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2010年5月27日(木)

旅の宿から

 

北海道には四季を問わずたくさんのトラベラーがやってきます。

 

観光旅行者、旅人、この2つの言葉。多少印象が違って見えませんか。

 

英語でも旅する人をさす言葉がいくつかあります。ご存じのように主なものはトラベラーとバックパッカーですが、少し違う意味ですよね。

 

トラベラー=旅行者全般を指します。観光旅行者というニュアンスでいいと思います。

バックパッカー=大きなリュックサックをかつぎ、安宿に泊まりながら長い期間をかけて滞在型の旅をつづける人、という意味です。旅人、です。

 

ひっくるめて、ビジターとも呼びます。まあ、いろんな言葉があります。

 

バックパッカーたちはびっくりするほどお値段の高いホテルやおしゃれなリゾートを好みません、おおむね安宿に泊まりますが、それらはバックパッカー用の宿ということで「バックパッカーズ」と呼ばれています。(略してBP)

 

北海道にはユースホステルや、とほ宿と呼ばれるユース似の安宿がたくさんありますが、これらは「バックパッカーズ」に近い、和製BPといえます。ただし宿の経営者が朝晩の食事や夜のおしゃべりの時間など、宿泊者が退屈しないようにせっせと気配りしている様子は欧米人のバックパッカーたちにはきわめて奇妙なものに見えると思います。本来BPとは自立した旅人のためのものなので、宿泊者に気を遣う様子は矛盾しているといえるかもしれません。

 

BPの条件としては次のことがあげられます。

宿泊は3000円以内、食事提供はなく、自炊できること。共同でつかえるキッチン、リビングとダイニングがあること。簡素でかつ必要最低限のものが揃っていること。オタクの溜り場ではないこと。

 

簡単なようだけど日本式の宿泊サービスに慣れていると違和感があるかもしれません。だからこそ日本のユースホステルやとほ宿は今のスタイルになったのだと思います。おもてなしの文化、ですね。

まあいろいろありますが、なにしろ安いので多くの旅人はそういう宿に泊ることが多いでしょう。

 

最近の北海道はそういう旅人が少なくなったといいますが、それでも今年も「旅人」をチラホラ見かける季節になりました。

 

僕も現役の旅人なので、なんだかそわそわしてきます。

 

夏が近づいてきたな〜と、思うのです。

 

 キッチン&ダイニング ウェリントンにて

 

 ベッドに寝具がないときはマイ寝袋だ

 


2010年5月26日(水)

閉じこもりと物欲

 

冬山、春山の山岳ガイド業務が終わって(たぶん)、いよいよ貸自転車屋が僕の仕事になりました。夏の到来です。

 

夏の仕事は閉じこもりがちになります。 お店でのお客さん対応と自転車の整備、美瑛の丘のレンタサイクル巡回パトロール。これが僕の主な仕事です。

正確には閉じこもりではありませんが、ほとんど美瑛から出ることはありません。仕事はもちろん生活の買い物までほとんど美瑛町内で完結します。

 

僕は現役のチャリダー(自転車で旅をする人)なので、この仕事が好き。旅人に自転車を提供するこの仕事が天職だと思っています。でもまあ正直いうと、夏は毎日同じことの繰り返しなので、ストレスが溜 まらないといえば嘘になります。

 

とはいえ今はまだ5月下旬。仕事は暇です。だからといって店を閉めてお出かけができるわけじゃない。

そういうとき、ボクは物欲を激しく噴火させるのです。

 

これから夏の本番になるとたくさんのお客様が押し寄せます。忙しくなりますから物欲どころではなくなります。そして一息ついた頃、気がつけば秋。季節は自転車やオートバイどころではなくなり、そのころには静かに物欲は終わりを告げます。

 

でも今は・・・。暇。

自転車とオートバイ。まさに今の季節にピッタリ!物欲が苛烈を極めます!

 

ガレージには、整備に気が遠くなりそうな手間とお金がかかる30年前製造のカワサキ(国産)のオートバイがあります。物欲の震源地?

 

このカワサキ、世話が焼ける奴です。今もバラバラに分解しています。組み立てれば一応動きますが、いつ動かなくなってもおかしくない。車検をうけてから50kmくらいしか走っていません。 なぜって、壊れそうで走りに行けないのです。この間も望岳台まで試走して復路にエンジンが止まりそうになりました。

 

「しゃ〜ないな。直すか。」

 

古いオートバイは頻繁にどこかが壊れます。各所の部品が耐用の限界なので仕方がないのです。よく、国産は故障しないといいますが、それは最初の10年から15年に限ったこと。もし壊れても、そもそも部品がありません。もともと頑丈な造りで何十年も部品が供給される欧州車でもなければ、30年はとても持ちません。

 

さて、壊れたカワサキを修理するには数々の部品が必要です。パーツリストをめくりながら現在も個人売買オークションで流通している中古部品、あるいは特別に生産されているやたら高額な部品を インターネットで探します。ほしい部品はいくらでもあります。

 

でも、直しても直してもキリがない。なにしろ古いから。

 

でもね。19歳のときからの付き合いなので、放ってはおけないんですよね。

 

こうして部品を買い続けることになる。こうして新しい部品を組み込んでいくうちに、ついには新車同様にしてしまう強者もいます。変態です。マニアです。

 

僕はとてもそこまで至りませんが、せめてコイツを二十歳のころに乗っていたのと同じような、現役の実用的なオートバイに戻したい。たったそれだけのことなのですけど、あの部品も欲しい、これも欲しい。どこまでも物欲は尽きません。

 

物欲の震源地はこうして噴火を続けるのです。

 

これは番外編。仕事用のホンダのオートバイ。毎日のように酷使しますが壊れません。整備といってもせいぜいマメにエンジンオイルを交換している程度です。

でも、よく見るとタイヤがツルツルになっていたりします。

 

「お!タイヤ買わなきゃ!」

 

インターネットでポチッ。

 

これが嬉しくて仕方がない。

 

オートバイといえばヘルメットです。

ボクは冬のバックカントリースキーのツアーで被るニット帽をいくつも持っています。これくらいしか毎日の気分を変えるアイテムがありませんから。

だから、そのままの勢いでヘルメットを買ってしまう。(説明になってない)

 

「あ!これいい。」

「あ!これかわいい。これは奥さん用に。」

 

 

マウスをポチッ。もひとつポチッ。

 

いやあ、もう止まりません。

 

自転車もそう。

 

これ、チャリ旅のとき必要。

そういえばこれ壊れてたっけ。

 

ポチッ。ポチッ。

 

いつ使うの?いつ乗るの?

 

チャリ旅から帰国したのはもう半年もまえで、次の旅も決まっていないのに、行く気満々になってます。気持ちだけ世界辺境の自転車旅。ひゅぅ〜。

 

オートバイや自転車好きのひとのブログなんかをみていると、そんなに整備ばかりしていつ乗るの?みたいな印象をうける方がよくいらっしゃいます。目的は整備する(いじること)で、乗ることはあくまでもオプションというかんじ。自転車やオートバイを家のリビングに入れてしまっている人もいます。すごい人になると汚れるから乗らないといいます。(もはや意味不明)

乗らないのだけど王者の風格で熱くうんちくを語ります。そういう方は経験はないのですが知識はある。知識があるせいで経験があるような錯覚に陥っている方も珍しくはありません。

 

いまボクもそうなりつつあります。

 

でも、物欲ってそんなものかもしれません。

買うことが楽しい。これがどんだけ役立つアイテムなのか想像しているだけで楽しいのです。

 

テーブルにいくつものヘルメットを並べてニヤニヤするのも、なかなかどうして悪くはないものですね。

 


2010年5月25日(火)

きょうは大雨ですからヘルメットを被る!

 

わけわからん。

まあいいじゃないですか。

きょうは暇なのでヘルメットのお話などお付き合いください。

 

オートバイのヘルメットですが、最近はいろんなメーカーがあります。

僕が大学生のころは、ショウエイとアライしか認められない!みたいな時代の風潮がありましたので、僕もアライとショウエイのヘルメットを持っていました。

 

ヘルメットの寿命ですが、だいたい3年から5年くらいでダメになるといいますから定期的に買い替えていかなければなりません。そういうとき違うメーカーを試してみるのもいいですね。

 

まあ、テレマークスキーブーツみたいなかんじでしょうか。(違?)

 

ここでは形といいますかデザインというかそういう簡単なお話をしましょう。安全性の話になると主張の違いから喧嘩議論になってしまうので、置いときます。(汗)

 

アライ:卵型っていうんでしょうか。頭蓋骨の形をしています。ゆるやかな面長のような印象。被り感もフィットします。デザインがややイケてませんが、そのへんが改善されたらいいんですけどね。

 

ショウエイ:丸いです。頭がでかくなります(笑)でもきっと丈夫なんでしょうね。白バイのヘルメットは確かショウエイだったと思います。そのせいか国策ヘルメットメーカーの感あり?ご年配のライダーさんたちに圧倒的に支持されています。

 

セタ(絶版):アライに似た形です。流線形デザインが支持されて一世を風靡したことがありました。頭が小さくみえます。残念ながら倒産してしまいました。

 

agv:イタリアを代表するヘルメットメーカーです。美しいデザインのヘルメットを作ることで有名です。最近はトラディッショナルから斬新系に進化したようです。片岡義男のオートバイ小説で女性ライダーはたいていagvの白いヘルメットを被っていたのが印象的です。

 

OGK:今年はじめて購入したんですが、なかなかいいですね。柔らかな被り心地、洗えるインナー◎。それからアンチ派はみな、安全性の疑問を口にしますが実際には安全性の問題は発生していません。頭や顔が小さく見えるデザイン、軽いこと、価格が比較的安いことなどでも広く支持されています。後発メーカーです。

 

立花:すばらしいデザインのヘルメットを作っています。山小屋はまだ購入したことがありませんが、とても気になる!頭&顔が小さくみえるデザインはOGKに似ています。シンプソンヘルメットのパクリ感?がしないでもありません(苦)

 

Bell:米国を代表するヘルメットメーカーです。機能的なデザインで高品質を誇ります。欧米人の頭の形に合わせているせいか違和感がある方もいるようです。ふだんLサイズの方はXLのほうがいいでしょう。丈夫ゆえに若干重たいようです。とても頑丈なのですが日本のSG規格には批准していません。しかしそれに相当する国際安全規格の品質です。日本のトヨタとBMWの安全性の違い、みたいなものでしょうか。お役所的には日本の公道で使ってはダメなのかもしれません。これといった理由は不明です。これを認めたら誰かが困るんじゃないですか?(駄)

 

とまあ、こんなかんじでしょうか。

ああ、オートバイに乗りたくなってきましたが、外は雨です。夕方になって降り方がいっそう強くなってきました。

 


2010年5月24日(月)

観光貸し自転車屋の悩み

 

購入から5年を経たマウンテンバイクがまとめて10台、一気に痛んできました。

 

まあそれはそう、同時に購入したものだから仕方ありません。

 

痛んできたのはいずれも、ブレーキと変速機です。アルミ合金の本体や車輪は目立った損傷もなくいたって良好です。

じゃ、修理すればいいだろとお思いでしょうが、そこが今回の悩みなわけです。

 

ブレーキは前後で2個、ワイヤー2本。変速機も2個、ワイヤー2本。全部で4個のアイテムと4本のワイヤーの張り替えが必要で、1台あたりのコストはかなりのものになります。当然、そろそろタイヤとチューブなどの消耗部品も交換の時期です。

全部あわせると、いったいおいくら?

 

だいたい、新車価格と同じになります。いやむしろ若干高くなります。

 

これって矛盾してませんか?

 

ただしメリットもあります。

部品の交換修理を行ったほうが、新車よりも質が高くなります。あらたに取り付けるパーツの質は新車のときよりも格段に向上するからです。性能も向上します。

 

しかし、見た目は古いまま。使い込まれて古びている。

 

ピッカピカの新車と、修理された旧車。

お客様はどちらがいいでしょうか?

当然、ほとんどのお客様が新車を選びます。たぶん僕だってそうすると思う。

 

ここが貸し自転車屋としては大いに悩むところです。

 

性能が向上してめちゃ気持ちいい仕上がりになった旧車が個人的には好き。僕は古いものを長く使うのが好きなのです。

 

でも、来店するお客様にはそういう見えないところの心くばりやこだわりは理解できないと思います。無理もないことです。

 

やはり同じ値段ならば綺麗なほうがいい。

誰もがそう思う。僕だってそう思う。

 

こうして、かえって高くつく修理の道をあきらめて、もっとも安易な、新車購入の道へと進んでいってしまうのです。僕のポリシーと反しますが。

 

観光貸し自転車屋、大いに悩む!

 


2010年5月23日(日)

空気入れ

 

ガイドの山小屋の自転車はおととしあたりから100台を越えました。

 

これだけの台数になれば保守点検が大変!とても片手間ではできない仕事になってしまいました。本業はあくまでも「山岳ガイド」なのですが、なんだかこちらのほうが本業になりつつあるような気がします。

そういえば職業欄に「貸し自転車業」と書くことが増えました。

 

まっ、それはおいといて。

 

これまで空気入れは手押しの、家庭用のものを使ってきました。業務用の機械式ポンプは持たず、規模を大きくすることも想定していませんでした。

オフィスを立ち上げたとき、当オフィスは山岳ガイドやカヌーなどのアウトドアガイド業が本業で、店ではカフェ営業をおこなっていました。(現在カフェは終了)

レンタルマウンテンバイクはお客さんの暇つぶし程度と考えていたので10台ほど保有していたにすぎません。片手間で十分に事足りていたのです。

 

それがいつの間にか・・・。

 

夏になると当オフィスには大型観光バスがやってくるようになります。3〜4年前から顕著になってきました。これが貸し自転車拡大の原因です。当然保有ママチャリを一気に増やさざるを得なくなりました。

大型バスのお客様の目的はマウンテンバイクではなく、1時間200円のママチャリ。ママチャリで軽ぅ〜く、お花畑を見に行くのです。ほとんどの場合、外国からのツアー客のみなさんです。

 

この大型バス、どれも予約しているとは限らない。

 

予約もなく、突然やってくるバスも多い。

 

なぜって?知らねーよ!

 

まあ、ある意味、自由な旅ですね・・・。

 

そういうとき、僕らは大いに焦るわけです。どうしようもないときはお断りすることもありますが、なるべくなら何とかして差し上げたい。でも一度に30台を一瞬で空気満タンにするのは無理ってもんです。

昨年までは死にもの狂いでポンプ押してました。マジでフラフラになりました。

 

今年からようやく、手押しポンプのエクササイズから解放されます。

やれやれ。

 

設置されたエアーコンプレッサーを眺めながら、やや感慨深く。

それって変かい?

 


2010年5月22日(土)

サーモインナーに悩む

 

仕事柄、何足かのテレマークスキーブーツを持っていますが、ここ5年ほどはもっぱら「ガルモント」のテレマークスキーブーツを愛用しています。

 

ガルモントは幅広で甲高な純日本人的足形の僕にはピッタリで、スカルパ社のブーツを履いていたときにはサイズ27センチでしたがガルモントでは25〜25.5センチにサイズダウンしました。これは足が小さくなったわけではなく、無駄なくピッタリとブーツに足が収まっているわけで、関節の位置もぴたり。おかげで長く歩いても苦にならなくなりました。

 

この仕事では、フットギアの良しあしが重要なカギです。

ガルモントのおかげで厳冬期の冬山でも快適に安全に過ごしてきました。

 

2005年、2006年に相次いで購入したガルモント「エナG」と「シナG」、用途に応じて使い分けながらテレマークスキーガイドの仕事をしてきたのですが、困ったことにどちらも同時に今年の冬にサーモインナーが痛んでしまいました。

 

おかげで3月にはツアーのたびに靴ズレを起こすようになり、3月最終のツアーが終わった日には血まみれ。これには参った。

つまらないことで足を痛めてしまって仕事ができなくなるなんて、まっぴらですが、2足のブーツどちらも同時故障ではどうしようもありません。

 

お手上げ。いや、足あげ。

 

2足同時に修理に出すことはできないので一足だけ至急修理をしていただきましたが、解決にはなっておらず、再び靴ズレが起こって仕事どころではなくなってしまいました。いや〜、ゴールデンウィークは辛かった。靴ズレで限界スレスレでした。雪はたっぷりだったのに残念だ。

足にガムテープを巻いたり、長い間履いていなかったスカルパを履いたりしてなんとかしのいできました。

 

先週末、シーズン最後(たぶん)のテレマークスキーツアーを2日間いたしましたが、やはり酷い靴ズレになってしまい、1週間たってようやく癒えてきたところです。今週末はバックカントリースキーどころじゃありませんでした。

 

さて、12月にはふたたびシーズンに突入します。まだ半年先のことですが、サーモインナーを買い替えるのか、いっそブーツを新調するべきか、悩むところ。

 

ブーツ次第で、仕事の出来不出来に大きく影響します。

 

皮肉なことですが、ただ一足だけ、サーモインナーが無事なテレマークブーツがあります。それは僕にとってのプラスチックブーツ第2号のテレマークブーツ。外側のブーツ本体(破損している)はガルモントですが、中身のサーモインナーはスノボ用の、ガルモントではないサーモインナーです。たぶんダイナフィット製。

10年近く前のものですが、さすがに多少薄くなるなど経年相応のへたりが見られますが、靴ズレを起こすような破損や痛んだ箇所はありません。

 

さらには、友人たちの誰に聴いても、スカルパのサーモインナーが痛んでしまったという話は聞きません。スカルパは普及率でナンバー1です。

う〜む・・・。

 

ガルモント社のサーモインナー、もしかしたら耐久性に疑問あり?でしょうか?

 

次のブーツをどうするかは、大いに悩むところ。まだ今シーズンの滑り収めも終えていないんですが、僕の来シーズンはすでに始まったようです。

 

 先シースンモデルの、エナG(T1相当)+サーモインナー

 

 おなじく、シナG(T2相当)+サーモインナー

 

ガルモント・テレマークスキーブーツ 


2010年5月21日(金)

ガレージ仕事

 

今週はガレージ仕事ばかりしています。お客さんが来ないので暇で暇で仕方ありません。かといって店を閉めるわけにはいかないので、ガレージに籠っています。

 

先日、僕の夢を紡いだオートバイが去り、ガレージにはふたたび3台のオートバイが眠っています。

 

1台目は、仕事で使う小型250ccのオフロードバイク。なんといっても燃費がガソリン1リットルあたり30k以上という経済性が魅力です。

 

2台目は、学生時代の相棒カワサキ750cc。日常生活用オートバイに復帰する予定でしたが難航。復帰するにはあと2、3年、費用ン十万円??くらい必要かもしれません。車検も取得してちゃんと動きますが全く実用にならず。

 

3台目は個人売買で購入した中古オートバイ。質実剛健で有名なメーカーの頑丈なオートバイで僕の体格に合っています。カワサキが実用にならないためコチラが日常生活の足として活躍します。燃費はハイブリッドカー「プリウス」並みです。

 

そのほか、ロータリー除雪機やチェンソーやエンジン草刈り機などのガソリン動力系の道具がガレージに保管されています。ガレージ全体の古い床板をすべて張り替えて、棚板を設置しました。

 

オートバイはオイルを交換し、草刈り機には刃を取り付けていつでも使えるよう試運転をおこないました。チェンソーはプラグを掃除して新しいオイルで機械を洗浄して試運転をおこないました。早速、用水路のなかに生えてしまった柳の木を1本伐採しました。なかなか調子いいみたい。

冬の間活躍したロータリー除雪機は調子がよくないようなので近いうちに修理に出します。

 

店舗から離れているためお客さんの目に入ることは滅多にないガレージですから、中身はもっぱらプライベートなものが中心です。

 

ここにいると案外と落ち着くのです。

 

美馬牛はいま桜が満開です。

 

 仕事に活躍する250ccは経済的

 

 相棒、おまえは鉄屑か??

 

 頑丈なオートバイは頼りになります


2010年5月17日(月)

オートバイ売れる

 

少年のころ、「世界の果て」に憧れました。

そんな僕の大学生時代はオートバイとともにありました。

通学もアルバイトもデートも、オートバイがいつも一緒でした。

そんな僕は思ったものです。

 

「いつかオートバイで世界の果てるところまで、どこまでも走っていきたい」

毎日の生活をともにした相棒のカワサキとは別に憧れのオートバイがありました。
それが、BMWのパリダカ。 正確にはR100GSパリダカ(略称PD)
その名のとおり、当時の雄、BMWの大陸横断オートバイです。
性能はともかくとして、頑丈そのもの。岩場に叩きつけられても砂に埋もれても崖から落ちても動くといわれていました。大きな燃料タンクをもち、あの有名な砂漠のラリー大会「パリダカールラリー」ではお馴染みのオートバイでした。

いつかパリダカに乗りたい
俺も世界の果てをみてみたい

それが10代の僕の夢でした。
それから10年近い歳月が流れて30歳を目前にしたある日、当時住んでいた高知市内のオートバイ屋で憧れのパリダカと再会します。

その場で契約しました。ほとんど反射的にといっていいと思います。
学生時代の夢がフラッシュバックしたんですね。

 

買ってはみたものの、日本人としては決して小さくはない僕でさえも体格にあわず、足だけでなく腕さえ長さが足りずに、乗りこなすのが難しいオートバイでした。

それでも、所有している、というだけで満足でした。

それ以来ずっと「所有だけ」を続けていました。
世界の果てをみる夢はいつの日か遠い夢になりました。自分で立ち上げた会社の経営が次第に行き詰り、借金返済に追われ、スタッフにも愛想を尽かされ、最後のひとりになるまであくせく働くばかりで、そのうち夢なんかどっかに行ってしまった。ただガレージの奥には車検の切れたパリダカが眠っていました。


パリダカを顧みる余裕が生まれたのは5〜6年前くらいからでしょうか。すでに動かなかったけどシートをめくると購入した日のままの姿でした。

いや、いいんですよ。ほとんど乗ってないから愛着はない。
でもね、あの頃の青臭い夢っていうか、世界を夢見た憧れっていうんですか。
あのオートバイにはそれがあった。だから手放さずに置いておいたんです。

きょう、あっという間にパリダカの売買が成立したとき、嬉しい半面「こいつを失う」という現実味が急に襲いかかってきて戸惑った。そんな自分にも戸惑いました。

青いな俺。

なんか、寂しいですよ。やっぱりね。
でもまあ、ずっと昔に世界の果てを夢みたことを思い出させてくれた。

これからあいつは誰のところに、行くんでしょうか。
誰かの夢をはこぶのでしょうか。

 

そういうオートバイだと、思うのです。

 

ちょっと大きかったパリダカ。もう2度と手に入らない夢のバイクが僕の元から去っていきました。

走行距離4900km。新古車の状態を保ったまま10年以上ガレージで静態保管されていたパリダカは奇跡の出物という評価を受け、あっという間に売買が成立しました。超人気車なのだそうです。20年もまえのオートバイなのに販売時には信じられない値がつくそうです。

僕とは無縁の世界に行ってしまいました。

 

旧車購入ガイド「R100GSパリダカール」


2010年5月16日(日)

前十勝

 

昨日よりは少し曇りかな?

 

と思ったのは最初だけでした。お昼にかけて空が真っ青になり気温はグングンあがり前十勝は真夏になりました。

 

み、水ぅ〜・・・。

 

前十勝を登るときは真正面から容赦ない直射日光を浴びます。おまけに四方に広がった大斜面と十勝岳、三段山、富良野岳が3方から鏡のように照り返しを照射してきます。太陽熱発電所の基部にいる気分というか。

 

暑さに耐え、ふうふう言いながら前十勝の山頂を目指します。

正確には、前十勝の積雪が途絶えるところ。千春沢の最上部を目指します。頂上手前約20mくらいまで雪の廊下は細く長く続いています。

 

正午ごろ、山頂直下50mに到達。ちょうどいい場所に畳3枚分くらいの大きな1枚岩がありましたので本日の昼メシ岩とします。昼寝にちょうどいいテラス。

 

岩があたたかい。ゴロ寝したい。

さっそくTYさんがゴロゴロ。そうせずにはいられないかんじ。

 

こんな気分でランチができるなんて真冬では考えられないことでした。思えば厳冬期はいつも全身で緊張していました。休憩時間だって周囲に気を配り、時間配分を気にして、全員の体調に気を遣っていましたから、こんなに開放されるのはほんとうに久しぶり。

 

この季節としては前代未聞といっていいくらい雪はたっぷりで、滑ることに何の躊躇も必要ありません。千春沢の広い雪渓を思う存分滑ります。

 

火山灰でしょうか。ところどころが黒くなっています。

 

あそこに、白くシュプールを刻んで下から眺めようぜ!

 

とか調子のいいこと言ったオレは果敢に黒い部分に滑り込んでみますが・・・。

急ブレーキっ!

 

砂やんか〜〜。雪ちゃうで〜〜。

 

いちおう雪なんだけど表面に砂がびっしり降りかけられているのでどうしようもありません。強風の置き土産なんでしょうね。

あちゃぁ〜〜、ってカンジで、どえらいことになります、砂の斜面。黒いとこ禁止。

 

長い長い前十勝の斜面。滑り終えたら腿がパンパンに腫れあがってました。

そして雪は1日で10センチはとけたようです。

 

山もこれから雪解けが急ピッチで進むのでしょう。

 

 

斜面のあちこちにクラック(亀裂)が・・・。前十勝カバワラ上部にて

 


2010年5月15日(土)

三峰山

 

快晴です。

自動的に?三峰山に行こうということになりました。

 

行きの車窓からみた野山は、そろそろ桜がチラホラしていて、キタコブシが咲いています。エンゴサクの小さなブルーもみえます。

ようやく例年のゴールデンウィークくらいの気候に追いついたようです。

 

心配した凌雲閣の駐車場は空いていました。

凌雲閣裏の入山口?というか崖?も、なんとか上まで雪が着いています。

 

全員が外堀をクリアするのに40分経過。ここは、なかなか手ごわい防御施設です。

 

それにしてもすばらしいお天気です。暑い暑い!

途中で何組かの登山グループと出会います。ピッケル登山を楽しんでいる様子。今の季節はいいですね。スキー登山とはまた違った楽しみがあるでしょう。

 

D尾根をほぼ頂上まで登れば、安政火口をはさんでお向かいは三段山の頂上です。三段山ピークでたむろする人たちが同じ目線の高さでよくみえる。

ヤホ〜なかんじ。

 

雪は若干癖があったり、良質のザラメだったりします。じゃ〜んとでっかく滑りたいのですが斜面が長すぎて、休み休みじゃないと腿が疲れて耐えられません。

 

贅沢な悩みだ。

 

三峰山沢へ。

いや〜、いい斜度でいい雪です〜。富良野岳でっかい!

 

春はやっぱり三峰山いいですね〜。

 

 

 


2010年5月14日(金)

どこでもドアなかんじで

 

個人的な用件で東京に行っておりました。

 

本当に久しぶりに行ってみて思ったのですが東京とは遠いところではないんですね。あっという間に行って帰ってきました。なるほど、週末ごとに北海道に通っていらっしゃる、まるで東京に単身赴任しているかのような旅人のみなさんがたくさんおられることが少しだけ理解できた気がします。

 

前日にチケットをとったのに飛行機は11800円(3日前なら9800円)だし、朝の便と夕方の便があるので余裕で日帰りできるんですね。まあ、もったいないから日帰りはしないでしょうけど。

 

いっぽうでボクは日帰り同然のプランでした。

 

水曜日の仕事が終わってから、夕方5時半の飛行機に乗りました。

夜の8時には東京お台場にいて、ある方とお会いしておりました。わずかな時間でしたがたいへん有意義な時間でした。

 

9時半にはおいとまして、首都高速湾岸線を北上いたしまして常磐自動車道へ、そのまま茨城県の大洗港までオートバイで走りフェリーに乗船して、翌夕には北海道の苫小牧に着いていました。そして午前0時前には自宅にいました。

 

水曜日の17:30出発、木曜日23:55帰宅。

30時間30分で帰ってきたわけです。

 

東京滞在は2時間くらいでした。当に弾丸ツアーです。

 

今回は帰り道はオートバイとフェリーでしたが、飛行機だけならばもっともっと楽勝でしょうね。

 

たった1日なので美瑛の様子など変わっているはずもなく、相変わらず夜は冷え込み暖房が恋しい毎日です。

 

僕があっという間に帰ってきたので子供たちも土産をせびったりしません。出張に行っていたという実感がないんでしょうね。良かった・・・。

 

札幌では桜が満開になり、旭川でも開花したそうです。

ホントかな?それにしては寒いよ。

 

ボクの仕事は週末は山でスキーです。まだまだそういう季節なんです。

この時期の平日はまだほとんどお客様は来られませんが、それでもお店をあけていると外国人のお客様がチラホラお見えになります。ボクの英語は正確でなく、上手でもありませんが、苦手意識がまるでないので気軽に喋るほうです。

 

久しぶりにたくさん英語を話すようになって、なんだか楽しいです。なんというか、ここにいながらにして海外旅行をしているかんじというんでしょうか。

 

でも間もなく忙しくなってきますから、そうも言っていられなくなります。

今のうちに閑散期の、のんびり感を楽しんでおこうと思います。

 


2010年5月11日(火)

売ります。

BMW R100GS パリダカ 走行距離 4990km 1990年 ドイツ製

 Sold ご注目いただきありがとうございました。 5月17日

 


2010年5月6日(木)

南の風、強風

ほたるぅ〜

 

中盤以降は好天に恵まれたGWでした。気がつけば一気に春が進んだようです。あちこちで、土筆(つくし)が物凄い勢いで顔を出しています。

 

こちらに引っ越して来て圧倒されることは多いけど、つくしもそのひとつ。

北海道のつくしは勢いがすごい。

 

本州の田舎で見られるつくしは、野原や土手などでチラホラというかんじ。それを子供たちが夢中になって集めるのです。でも北海道の土筆は密集して群生します。つまり過密。子供たちが夢中で集めるなんてことは断じてなく、かわりに草刈り機で刈ってしまうという方もいるくらいで完全なる雑草扱い。除草剤をぶっかけられたりして第一級の邪魔者扱いなんです。

 

これを食べるひとはあまりいません。

つくし採ってたら、変な顔されます。なんでこんなもの有難がるの?みたいな。

 

本州、なかでも西日本では人気の山菜、土筆(つくし)。ところかわれば、ですね。

 

きょうはお天気はまずまずですが、風がめっぽう強いです。

それでも朝から何人ものお客さんが電動自転車やマウンテンバイクをレンタルしに来てくれました。

 

ボクも午後からガソリンエンジンのついた自転車、つまりオートバイで走ってみたんだけど、きょうはオートバイでもけっこう大変な風でした。

きょうのお客さんたち全員が電動自転車かマウンテンバイクだったので、まずは安堵。でも、もしママチャリだったら戻ってこられないかも!

 

自転車にとって風は大敵です。

 


2010年5月5日(水)こどもの日

焼き肉ツアー三段山ハタ尾根

ほたるぅ〜

 

GW最後だし、三段山にすっか!ということできょうは三段山へ。

いい天気だけど高曇りでさほど気温があがりません。午前中の滑降一発目はとてもとても快適でした。雪もまずまず良質のザラメ。

 

良い気分でハタ尾根に移動。

冬の間、ここでよく一人のBCスキーヤーに会います。

いつも単独で来ている赤平のHさん。

 

おお、斜面の中腹に黒い人影が。

やっぱり、きょうもいらっしゃいました。「お〜い!Hさぁん!」

まっすぐ落下してきました。かっちょえ〜!

 

三段山のこの尾根には名前がありません。ボクはここを、Hさんの名をとってハタ尾根と呼んでいます。広い一枚斜面で雪質もいい。いつ来ても期待を裏切らない場所です。ここに来るのはHさんと僕とチャックくらい。あとはたまに、ボクやHさんの足跡を追跡してくる真似っこさんくらい。(苦笑)

 

いつも静かでいいところです。

 

きょうはHさんにも仲間に入っていただくことにしました。

仲間みたいなものだし。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

いい匂い!ハタ尾根に春がきたぜ。

毎日食べても飽きないぜ。

 

ラム肉最高。

山ジンギ大好き。

 

きょうも食べている間にどんどん空が晴れてきました。高曇りだった空は真っ青に底なしに抜けて、雲ひとつない天気になりました。

 

眩しい!

それに比例するように、だんだんと雪が腐ってきます。やばいな〜。

午後から西尾根を滑ります。うっひょ〜、めちゃええかんじ!

最高にゴキゲンなザラメですから〜。

でもでも??

 

中腹あたりから雪が変化。腐った雪が出現。

さきほどまで優雅に舞っていたGさんがよろめき、T野さんが尻もち、Bさん直滑降、FUさん超ボーゲン、M上さん意味不明の奇声。

 

やばいやばい。

 

予告なしに断続的に出現するビタ止まり雪に怯えながら、ナマコ尾根に向かって滑ります。なんとかフリコ沢まで無事に滑降。やばかった〜。

 

昨日まで超満員で賑やかだった白銀荘はきょうは少し落ち着きを取り戻していました。のんびり湯に浸かって今日の1日を振り返ります。

 

たのしいゴールデンウィークはあっという間に終わってしまいました。

 


2010年5月4日(火)みどりの日

焼き肉ツアー三峰山沢にダムをつくろう

ほたるぅ〜

 

きょうも快晴です。きょうも暑くなるかも。思ったら、昨日に引き続き風が強いです。山は曇りで鉛色の雲がものすごい勢いで流れていきます。

今年のGWは風が強い印象。

 

きょうは5月2日のリベンジで三峰山に行くことになりました。

十勝岳温泉凌雲閣の裏からヌッカクシ富良野川の渓谷に降りるのですが、この斜面は60度くらいもあるかという印象。結構やばいです。

 

40分以上かけてようやく攻略しました。嫌な汗でるなあ。

 

温泉尾根は広くて雪の量は多くて快適。目の前に富良野岳。ずんずん流れていく鉛色の雲が不気味だけど、時折射しこんでくる日光に照らされる山は、神がかり的に美しい!

 

いい山ですよホントに。

 

強風をさけて三峰山沢で焼き肉をと思ったけど、沢に降りてみたらみたで沢底を駆け上ってくる風が案外と強くて困ったなあ。

 

きょうもM上さんが冴えてます。

「壁をつくろう!」

 

ボクが雪を掘ってテーブルを切り出している間にM上さんH馬さんたちが扇形に雪の壁を築いていく。まるで黒部ダムのような。

 

そのうち黒部ダムは人の肩くらいの高さにまで成長、焼き肉のテーブルにつけば全員を完全に覆うに十分なものになりました。

 

すばらしい工事です!

 

おかげで快適に焼き肉開始。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

さっきまでの風は感じず、そのうち空が急激に晴れてきました。僕たちは快晴の太陽に照らされて明るくあたたかい!

 

賑やかに飲んでは食べて、さあ出発と思って「壁」を出てみたら、やっぱり風は強かった。すばらしいシェルターだったわけですね。

 

それにしても三峰山の斜面は広いです。白い湖の底を歩いているみたいだ。

振り返ると真っ青な空に富良野岳。でっかい!

 

みんな惚れぼれとして、いつまでもあんぐり見あげるのでした。

そしていいザラメ雪!きょうがいちばんイイんでないかいと、M上さん。

 

雪はいいし、帰り道はあっという間です。

あの「難所」も帰りは案外と楽勝で、といいたいところだけど、登りヒーヒー。

連休ということもあって、ギャラリー多すぎだし。

 


2010年5月3日(月)憲法記念日

焼き肉ツアー前十勝

ほたるぅ〜

 

 

朝から快晴です。暑くなりそう。

スポーツドリンクを1リットル以上用意しました。夏山登山みたいだ。

 

白銀荘から入山します。最初の森を抜けて真っ白な広い十勝岳の斜面に出ますが、ここから眩しくて大変。濃いサングラスにすればよかった。必携です。

 

雪の量は例年よりも半端なく多いのですが、フリコ沢を渡るスノーブリッジ(雪の橋)はいつもより崩れていて細いんです。沢を流れる沢水の水温が高いのでしょうか。

もしかして十勝岳(活火山)のせい?

 

暑い暑い!M上さん早くも半袖登場。ああ、今年もこの季節がやってきました。

短パンになりたいくらい暑い。

 

カバワラ尾根を登りきって焼き肉ベース設置。まさに天上の焼き肉です。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

うっひょ〜!いい匂い!

 

不思議なもので、焼き肉を焼き始めたら景色なんかどうでもよくなるわけで。

だって食べるのに夢中になるでしょ〜が?

 

食べているうちに風が強くなってきました。そのうち洒落にならないカンジに!

撤収だ撤収!

 

風も強いし気温もぐんぐん上がって雪がグサグサに腐り始めてしまいました。

腐った雪は滑るのが大変!滑っていてもズブズブズブとスキーごと足が埋もれていくのです。足をとられてひっくり返ってしまう俺たち。

 

笑い転げながら山を駆け降りたのでした。

 


2010年5月2日(日)

焼き肉ツアー三段山

ほたるぅ〜

 

ようやくお天気が回復して、明るい曇り空です。

これからしばらくは安定した良いお天気になるらしい。

 

きょうは十勝岳温泉から入山します。予定していた三峰山方面はまだ昨日までの新雪で真っ白、ザラメ雪にはまだ早いと判断、きょうは崖尾根を越えます。

 

崖尾根の登り口にある5mくらいのダケカンバが見当たりません。とうとう埋没したようで、斜面はえらく緩やかで低くなっています。全員が難なく登り切ります。

 

は少し粘りがあり、慎重に滑らなくてはなりませんが、それでも例年になくたっぷりの雪で山の斜面はいつもよりも倍も広く感じられます。

 

積雪量が豊富で、まだまだ1カ月は滑れそうな気がします。

 

西ノ谷の近くの日当たりのいい広場で、大きなダケカンバの下で焼き肉をします。

 

じゅうじゅうじゅう

じゅうじゅうじゅう

 

タレが焼ける、いいにおい!

 

春がきましたってカンジだ!

 

三段山の山麓斜面全体をいっぱいに使ってバックカントリースキースキー!

下山するころには快晴になっていました。

 


2010年5月1日(土)

でかしたスカイマーク!

 

スカイマーク 旭川−神戸線 7月から就航

 スカイマークは30日、新千歳経由による神戸−旭川線を7月9日から就航すると発表した。ボーイング737(177人乗り)で1日1往復する。

 運航ダイヤは神戸発午前8時30分、旭川発午後0時5分。ともに新千歳で30分間駐機する。神戸−新千歳、新千歳−旭川間の搭乗も可能。新千歳−旭川間の料金は5千円の普通運賃のみとする。

 神戸−新千歳線は、日本航空(1日2往復)が5月末限りで撤退の予定。スカイマークは「日航撤退とは無関係」とし、「神戸空港を関西圏の拠点として強化する一環」と説明している。

北海道新聞[経済] (05/01 08:37)

 

ありがとう、スカイマーク!

 


2010年5月1日(土)

Kiss-FM KOBEに思うこと

 

Kiss-FM KOBEはバブルが絶頂をむかえた20年前に設立された神戸市を中心とした地域FM局です。大阪のFM802に次ぐ第2の音楽中心のFM局の誕生にみな喜び、当時市内に住む大学生だったボクも当然、Kiss-FMのリスナーでした。

 

神戸・大阪を主に、兵庫県南部、岡山県の一部、対岸の香川県など瀬戸内海沿いの地域に軽快な音楽をのせた電波を20年間流し続けてきたKiss-FM KOBEが

経営破たんしたと聞いて、ショックをうけています。

 

この間帰省したときは、いつもと同じだった。

 

阪神淡路大震災のときボクは、今も一緒に仕事をしている250ccのオフロードバイクに荷物をたくさん積んで被災した友人たちのもとを回りました。

そのときは些細なことでも情報がとても貴重でしたから、乾電池ラジオをオートバイのハンドル周りに突っ込んでイヤホンでラジオを聞きながら運転しました。

 

そのときチューニングしていたのは、Kiss-FM KOBE。

乾電池のラジオが重宝した(当時を再現)

スピッツのロビンソンが流れていたな・・・。

黙々と歩く人の波が、絶え間なく東から西へ流れていました。(大阪の方向から被災地域の中心へ、逆ではない)

いやもう、ちょっとこれ以上書けないな。すみません。

 

今回のニュースが、とても残念。

 

Kiss-FM KOBEは経営破たんした今でも、電波を発し続けているそうです。

あの日と同じように。

「がんばろう神戸」を陰でささえる象徴だったと思う。

 

あのとき、あの日々、Kiss-FMがなかったらどうだっただろうか?

 

北海道・美瑛はきょうも朝から冷たい雨。もう3日も続いています。

きょうは北海道に関係のない記事ですみません。

 

 被災地を走った小型オフロードバイクは今も元気(左)


2010年4月30日(金)

大型連休の美瑛は?

 

確か、昨日からオープンしたんですよ、ガイドの山小屋は。

風が強くて時折激しく叩きつけるような雨・・・。

そして奥さんは叫びます。

「誰もきませんから!」

 

GW前半売上げゼロの、ガイドの山小屋です。(苦)

 

きょうもまた、美瑛は雨です。朝の9時を過ぎましたが、やっぱりお客さんは誰も来ません。あきらめてホールの照明を消しました。

まっ、仕方ない。そりゃあそうでしょう。雨ですから。

 

きょうの「雨天休業」が決まりました。

 

さて、大型連休中の北海道・美瑛ですが、

前半は全滅です。やっぱり雨だ・・・。

どうも明日5/1もあやしい。午前中は雨の可能性が高いようです。

嫌な予感・・・。

5/2以降はお天気が回復してゴールデンウィークらしい陽気になるのでしょうか。

頼むぜ、お天気!(祈)

 

美瑛町のお天気(MSN天気予報)

 

さて、明日から5日間、ボクは山の仕事です。

シーズン終盤のバックカントリー焼き肉ツアーが始まりますが、今年の北海道は例年になく雪どけが遅くて、山は真冬の様相。まだまだ本格的な雪山なので気楽な気持ちではいけません。気を引き締めて5日間に臨みたいとおもいます。

 

とはいえ、やっぱり山で焼き肉はイイ♪ 

楽しみでぇす。

 

きょうは焼き肉材料を仕入れにいきます。「早く明日になれ!」

 

 「楽しみだ〜!!」

 

明日は天気予報が気になりますが、まっ、やまない雨はない。悪天候のときは潔く順延します。せっかくの春スキーは体育会系本気モードじゃなく、楽しまなきゃ。

 

ツアーの予約がどんどん埋まっています。5日に空きがありますが、あとはほとんど満員になりました。ご予約はお早目に!               

予約カレンダーはこちら

 


2010年4月28日(水)

明日開店

 

なんだかんだでこの日がきてしまいました。

GW初日、明日の朝からガイドの山小屋は夏の営業をはじめます。

 

地味な仕事は山ほどあるもので、ここ1週間くらいは特に、倉庫や店のなかや自転車ガレージなどとの間を数え切れないくらい往復しながらようやく営業にこぎつけた感じがします。

 

 料金表のまえ。雪が!!

 

 自転車ガレージのまえ。雪が雪が!!

 

今年は例年になく雪解けがおそくて、開店準備も雪に阻まれること2週間待ち、ベンチやテーブルなどを出すことができたのはつい2日前のことです。

 

それでもさすがにGW前です。平年と比べると肌寒いのですがそれなりに気温はあがり、雪解けは急ピッチ 。きょうは強風のお天気で風に晒された残雪が物凄い勢いで減っていきます。そろそろ夏タイヤに交換しても いいかもしれないとは思うものの朝晩は氷点下になりますし、峠道はまだまだ冬!それに、もう一回くらい大雪がありそうで油断なりません。

 

2010年のGW、ちょっと変なかんじの春です。

 

この一週間は、花の植え替えや倉庫の整理などの屋外作業をしていたら、電動自転車をレンタルしたいというお客さんがポツポツとお店にやってきました。まだバッテリー充電も整備もしていなかったのでお貸しすることはできませんでしたが、本当に久しぶりに英語を話される外国のお客様がみえられたときは、ああ今年も夏がやってくるんだなと実感がわいたものです。

 

さて、5月前半はお天気がいいようですが、4日、5日はイマイチかもしれません。

5月1日の天気予報がいいせいでしょうか、急に予約が入り始めて、それまでずっと予約1名だけだったものがあれよあれよという間に残り3名です。

 

でも、明日とあさっては、雨の予報。

開店初日は閑古鳥のさえずりを聞きながらのんびりと過ごすことになりそうです。

 


2010年4月22日(木)

巡る季節のなかで

 

この時期のガイドの山小屋は、まだ営業していないのですが、案外と地味に忙しく過ごしています。

 

暇をみつけて残雪の山を滑りにいきたいのですが、仕事の相棒である奥さんが書類の山に追われているのを見ると、なかなかそれもままなりません。

 

ああ、ボクも仕事しなきゃ。

 

わが家の第一号ガレージは敷地の最も奥にあり、まだ建物をたてる前からそこにポツリと建っています。

13年前の雪解けの4月、僕は住んでいた高知県高知市内の分譲マンションが案外と早くに売れたので家財道具を引き払わなくてはならなくなり、まだ基礎工事も終わっていないガイドの山小屋の敷地奥に急ぎ地元ホームセンターに注文したガレージを建ててもらい、引っ越し荷物の一時保管場所にしていました。

 

今では庭仕事の道具や除雪機械やオートバイの物置として使っていますが、突貫工事で臨時に作ったままのガレージは安普請で、冬が終わり春になると床は凍上でボコボコになってしまうのです。

床とはいっても粘土質の土壌のうえに直接コンパネ板を敷いただけ。冬の間に土が凍ってしまい、凍結によって膨張した土中の水分が床を突き上げては陥没するということを繰り返すので冬の終わりになれば床はすっかりボコボコの穴だらけ。

 

今年もまた敷きつめている板を剥がしてガレージの土を均す作業をはじめました。しかし春とはいえ土はまだ凍っていて剣先スコップの先端は10センチも入りません。そう、これが凍土です。まだ土は凍っているんです。

案外と手強いんですよ。

 

そのほか屋外用のテーブルや椅子のペンキ塗り、デッキのペンキ塗り、冬の間は取り外していた階段の手すりの取り付けや、駐車場のガードロープの塗り直しや張り替え、あちこちにある案内看板も直さなければなりません。

 

きょうはホームセンターでパンジーの苗を40ほど買ってきました。植木鉢に植え替えて玄関先の階段に並べます。色彩の乏しい季節ですが、GWに訪れるお客さんに楽しんでもらおうと、美馬牛の景色にほんの少しだけ彩りを添えるのです。

 

受付用のカウンターを設置したり貸自転車用100台のタイヤすべてに空気をいれて点検整備したり、まだまだやることがいっぱい。あと一週間で終わるんだろうかと心配になるほど。文字通り仕事は山のようにあります。

 

季節は巡り、春がきて夏がやってきます。

今年は異例の雪解けの遅さにやきもきしましたが、夏の問い合わせも順調に増えてきて、修学旅行や外国からの団体旅行の予約も入り始めました。今年はFAXを新しくしました。予約の伝票がたくさん来たらいいんだけど。

 

とはいえ、明日はまたまた雪になるかもしれません。

このぶんだと凍土もなかなか柔らかくならないでしょう。

 

なかなか冬が終わらない美瑛町美馬牛です。

 


2010年4月21日(水)

まだま〜だ、冬は終わらない

 

は雪でした。4月下旬なのに。

 

標高300mの美馬牛では積もるほどではありませんでしたが、標高500m以上では積雪になったことでしょう。

峠道は圧雪アイスバーンになっていますと、テレビのなかのお天気お姉さんが嬉しそうに話していました。

もうすぐGWが始まりますが、

 

今年の春はどうもおかしい。

 

GWに北海道へ車で来られるという方は、スタッドレスタイヤに交換?戻して?おいたほうがいいと思います。

オートバイのツーリングを予定している方は計画の変更か、もしくは峠道を避けたほうがいいと思います。(涙)

 

ちなみに今夜も雪です。

 

今週は雪とかみぞればかりです。積もるほどじゃないけど、それは平野に限ったこと。主な峠道は真冬と同じ状態です。圧雪アイズバーン。

ちなみに北海道内では夏タイヤに交換した人は、まだほとんどいないですよね。

 

一週間後には嘘みたいに春らんまんになっていたら、いいんですけどね!

でも一週間くらいじゃ劇的に季節が進むことは、ないんじゃないでしょうか。

 

GWの北海道、ダウンジャケットは必要ないけど、せめてスプリングコートくらいは必要ですよ。

本州の11月下旬くらいの装いがいいんじゃないでしょうか。

 

てゆうか今年は全国的に冬が十分に去ってはいないようですが。

 


2010年4月19日(月)、20日(火)

まだ冬は終わらない

 

月曜日はいい天気で気温もあがりました。

 

先週末にかけて雪が積もったのですが、週末の陽気であれよあれよという間に雪解けが進み、ガイドの山小屋の未除雪駐車場も3割の地面が姿を現しました。ああ、GWまでになんとかオープンできそうです。

 

もういいだろうと思い、除雪道具の片づけをはじめました。

除雪機や道具類をガレージ奥に仕舞いこみ、かわって前面に3台分のオートバイのスペースをつくります。

 

1台目。仕事で使う250ccの香川ナンバーのオートバイにはガソリンを満タンにして、エンジンをかけてみます。1時間ほどの簡単な作業のあと無事に点火、やれやれ。

 

レンタサイクルの迷子さがしや巡回、はたまた山のツアーの下見などに活躍するのです。燃費がいいのでちょっとした営業まわりもコレで行くことが多いんです。

 

2台目。1000ccの高知ナンバーの輸入オートバイは動かないのでそのまま。

たぶん来年までそのままでしょう。(苦)

 

3台目。もうすぐ750ccの神戸ナンバーのカワサキオートバイが帰ってきます。

20年ぶりに復活するんです。最近はアレですよ、蒸気機関車の復活運転が流行ってるじゃないですか。んじゃオレもってことで!

流行にながされるオレ。

今年のボクの楽しみはなんといってもコレになりそうです。学生時代のボクの相棒だったオートバイ。30年前のオートバイなのでなにしろ今となってはクラシックカー並みですが、一番のお気に入りなんですよ。

 

火曜日はどんよりしたお天気になりました。お昼前には雪が降りだしました。

秋の終わりごろのようなお天気です。ストーブが恋しい。

 

午後から美瑛町観光協会に出かけました。

観光協会ではエコな観光を推進するために自転車による観光の普及促進に力をいれています。僕たちが協力できることもあると思い、会議に参加させていただきました。

美瑛では夏になると観光客の車の増加が深刻で、市民生活に決して少さくない影響が出てしまうのです。大小の摩擦も起きていて影響は深刻です。観光客の増加を心良く思わない住民も増えてきて、このままでは良くないことが起こるかもしれません。

 

観光に関してはエコどころかむしろ逆になっているという現実があります。

少しでも改善されたらいいのですが。

 

みぞれというか、雪が降り続いています。

まだまだ春は遠い、美瑛町美馬牛です。

 


2010年4月18日(日)

きょうの三段山(山小屋らしくない?超ノーマルルートで)

 

はいつものように6時頃目覚めました。

昨夜は遅くまで飲みました。みんなまだ寝ているようなので、ボクは そっと部屋を抜け出して朝風呂に出かけます。

 

白銀荘で朝風呂。実は初めてのことです。

山の温泉で朝風呂!朝もやの十勝岳を眺めながら!

めちゃ贅沢やないですか!

 

風呂から出て部屋に戻ると、女性陣が起きて活動していました。

女性陣の活躍でチャチャッとアボガド&サーモンのサンドイッチが作られます。

みんなで作るとうまいし早いな〜。

 

さて、きょうは三段山に登ることになりました。

心配していたお天気は問題なし。時折小雪が舞う程度で薄日がさしています。

 

たまにはド・ノーマルでいこう、ということで主に夏道ルートで登ります。

2段目から上も「廊下」に出ず、可能な限り夏道を進みます。夏道はフリコ沢の渓谷に沿っているから眺望がいいんですよね。

 

三段目も登りきった、さあラストの頂上への直登を残すのみ!というところで視界不良に。残念ながら登頂はおあずけとなりました。

 

三段山名物の「廊下」を慎重に滑ります。

 

雪はザラメになりきれてない凍りザラメで、春先の痛んだ末に凍ってしまったゲレンデといったかんじ。ガリガリ君デラックスだ。

2段目付近では一時的にザラメに近い雪に遭遇、

しかし、まもなくモナカ雪の登場

そして腐り雪も登場

 

ターンしづらくなったので三段山の山麓全体を大きく使ってなるべくターンしないでいいようにしながら慎重に滑りました。おかげで登りよりも下りのほうが長く滑っているような気分になりました。

 

不思議だなー、いつもは登り3時間下りは一瞬なのに。

 

きょうはお昼から天気が崩れそうなので白銀荘のダイニングを使わせていただきました。この白銀荘、いわゆる欧米のバックパッカーズ方式です。てゆうか完全にBprです。 部屋はミックスドームだし、フルキッチンですべて揃ってます。Bprと違うことといったら、FreeFoodの棚がないっていうくらいだな(笑)

 

さて、今日の僕たちは「すき焼き」です。

4人前900gの牛肉イェ〜イ。

 

十分に熱した鍋に、まずは長ネギを敷きます。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

そこに、割下を流します。

 

割下がぐつぐつと煮立ってきたら、そのうえに牛肉を広げます。

割下を絡めるようにして焼きます。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

まだ少し赤みが残るくらいがいちばんウマイ。

さあ、いただきましょう。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

うまっ!

 

気がつけば、外は吹雪になっていました。

きょうは外でやらなくって、良かったな〜。

白銀荘のおかげです。

楽しすぎる時間は、あっという間に過ぎていきます。

温泉に入り、お茶をして、おしゃべりをして、

夕方はみんなで旭川に出かけて回転寿司でシメをすることに。

 

夕方7時、回転寿司「ちょいす」前で解散式。

「これにて山小屋BBQバスを解散します!解散!」

 

旭川在住のHBさんが札幌に帰るODさんを旭川駅に送り、ボクは東京に帰るTNさんを旭川空港に送り、賑やかだったBBQツアー2Daysが静かに終わりました。

 


2010年4月17日(土)

きょうの前十勝(カバワラ)

 

久しぶりに吹上温泉に来てみたのですが、積雪はむしろ増えていました。

真冬です(笑)

おとといにかけて新たな積雪があったので風景は真っ白。

 

ただ、やはり気温は高いのです。真冬の装備じゃ茹ってしまいますよ。

 

さて出発。たちまち汗だくになって、みんな薄着にチェンジします。

 

フリコ沢も難なく通過、といいたいところだけど、ここだけは例外。

スノーブリッジは細くなっています。積雪は多いのですが何故でしょう?

水温が高いのかもしれません。何しろ活火山の噴火口付近からの湧水ですから。

 

カバワラは真冬よりも広く感じます。MAXにまで増えた積雪のせいでしょうか、お天気がいいからでしょうか。

 

1400m弱まで登り、正午ごろ滑降開始。雪はまだザラメにはなっておらず、湿った新雪でしたが思いのほか癖もなく、気持ちよく楽しむことができました。

 

白銀荘まで戻り、森の端でさっそくBBQの準備にかかります。

まず「文化たきつけ」で七輪の木炭に点火。十分に炭が燃えるようになるまでの間にサクサクと準備をすすめます。

 

テーブルをセットして、テーブルクロスをかけます。

テーブルには今朝ボクが焼いたパンを籠にいれて並べます。ワインとオレンジジュース、コールスローサラダ、食器を並べ終えた ころ、七輪のなかでは真っ赤に炭火が熾っていました。

 

では肉を焼きましょう。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

海老も焼きましょう。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

ソーセージいかが?ポテトもあります。

 

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

ジュ〜ジュ〜ジュ〜

 

飲んで食べてまた飲んで、春のBBQはいいですねー。

 

この日は白銀荘に泊りました。

夕方みんなで買い出しにいき、みんなで夕食をつくり、夜が更けるまでワインを酌み交わし、たくさんおしゃべりしました。なんだかこれぞ旅の夜ってカンジの、しみじみといい時間でした。

 

学生のころに戻ったみたいだったな。

 


2010年4月16日(金)

古代ローマふうの、アレを。

 

ふと思いついて、久しぶりにパンを焼きました。

山小屋は、何もいれないプレーンが好きです。
甘いのとか、しっとりしたのとか、そういうのより何も足さないプレーンが好き。
昔のひとが焼いてたふうのパンっていうのかな。そういうかんじ。

作り方は簡単。

これで雪の降る夜が楽しくなります。

夜のうちに生地(小麦粉、砂糖、塩、水だけ)をつくり、
寝ている間にストーブのうえの棚で生地を発酵させておいて、
朝にパパッと焼きます。
200度で15分くらい。


こういうカンジの武骨な「古代ローマ時代ふう」のパンが焼けます。
素朴っしょ?


皮はパリパリ、中身はホクホクです。
香ってきそうでしょう?

いま家のなかはパンの焼けた匂いがいっぱいですよ!

クリームチーズが合います。アボガドもいい。
たまに気が向いたとき山小屋がつくる、古代ローマふうパンでした。

 


2010年4月14日(水)

元・香川県人はみた!さぬきうどん飽和状態

 

この間、帰省していたので、そのときのことを書きます。

 

僕の実家は神戸市ですが、18歳まで香川県高松市で育ちました。

もう家はありませんし親兄弟も住んでいませんが、いまでも友人が多く暮らす高松市が僕のふるさとです。

 

父親のお墓があるので、年に一度は高松に帰ります。

神戸から車で1時間45分くらい、休日のドライブのような感覚で出かけます。

もちろん本場のさぬきうどんを食べることがお墓参りの楽しみのひとつです。

 

この間も車で高松に帰りました。

地元の一般道をノコノコと走っていたら、やたらと「うどん屋」が目につく。

ちょっと、異様な光景。

そうですね…。

店舗の外見は、どこも、流行のラーメン屋、みたいな造りをしています。

働いているひとは頭にバンダナなど巻いて頑張っている様子がうかがえます。デニムの前掛けとかしていて、ちょっとお洒落なかんじ。

 

でも、ボクが中学生・高校生のときに通っていた、素朴な町のうどん屋さんとは似ても似つかない。なんだか落ち着かないんです。

 

タケノコのようにニョキニョキと、そこらへんじゅうにうどん屋があるのも異様です。全てとはいわないけれど、ブームに乗っかってひと儲けしようと乱立している印象がぬぐえない。

 

さて、ボクもさぬきうどんを食べに行きます。

 

どんな店?

もしや「知る人ぞ知る店!」って思うでしょう? 地元民だけが知っているような店。

でも、実は全然そんなことないです。

 

ところで、地元のひとは、テレビ取材が来るようなところには行かないです。

観光名所なんてそんなものです。

 

「田園風景のなかにポツンとあるひなびたカンジの店にうまい店がある。」

そう言われていますが、都市伝説の感がしないでもありません。

なるほど、ドラマ性があって惹かれますし、なんたってシチュエーションがいい。

讃岐の田園風景のなかにポツンと、ひなびた製麺所の煙突。

絵的に美しいですよね。

 

よくテレビで取り上げられる「ルミばあちゃんの店」はまさにコレにハマった店だったと思います。地元では無名だったお店が、瞬く間に有名になりました。

ところで味は、讃岐の一般的な平均点程度においしいそうです。(友人談)

 

それはそうと、本当にうまいのは、ブームになる以前からお昼どきに行列ができていた、「町なかにあるうどん屋」です。ベタなので全然、絵的じゃないけど。

ブームとは無縁な何十年も前から、近隣の店と切磋琢磨されて到達した味。

回転率が早く、大釜でどんどん茹でられていく、今朝打ったばかりのうどん。

地元民も唸る美味いさぬきうどんの法則です。

 

観光客が田園風景のなかの店に行列をつくっているとき、地元民はそんなことは無関係とばかりに、そういういきつけの店でうまいうどんをすすっています。

 

さて、じゃあボクがおすすめする店は?

 

ひとつは、さぬき麺業松並店

なあんだ、支店かよ、って思うでしょう?

チッチッチ。ここが創業の店で、昔はお向かいに家族経営の製麺所があったんです 。20人も入ればいっぱいになる小さな店内で茹でたてのうどんを食べることができました。

今では主にお弟子さんが麺を打ちますが、時々おやじさんも自ら麺を打ってます。

店は立て替えられて、広い駐車場をもつ大型店舗に生まれ変わっています。

ファミレスみたいだから絵になる店じゃないです。

 

もうひとつは、川福本店。 市の中心部にある大型店ですよ。ベタでしょう?

うまい店は数あれど、ここの「ざるうどん」は別格。他を大きく引き離して、間違いなく世界一うまいうどんだと思う。支店とは味が違う、本店だけの特別な何か。

他のどこの店とも、格が違うんです。

お店は雑多な商店街のなかにあり、一階席など品に欠けた田舎のスナックのような内装です。うどん屋らしくない。シチュエーションとしては最悪かも。

大抵の方は、食べる前にがっかりするでしょう。

 

どちらも、支店を多くもち、いわゆるメジャーといわれる店です。

田園風景のなかの一軒家とは違うから、絵的には美しくない。

 

でも、食べてごらん?

これぞ老舗のなかの老舗、真のさぬきうどんの巨匠の味ですから。

 

後日、神戸市内で丸亀製麺、旭川ではなまるうどんを食べたけど、粉っぽくて妙に固くって味がしない。以前はあんなに「うまいっ!」って思っていたのに、本場を食べた直後だったせいか、完食することすら苦しかった。

どちらのお店も、うどんのコシをただの弾力と混同している感じがするし味も平坦。ダシの味は画一的。それでもお値段は前述の老舗とかわらない。

でもまあ、工場で大量生産するわけだから、これでも上々なのかなと思います。県外や北海道でさぬきうどんが食べられる!そのことを、むしろ有難く思います。

 

真のさぬきうどんは、やはり香川県に行かないと食べられない。

これがボクの到達した結論でした。

 

さて、きょうの美瑛は?

朝から吹雪です。激しい横殴りの雪が断続的に降り、風景は真っ白で、積雪がどんどん増えていきます。

 

冬はまだまだ終わりそうもありません。

あたたかいうどんが食べたいな。

 


2010年4月13日(火)

雪解けすすみ、また冬に逆戻り、オートバイは朽ちていく

 

寒さが戻ってきました。

 

週末のあたたかさで雪が随分と消えました。

この調子ならばGWまでに駐車場の雪が消えるかなと期待したんだけど、

う〜ん、甘かった。

きょうは未明から強風。昼になっても気温が上がらず、午後からは雨になりました。今夜、明日は雪になりそうです。

 

冬だったら「パウダーだ!」と喜ぶところだけど、素直に喜べない。

 

いまの時期の新雪は、あまりうれしくありません。

ベトついた雪は、スキーヤーにとっては「ビタ止まり」といって不意打ちのブレーキのかかる雪なんです。全然うれしくない。

 

ザラメ雪はふたたび新雪に埋もれていく。

 

楽しみな山菜はまったく顔を出さず。

庭先のふきのとうさえ、ツボミは固く。

 

今年の4月は寒いっす〜。

 

先週20年ぶりに北海道に里帰りした僕のオートバイ「カワサキ・Z750FX」は、今年31歳になるオートバイです。1980年登録、昭和55年生まれ。

もちろんオートバイとしての寿命はとっくに尽きており、いわば「再生」させる形になっております。

 

十数年前の静態保存前に分解・清掃・調整(OH)しておいたエンジンとキャブレターは 容易に蘇りましたが、何もしなかったブレーキが!

ブレーキは前後とも腐食…、早い話、すっかり腐っており、部品を剥がそうとすれば金属のピンが折れたり、錆びてビクともしない状態で。

 

ブレーキなくてはオートバイは走りません。

インターネットで部品を検索したんだけど、

プレミアだか何だか知らないけど、中古の部品にボッタクリの法外な値が。

 

…。買えませんって。

 

蘇るか俺?

10代の俺は元の姿を取り戻すのか?

 

なんだか雲行き怪しくなってきました。

寒い寒い美瑛です。

 


2010年4月12日(月)

ガイドの山小屋、車を買い替えたいが、

 

そろそろツアー車を買い替えたいんです。

 

しかし出ないんですよ。欲しいタイプが。

この世にないんですよ。

 

いままでずっと、トヨタ・ハイエースでした。今のハイエースは3代目です。

そして、次に欲しいのもまた、ハイエースです。

 

「ハイブリッドのハイエース」

 

そろそろ出ませんかね?

まさに、時はいま、だと思うわけですが。

 

世界一売れている業務用の車、トヨタハイエースです。そう遠くないうちに、絶対に出ると思うわけですよ、ハイブリッドのハイエースが!

 

山小屋、それが出たら即買います。もちろん新車で。少々高くても買います!

中古を待っていられないんです!

ほんの少しでもエコのお役にたてるのなら、100万円くらい高くても全然いいです。

 

ところで。

給油するたびに、50リットル、60リットル、車に吸い込まれていく。

お財布にも良くないけど、それ以前に、ボクが給油するたびに地球上から石油が50リットル、60リットル、消えてなくなっているわけですよね。

二酸化炭素を吐き出しながら燃えてしまって、消滅。

消えてなくなってしまった石油はもう戻ってこないわけです。

 

給油するたび、胸が痛みませんか?

もうすぐなくなってしまいますよ、石油が!

 

もうすぐ北海道は観光シーズンに入ります。

広い北海道をレンタカーで走り回るのは楽しいもの。でも、せめてハイブリッドにしませんか?

少々高くてもいいじゃないですか。

 

あ、ホントはチャリがいいですよ。チャリでいいじゃないですか。(苦)

石油は燃えない。体脂肪は燃える。(笑)

いいことずくめ!

 

まっ、それはともかく。

 

ハイブリッドのハイエース、近い日の登場を僕は待ってます。

それまでは今のハイエースを乗り続けますが、昨年のうちに走行距離は10万キロを超えました。

 

この車きっと、あと20万キロくらいは走れます。この車がなんとか走れているうちに発売されてほしいなと思うのです。

 


2010年4月11日(日)

古代遺跡から七輪を発掘

 

魚を焼いたりするのに活躍している、うちの七輪。

ごく普通の肉でも魚でも抜群に美味しくしてくれる魔法の道具なんですが、

昨秋にベランダに出したまま冬になってしまったんです。

 
長い長い冬の間、風雪にさらされ、氷点下20度30度の超低温に耐え、かつ1m近い雪に埋もれていて、最近になって雪の下から顔を出した。
まるで古代遺跡みたいに。

過酷な自然環境によく耐えた!とかまあまあそんなことあまり気にもせず(気にするわけないけど)、昨日掘り出してストーブのまえに置いて乾かしていたんです。

きょう夕方、久しぶりに七輪に火を入れました。
ふつうに燃えたんだけど、地味に困ったことが。

七輪、ボロボロになってる!

これって素焼きの焼き物ですよ?でも、端のほうとか指でグリグリやったらボロボロと崩れて土になってしまうんですよ。

やっぱりね〜、雨風にさらされたら土に還っちゃうんですか。遺跡みたいに。

 

家のなかで七輪に火を入れると、木炭の燃えるにおいが、まるで暖炉に薪をくべているみたいな匂いが家のなかに広がって、なかなかいいもんです。

絶対、お餅とか焼きたくなるし。

(ただし火の用心と換気にご注意)
 


2010年4月10日(土)その2

サラリーマン山小屋

 

先週、四国でのお墓参りのついでに、ふと思いついて、足をのばして愛媛県松山市に行きました。

 

松山には、サラリーマンのころ3年間住んでいました。当時の僕たちは新婚で、この町にはたくさんの思い出と友人がいます。

 

道後温泉に宿泊して道後温泉本館の湯に浸かりました。

住んでいるときは来たことがありませんでした。来てみようと思わなかった。

なぜだろう。こんなにいいところが近くにあったのに。

 

路面電車に揺られて市街地に出ました。夕食は瀬戸内のお魚をたくさんいただきました。宇和島の鯛めしは絶品!旨すぎて胸にグサッと刺さった。参った。

 

翌朝は松山市の町を散歩。

奥さんがどうしても行きたいという甘味処「甘党まつや」でみたらしだんごをいただき、商店街を散歩。歳月が流れてお店がずいぶんと入れ替わっているけれど、以前とかわらないお店を見つけると 自分のことのようにうれしい。

 

お昼どき、銀天街3丁目。どうしても素通りできないお店がありました。

キッチン「さんりんしゃ」

 

先を急がないといけないから早くホテルに帰らなきゃと思いつつ、やっぱり素通りできなかった。サラリーマンのときずいぶんお世話になったお店でした。

 

お店のなかは16年前のままで、ボクの席もかわらずそこにあった。思わずそこに座りそうになったけど、さすがにガマンガマン。でも、さんりんしゃの“おばちゃん”も“おじちゃん”も、 予告せずにふらりと訪れたボクたちのことを一発で見抜いた。

 

顔をくちゃくちゃにして再会を喜んでくれました。

 

おふたりとも、かわってない!

 

サラリーマンのころボクはここでいつも根を張って、アンテナをたてていました。ここで営業の作戦を練り、ここから出撃し、ここで商談をしました。メシももっぱらココで食べていました。ここには業界の人が頻繁に出入りしていて、アンテナをたてるには格好の場所でした。座っているだけで最新の情報がポコポコ入ってきました。

僕にとっては会社の机よりもココのほうがよほどオフィスだったように思います。

 

日替わりランチの懐かしい味に舌鼓を打っていたら、そこにFM愛媛のS野さんが!変わってない!

「おう、ミウラくん」といって肩をもみにくる。変わってなさすぎ!

 

部下の女性を紹介されて名刺交換。営業主任とありますが元アナウンサーだったようで喋り方がキリッとした綺麗な方です。さらにお二人ほど業界筋の男性が入店。(広告代理店か?)S野さんそのまま作戦会議に突入。

変わってなさすぎ!

 

この瞬間のボクは20歳代にタイムスリップしてました。

仕事しなきゃ、ってかんじ。

 

いまにも、当時の親友で愛媛新聞社の“しんちゃん”が長身を揺らしながらノソッと入ってきそうだったけど、それはなかった。噂によれば、しんちゃんもずいぶんと忙しくなったようで、なかなか兵隊みたいに出歩けないようだ。

 

遅れていた桜もようやく7分咲き。雨に濡れたお堀端を染めている。

 

松山市。懐かしさのこめられた町です。

通り過ぎてきた青春のかけら、っていうんでしょうか。歌の歌詞みたいだな。

 


2010年4月10日(土)

本州と北海道とオートバイ

 

しばらく実家に帰省していました。

 

2泊3日の航海をおえてお昼前に苫小牧港に接岸したフェリーから次々と吐き出されてくる乗用車の群れに混じってよろよろと上陸。昼下がりの北海道を美瑛に向けて走りつづけ、夕方ようやく到着しました。

いやあ、長かったです。

 

今回の帰省では、ガイド車を使いました。ふだんはツアーに使用する、吹雪のなかを突っ切って走ることが得意なガイド車は、今回はじめて桜舞う本州を走りました。いつもはスキーとお客さんを満載して走るんだけど、今回は大きな荷物を運ぶ役目がありました。

 

13年前の北海道への引っ越しのとき、持ってくることができなかった僕のオートバイを運ぶため。

 

錆びて朽ちていくに任せていたのですが、ようやく決心して北海道に運ぶことに決めました。

 

なにしろ250kg以上の鉄の塊。ガイド車で大丈夫か?と思ったけど、さすが力持ちのガイド車。どーんと積んでもなお余裕があります。

しかし、大学生の頃の自分が乗っていたオートバイを車に積んで、しかもガイド車で名神高速道路を走るのは、なんだか奇妙な気分でした。

 

お墓参りで帰った四国も、実家のある神戸も、名神高速道路も、琵琶湖や名古屋港の周辺も、至るところで桜が満開でした。

 

さて、2週間ぶりに帰ってきた北海道。さぞかし雪解けが進んだだろうと思っていたんだけど、あれ?ほとんど変わってないような気が・・・?

 

でも、ホッとする。

オートバイを美瑛の町一番の自動車オートバイ修理工場「寺島商会」に降ろして、久しぶりのわが家に戻ったらすっかり力が抜けて、そのまま今朝の5時まで爆睡してしまいました。

 

きょうはまず雪かきから始めなきゃ。このままじゃGWに駐車場が開かない。

 

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