。 楽しみ〜。
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