ガイド日誌
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2010年12月31日(金) 日本列島は大荒れの大晦日、でも美瑛は快晴だった、の巻
天気予報もニュースもしきりに「日本列島、全国的に大晦日は大荒れ」って言ってませんでした?
じゃあ、美瑛はニホンじゃないのか!
ま、いいじゃん快晴で。 ラッキーってかんじだし。
そんなラッキーな快晴の美瑛ですが、いかんせん雪が少ない。雪が少ないと美瑛の丘をスキーで歩いてもつまらない。楽しくない。無理すればスキーで丘めぐりは出来ないわけじゃないけど、楽しくない思い出なんかいらないし、お金出したくないですよね?
俺も、そう思いますよ。
というわけで、きょうも「美瑛の丘めぐり」は山を目指します。山には雪があるし、だいいち風景が綺麗だし。
どこに行ったかはヒミツですが、そこの眺望は広大で素晴らしいのです。 目の前に十勝連峰がずど〜んと鎮座しています。
しっかし!その十勝連峰にきょうは異変あり。 たいそう荒々しい。いえ、むしろ怖い。
山麓の原生林の森には渦巻きのような竜巻のようなものがあちこちで巻きあがっています。まるで爆撃の真っ最中みたいで。 山頂付近、稜線は爆風でえらいことになっています。巨大なブリザードが急斜面をものすごい勢いで駈けあがっていって、稜線から空に飛び出していく、噴出している。あの白い煙はたぶん山の積雪が暴風に飛ばされていく雪煙なんだと思うけど、あのまま空に飛ばされていった雪はどこまで飛んでいくんだろう?
きょう道東地方には気象警報が出ていて、つまり、十勝岳は向こう側が新得町(道東)なので、山の向こうは大荒れというわけで、僕たちは「大荒れ」と「快晴」の境界線やや快晴寄りにいたわけです。
太陽をいっぱいに浴びながら歩き、しかし目の前に大荒れの予感を感じさせる山岳を見る。なんだか両極端なダイナミックな1日になりました。
連峰の上空には巨大津波のような雲があり、いつ飲み込まれるんだろうと恐ろしくなりましたが、これ以上こちらに襲いかかってくるようなことはありませんでした。
目の前を大きな雄鹿が駈け抜けていって、びっくりした〜。 いやいやきっと鹿のほうこそ、突然森のなかに現れた僕ら一行の出現にビックリしたんだろうけど。
2010年12月30日(木) スーパー初心者、山にいく!
バックカントリーツアー「パウダースノートレッキング」は滑りがメインではなくトレッキングが中心ですが、なにしろ行く先が冬山ですので、一応「完全な初心者」はやんわりお断りしています。
それは自転車に乗ったことがない人にレンタサイクルを貸さないのと同じで、難しい条件ではないのですが、それでもたまに、スキーをやったことがない自分は参加条件に合わないのかといって大いにクレームされる方がいらっしゃいます。 まあまあまあ、冷静になって。厳冬期の北海道の山ですからどうかご理解を。
生まれてはじめてのスキーを履いて厳冬期の冬山に入るなんてことは、どう考えても「無理」だと、自分は考えます。(苦)
しかし例外はあるもので、美瑛の丘めぐりに参加された方のなかで、年に数人いらっしゃいますが、初心者ながらも、「あっぱれ!」「この人なら大丈夫だな!」と感じる方は、参加を歓迎しています。つまり、生まれて1、2回目のスキー経験で、山に行くことOK!という「お墨付き」を、つい口にしてしまう。まあ、初心者から一歩上達して「初級」に認定します!ということです。
その方を実際にこの目で見て感じたことなので、たぶん狂いはないと自分では思ってますが、多少の不安がないわけではありません。たまたまその日がその方の「奇跡の日」だったかもしれないし!(そんなものあるのかな?)
きょうはそんな、スーパー初心者ご夫婦。特に奥さんはめちゃめちゃ心配そうな顔をされてます。そんな顔したらボクも心配になってくるんですけど。
でも、いったんフィールドに出てしまえば心配など吹き飛んでしまい。。。。
何とかなってしまうものなんですね。これってポジティブのパワーっすね! いやむしろ、めきめき上達するわけです。ベテラン勢に負けてない。
さて、きょうのツアー参加者も女性の数が上回り、しかも勢いがありました。道産子姉妹、関西爆走Mさん、それからスーパー初心者もいつも間にかベテラン勢の仲間入りを果たしています。 さて、男性陣はというと、なんだか静かだなあ・・・。
女性たちに勢いがあると、男性陣はちっちゃくなっちゃうみたいです。 「プレッシャーだぁ」とおっしゃっていました。
あははは。
まあ、これで良いのです。
2010年12月29日(水) 生まれてはじめての、
美瑛の丘には雪が少ないので、きょうは特別に山に向かいました。
参加者は5人。うち2人は、スキーはきょうが生まれてはじめてという、沖縄のさらに南、台湾からの女子留学生お二人。 お二人はなかなかの美人で他の参加者の男性の目をひいています。(笑)
それから、ひとり旅だという小柄ながら元気な、これまたかわいい20歳代の女性Iさん。女性3人はともに元気いっぱい。 男性陣はやや押され気味かも。というか、鼻の下あたり、伸びっぱなしですか?
あはは。
まあね、毎度見慣れた光景ですから。(笑)
きょうは吹上温泉から森に入ります。なだらかで穏やかな冬の森を歩きます。 出発して30分もすると、この日が生まれてはじめてのスキーだというお二人が、新雪のうえをスイ〜、スイ〜と滑ってキャアキャア喜んでいます。
別に魔法をかけたわけではないのですが、テレマークスキーは元々雪のうえを快適に歩くために誕生したスキーなので、初心者でも案外と上達が早いのです。 むしろ、スキー経験がない方のほうが上達が早かったりします。
先入観や癖がないからなんでしょうね。
数年前、僕が美瑛の丘めぐりプログラムをクロスカントリースキーからテレマークスキーに変更したのは、初心者の方が参加することの多いこのプログラムを、失敗することなく確実に喜んでほしい、楽しんでほしいと思ったからです。
クロスカントリースキーのころは残念ながら2〜3割の方が脱落していきました。きっと辛い思いをしたと思います。初心者にはちょっと酷な道具かもしれません。安かろう悪かろうなところは確かにあると思います。
僕はもともとスーパー初心者でしたから、気持ちがとてもよくわかりました。
中古ながらもテレマークスキーを使うようになってからは、脱落する方はまずいらっしゃいません。ほぼ例外なくみんなが楽しめるようになって、本当に良かった。きょうのお二人を見ていて心からそう思います。
ひとり旅のIさんもスポーツ少女のように、これまた元気よく、まことに勢いよく滑ってます。ゲレンデスキーの経験はあるという彼女も、確かテレマークスキーはきょうが初めてだといっていました。やるなあ。
さて、男性陣はどうなのかというと・・・。
大汗をかいて、ハァハァハァ・・・。苦戦中。 これは、道具のせいじゃないな。
ああ、ニッポンの男たちよ!(苦)
2010年12月28日(火) ニュージーランドうまいものといえば、
ムール貝のパスタ!
ムール貝といえば日本ではムラサキイガイという種類のものが生息しています。僕のふるさとの瀬戸内海には防波堤や波消しブロックにはこれがビッシリとこびりついていました。打ち捨てられた古い漁船などはムラサキイガイに取り囲まれて岩のようになっています。早い話、港の厄介者です。
あれを食べるのか?
最初のうちはピンときません。瀬戸内では、ムラサキイガイには汚染物質が蓄積しているといわれ、一般に食用にはしていませんでしたから。
ニュージーランドのムール貝は、大きさや形はムラサキイガイと同じですが、貝殻に艶があり、縁が緑色をしています。ブルーマッセルと呼ばれていて、1キロあたり5〜6ドル(380円前後)で売られています。大き めのスーパーマーケットにいけば大抵は活ブルーマッセルの販売コーナーがあります。
これが、うまい!
生きた貝には適度な塩加減があるので水茹でしたり、あるいは蒸し焼きにします。そのまま食べたり、ピッツァにのせたり、サラダに絡めたり、いろんな利用方法があると思います。
ブルーマッセルのうまさを教えてくれた親友は、ニンニクとオリーブオイルだけで蒸し焼きにしていました。パカッと貝が開いたところでアツアツを大急ぎで食べる。身はホクホクでプリップリ。まるで活タラバ蟹の茹でたてのようです。味も、カニのようなハマグリのような、蒸し牡蠣のような、たまらなくうまい。
そして、なんたって安い。
腹いっぱいに食べても1000円分も食えませんよ。
貝が開いたあとに白い茹汁が残りますが、これはパスタに変身します。 貝から出てきた白いスープを、茹であがったばかりのパスタにからめるだけです。
これがまた、う〜んまいっ!
美瑛に帰ってきて、同じものをアサリでやってみましたが、おいしいけれど、あの、ブルーマッセルのレベルには達しないし、道東産のアサリはおいしくて安全だけど少々お高いのでお財布にも、ちょいとばかり厳しい。
やはり、ニュージーランドで食うのがいちばんだなと思いました。
こんど瀬戸内に帰省したとき、あのムラサキイガイを食べてみようかなと、半ば本気でそう思ってます。
北海道のうまいものでパスタを作るとすれば、何がおいしいだろうか?
厚岸の牡蠣とか? サロマ湖のホタテとか? スモークサーモンとか? 甘エビとか?
うまそう!
2010年12月27日(月) きょうの三段山
昨日と今日、シーズン初の山のツアーに行ってきました。
雪不足の年は数年周期で巡ってくるものなので、雪が少ないこと、イコール、温暖化だ異常気象だと声高に叫ぶほど僕は単純思考ではないのですが、近年の雪山はシーズンはじめに不気味さを感じる機会が確実に増えています。 山と雪と氷に対して真っ向勝負で生きている僕たちは年々、先を予想することが難しくなっています。山のお天気傾向は年ごとにめまぐるしく変わり、考えられないような雪の降り方があり、温度変化があり、経験をもってしてもまったくもって予測不可能。そもそも踏みしめる雪の感触がこれまでと違うのです。 激しい変化の記録は降り積もった雪の層深く確実に刻み込まれていずれ大きな雪崩の原因となります。○○山では雪崩は起きないとか、○○沢では雪崩はない、など根拠の乏しい意見を耳にすること度々ありますが、それらをあざ笑うかのように災いは確実に降りかかってくる。 雪山に遊ぼうとする人はプロアマ問わず、備える、学ぶ、そして畏れることますます大となるでしょう。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか。
このままいけばおそらく5〜6年後には北海道でも年末のバックカントリースキーは夢まぼろしになってしまう。羽毛のようなパウダースノーだって、幻になるかもしれない。それでも雪が安定しないうちに無理をして山に繰り出せば、きっと手痛いしっぺ返しを食らうことになります。 いずれにせよ近いうちに(数年のうちに)、冬シーズン営業は1月中旬以降になるだろうと僕は予想していますが、そんな予想は当たってほしくないのですが、やはりそうなってしまうような懸念が一層増しています。
もうひとつ。近いうちに身近で重大な山岳事故が起こるような気がしてなりません。杞憂だといいのですが。
まっ、お固い話はこれくらいにして、楽しい話をしましょう。
12月26日(日)三段山 西尾根 くもり
冬の嵐が去り、1日の休息日を挟んで、穏やかな日々が戻ってきました。
気温-14度 やや風あり 樹林帯は片栗粉のような感触のやわらかい雪、ラッセルはスネ程度、森林限界から上はウィンドパックです。 まだまだ露出した低灌木による藪おびただしく、楽しく自由にヒャッホーとはいきませんが、笹地、沢筋は滑走が可能。まずまずといったところです。ハイマツ帯、灌木帯は滑走困難です。 ネガティブな人ならばダメだダメだと痛烈な評価を下すんでしょうけど、ボクは十分に楽しめました。積雪は概ね50センチ以下です。
12月27日(月)三段山 崖尾根・前十勝 カバワラ尾根 快晴
きょうは予定を変更して、下見を兼ねてテレマークスキーツアー2本立てです。
朝、目覚めたら快晴でした。美瑛の丘には雪が10センチ程度しかないんです。ツアースケジュールはクロカンですが、クロカンなんかやってられない。 快晴ですよ。絶対に山ですよ。行くしかないです。 そう思うでしょう?
気まぐれなツアー変更に快く同意してくれて、同行してくれたBさん、ありがとう。
三段山崖尾根 いや〜、崖尾根を越えられませんでした。いえ、むしろ「跳ね返された」といったかんじです。残念! 斜面を覆うほとんどのハイマツは今なお元気ハツラツで、スキー登坂、ツボ足登坂、いずれも無理です。ハイマツがぐったり凪ぐまでにあと積算1mの積雪が必要と考えます。年内は難しいと思われます。 いっぽう安政火口周辺はハイマツが煩わしいものの、そこそこ歩き回ることができます。ただ、いずれも積雪はせいぜい30〜50センチ程度です。
前十勝カバワラ尾根 フリコ沢には風雪によって発達凝固したスノーブリッジが完成しており安定しています。安全に渡渉可能です。登山口からフリコ沢渡渉までの間も特に問題は見当たりません。 前十勝ノーマルルートは「地雷」接触が不可避で滑走は非常に困難と考えます。一部の笹地のみ滑走可能、千春沢の沢底は上級者のみ滑走可能です。(非常に狭く急傾斜。かなりの変態向きと考えていいです) カバワラ尾根は滑走可能ですが低灌木おびただしい障害物競争の様相です。ある意味スリル満点。積雪は30〜50センチです。概ね雪質は良いですが、ところどころウィンドパックがあり、これまたスリルあります。
この年末年始は、お天気はあまり良くないかもしれません。おまけに僕自身、冬の仕事はハナっから「ビジネス」だと思っていませんから、山に畏れを感じるときは躊躇なく「ツアーの中止」を皆さまにお知らせすることになると思います。
そのときはゴメンナサイ。
でもね、皆さん。 当たり前のことですが、鉛色の空だっていつかは必ず晴れるんです。
吹雪が去り、真新しい雪原に太陽が差し込むとき、そこに何かしらの「奇跡」を予感するのは、僕だけではない。
そして奇跡は、毎年必ずあるんです。
地球は年々確かにおかしくなってきていると感じますが、この「山」にはまだそれをはるかに上回る包容力があると、それだけは確かだと断言できます。
カッコつけすぎですかね?
2010年12月25日(土) 日焼けのあと
つい先週まで、毎日毎日自転車のペダルを漕いでいました。
数え切れない峠をこえて、たくさんの小さな町、小さな村を訪問しました。 7週間と少し、2千と数百キロの自転車の旅は、そういう日々でした。
12月の初め頃、僕はマウント・アスパイアリング国立公園というところにいました。
ニュージーランド南島の西海岸をまっすぐ南下。南緯45度、ハーストという村で道路はついに途切れます。 道路は森と渓谷に阻まれて南東に向きをかえ、サザンアルプスを越える峠道となります。 ここから南はフィヨルドランドと呼ばれる氷河谷と森林とサンドフライ(吸血性ブヨの一種)と鳥たちの世界。
南東に進路を変えた僕が登る峠道の南側はマウントアスパイアリングを主峰とする大きな山脈で、それがマウント・アスパイアリング国立公園でした。見あげると氷河が横たわり、氷河の末端のあちこちに滝が見られ、そのずっと先に氷と雪に覆われたいくつものピークが見えていました。
徐々にタスマン海から離れてフィヨルドの渓谷を奥へ奥へと進み、サザンアルプスの峠、ハーストパスを越えてワナカ湖を目指す。3日がかりの峠越えはマウント・アスパイアリング国立公園の周回をなぞって縦断する旅でもありました。
きょう、その2カ月の旅による不在の間に撮り溜めていたテレビ番組を見ました。 そのうちのひとつ、ハイビジョン撮影されたある番組では、数名の取材班が「客」となっていて、地元のガイドによってあの、マウント・アスパイアリングに「登らせてもらって」いました。なんだか面白い光景だな。
いや、そうじゃなくって・・・。
少しまえ、僕がみていた風景がそこにあったんです。 3週間前、僕は確かにその風景のなかにいました。
わが家でそれを見る。 衝撃でした。
それはそれとして、もうひとつ。 可笑しかったのは、番組の初め頃の1シーン。わずか1秒ほどですが、僕の親友の車が写っています。見覚えのある、ブルーグレーのトヨタハイエース。後ろのハッチドアに、「ブロークンリバー」のステッカーが貼ってある。ちなみに同じステッカーが、ボクのハイエースにも貼ってあります。
親友Hはこの番組のサポートガイドを務めたのです。そして撮影のナビゲーターとして最後まで番組に登場しているのはHの働くガイド会社のボスでリチャードさん。
見覚えのある風景、どこかで聞いたようなガイドトーク。それをきっかけに時間の扉が開いたかのように、この地で働き、暮らしている友人たちの顔が次々に浮かんできます。ほんの3週間前まで一緒にフリスビーを投げ、メシを食らい、酒を酌み交わした友の顔。 ひっぢ、えいちゃん、カナちゃんと子供たち、マイクとキヨミちゃんの山の家、ミンさんのおいしい料理、今年は会えなかったオッさん・・・。クライストチャーチに帰れば、ひっぢの家族が僕をまるで家族の一員のように迎えてくれたし、あいさんやアキラ君は僕の来訪を心から喜んでくれました。それだけではない、ここに書ききれないたくさんの人たちにお世話になりました。 いやぁ〜、頭ん中とか目頭とかやけに熱いな。熱い熱い。
真っ黒に日焼けした腕や顔や足をぼんやり眺めて、なんともいえない気持ちに包まれます。 アオテアロア、 つい先週までの日々が現実じゃなかったような、不思議な気分です。
2010年12月23日(木) 自転車の旅から帰りました。
しばらくニュージーランドに行っていました。 わが家に戻ってきたのは昨日の夕方です。
わかってはいたけれど、すっかり冬でした。 飛行機を3回乗りついで、新千歳空港。 そこから鉄道に乗り換えて、目指すはわが家。さらに北へ北へ。 列車が北上するにつれて車窓風景の雪がふえていくのをぼんやり眺めるのはなかなか楽しいものです。
でも家に帰ったら奥さんが風邪をひいて臥せっていました。 帰宅した1時間後には雪道(凍道)を運転して奥さんを病院に連れて行き、 自分もインフルエンザの予防接種をしてもらい、ついでに夕食の買い物を済ませ、 夕食にはアサリと舞茸のパスタを作りました。
そのあと、お土産の羊のぬいぐるみに大騒ぎするチビ娘たちを3日ぶりだというお風呂にいれてザブザブ洗い、それから洗いものをして、片づけをして、それからそれから・・・。
なんだか40時間以上、ずっとフル回転してるかんじ。 でも一気に「父親」に戻ったかんじで、わるくない気分です。
わが家はいいもんだ。
一歩一歩ペダルを踏みながらサザンアルプスの峠を登っているときも、強風にあおられて苦渋しているときも、1日だって、一瞬だって忘れたことはありません。 いつも、ず〜っとはるか北の、さらに北にある北海道の美瑛町のわが家を想っていました。 「どこでもドア」があればいいのになーと思ってました。
うまいものを食えば子供たちにも食べさせてやりたいなと思い、すごい風景のなかで風に吹かれているときは奥さんにも見せてやりたいなと思い、つらいときは、ちょこっと帰って自分のベッドでひと眠りしたいと思いました。
やっと帰った。
ひと眠りして(念願の!)、ようやく落ち着きました。
メリークリスマス!
ああ、もうしばらく英語話さなくてもいいんだな。
それ、ちょっと嬉しいかも。 |