ガイド日誌
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最近の出来事 北の暮らし歳時記など |
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2012年5月25日(金)〜5月29日(火) 1年ぶりの再会へ
5月25日 美瑛ー三笠ー早来ー苫小牧ー室蘭ー伊達 250ccのオートバイに荷物を積んで東北を目指しました。 まずは函館を目指します。
苫小牧スカイツリー!
まずは伊達市の開拓資料館で予習 です。(写真はJR伊達紋別駅) 伊達市は戊辰戦争後、亘理伊達藩が開拓した町、いわば「北亘理市」です。 だから本州の城下町みたいな街並みなんですよね。
5月26日 伊達ー長万部ー森町ー函館…フェリー…青森ー八戸 函館からはフェリーで津軽海峡を渡ります。 青森からは国道45号線(浜街道)を南下、宮城県を目指します。
ひるごはん
5月27日 八戸ー宮古ー気仙沼ー旧河北町ー石巻ー仙台ー福島県相馬市 八戸から太平洋沿岸をまっすぐ南下します。 三陸海岸の海岸線に沿って道は続きます。
陸前高田市「高田の松原」です。
震災観光のみなさま。
道路をふさぐ黒いもの。 南三陸町志津川
黒いものの正体です。これも「瓦礫」なんです。
前を向き、宮城に向けて走ります。
北上川。本当は風光明媚な土地です。 (旧河北町)
仙台東部道路で終点の山元ICへ。県道38号亘理相馬線を福島県境付近まで走り、Uターンして坂元、山下、浜吉田、亘理と戻ります。
旧災害ボランティアセンターです。亘理町の災害ボランティアのみなさん!私たちの拠点はいま、少年たちが汗を流す武道館に戻りましたよ。良かったですね。
この付近には宿泊施設はありませんので、 さらに40kほど戻って仙台市内のビジネスホテルに宿泊します。
5月28日 仙台ー塩釜ー仙台港ー仙台市若林区ー名取市閖上ー岩沼ー亘理町荒浜(県道10号亘理塩釜線) ふたたび亘理に向かいました。亘理町役場を訪ねます。
役場も仮設でがんばってます!
1年間、ガイドの山小屋で集めたみなさまからの義援金をお渡ししました。 被災者のみなさまに直接届けられる原資の一部となります。
最後の支援先だったIさん宅(浜吉田)を訪ねます。 家は今年の秋には完成するそうです。 良かった!本当に良かった!
夕方、宮城県を離れます。仙台発苫小牧行きフェリーです。(写真はイメージ)
5月29日 苫小牧ー旭川ー美瑛ー 昨夜仙台、朝起きたら苫小牧、そして昼には岩見沢SA。 フェリーの旅、早っ!
夕方までに美馬牛に着きました。
感情を文章に反映させることのないよう注意しながら客観性だけをとらえて簡潔に執筆しました。 物足りなさを感じるかもしれませんが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
概況をごく簡単にご報告申し上げます。
あくまでも、全国数万人に及ぶ災害ボランティアのうちの、唯ひとりとしての感想と意見です。
自治体レベルでは瓦礫の処理やインフラなども急ピッチで進んでいるように思います。町の瓦礫はほぼ片付き、そこはまるで埋立地か更地のようです。 しかし個人宅のレベルでは完全に行き詰ったように見えるお宅が少なくありません。災害ボランティアのひとりとして、それが気になって仕方がありません。
また全国の支援の多くが集中した地域、そうでない地域の格差もはっきりと感じられます。客観的に見ても不公平だと思います。
震災観光客の無神経さ、傍若無人ぶりも大変気になります。 ピースサインで記念撮影はないでしょう。 せめて脱帽するくらいの配慮はあってもいいのではないでしょうか。
百歩譲って震災観光もいいでしょう。被災地に来るのならば、お金をたくさん使ってください。仙台や盛岡ではありません。直接被災していない方々の懐に入ってしまいます。ぜひ被災市町村で買い物をしてください。 みなさまの町で瓦礫を受け入れてください。放射線レベルは皆さまの町とかわらないはずです。
皆さまにおかれましては、どうかこれからも東北地方太平洋沿岸の各市町村をご支援いただきますよう、私からも切にお願い申し上げます。
みなさまからのあたたかい義援金、この手で確かに亘理町にお送りいたしました。1年間どうもありがとうございました。
2012年5月13日(日) 母の日
5月〜6月の美馬牛。自然の草花がたくさん咲いています。 栽培ではない、ささやかな自然の草花のお花畑があちこちで見られます。
この日は朝から娘たちはお花摘み。
母の日に贈る花束をつくりました。
2012年4月20日(金) 北へ帰るハクチョウ
今朝、次女とジョギングをしていたら、空が何やら騒がしい。
見上げると、美馬牛駅から直ぐ西の、さほど高くない空を、 ハクチョウの群れが真北に向かって飛んでいくところでした。
シベリアに帰っていくんでしょうか。
山小屋 「おう、おまえ、このまま走ってシベリア行けるか?」ハァハァ
次女 「無理」
山小屋 「ハクチョウはな、自分の羽の力だけでシベリアまで帰るんや。」 「おまえがシベリアまで走るんと同じやな」ハァハァ
次女 「子供も?」
山小屋 「あたりまえや。置いていかれたら嫌やろ?」ハァハァ
次女 「すげえ!」
次女なりに、ハクチョウを尊敬しているようでした。 百聞は一見にしかず。
本物の渡り鳥を身近な自然のなかで見ることができる、 北の自然に感謝。
それにしても、子供の疲労回復って、なんであんなに早いんだろう?? 10代の頃には毎日5kを欠かさず走っていたお父ちゃんは、今ではけっこう参っております。
ハァハァ・・・
2012年4月19日(木) これって直下型?
カタカタ・・・・ カタカタ・・・・
ぐぐぐぐぐ!
「え!? え!?」
今朝早くに地震がありました。 震源はまさに僕たちの真下。
震源のマグニチュード2.8、震度2ということでしたが、 実際にはもっと大きく感じるものですね。
これって直下型?
美馬牛直下型?
実は深夜0時頃にも同じく直下の小さな地震があったのです。
え?群発地震?
うわー・・・・。
さらに、今朝6時半には札幌直下でも地震が発生。
マグニチュード2.7、震度2と、未明の美馬牛・上富良野地震と同じくらいの規模の地震だったようです。
いずれも小さいとはいえ、 あまり気持ちのいいものじゃあ、ないですねぇ・・・。
2012年4月15日(日) きょうの十勝連峰
昨日とは違う場所。
雪はザラメ。 天気は快晴。 絶景。
「ちょっと滑ってくる!」
2012年4月14日(土) きょうの十勝連峰
快晴。 無風。 ザラメ。 あたたか。
そして全山すべり放題。
2012年4月12日(木) いたずら
外で雪割り作業※をしていると、 となりのペンション「とぅもろう」さんのご主人さんがニコニコしながら話しかけてきました。
うち電話が通じないんだけど、山小屋さんとこは大丈夫?
ニコニコ ニコニコ
う〜ん、天真爛漫な方だなあ。(笑)
ウチの電話は大丈夫でした。
昼下がりにお隣から電話がかかってきて(つまり繋がるようになったということ) なんでも、
「リスが電話線をかじっていたんだよ!」
だって。
笑
リスが電話線をかじる。それが美馬牛。 春はいろいろあります。(笑)
※雪割り 固くなった雪を削って分散させて太陽や風に当てて雪解けを促進させます。 ボクはスコップで掘り出した雪をそこらへんに放り投げて散らかし放題にします。投げ散らかした雪の塊は夕方には大抵とけてしまいます。
2012年4月11日(水) 雪解け急ピッチ
きょうの美瑛は、あたたかです。
強風が吹いています。あたたかな南風。 まるで本州の、春一番のような風です。
そのうち雨雲がやってきて、あたたかな春の雨になりました。
ガイドの山小屋の駐車場の雪がすっかり消えて、灰色の砂利敷き地面が出てきました。 周囲の雪の壁も低くなりました。 冬の間は閉ざされていた裏口が使えるようになりました。
というような、ささやかな出来事がいくつも見られます。 春に向けて小さな進歩。
一歩一歩が、うれしい春。
ほんの2、3日前まで美瑛は真冬のようでした。
このままではGWに営業できないのではないかと心配していましたが、 この調子でいけば4月28日には営業開始できそうです。
ゴールデンウィーク。 そのころに来るお客さんは、道路脇の雪の壁やそこらへんの除雪を集めた雪山など、あちこちで冬の名残をご覧になることができるでしょう。 例年ならば終わっているはずの福寿草やミズバショウも咲き誇っているでしょう。
面白いGWになりそうですね。
2012年4月10日(火) 新しいこと
ニセコに住む友人が遊びにきました。
友人Iさんとは、数年前にニュージーランドで初めて会いました。
当時のIさんは日本の商社の現地駐在員で、海外暮らしが長いご家族でした。お子様たちはニュージーランド生まれで、当時は日本語よりも英語が達者であったくらいです。
ニュージーランド南島の最南端の町。北海道でいえば稚内にあたる、インバーカーギルという最果ての町。
インバーカーギルがどれくらい最果てかというと、港を出たらその先は南極大陸。南氷洋の海は波濤高く鉛色。砂浜ではペンギンがうろうろ歩いている姿が普通に見られ、たまに車に轢かれたりする。陸は絶えず強い西風が吹きつけていて樹木はどれも強風で傾いている。山々には氷河が白く横たわり、空を見上げれば西から東にむけて灰色の雲が絶えず吹っ飛んでいく・・・。 荒々しく神々しい地球の素顔が見られる場所、南緯46度とはそんなところです。
最果ての地では樹木だって大変なのだ。インバーカーゴ近郊※
最南端まで辿り着いた自転車旅のボクはそこでインバーカーゴ在住のIさん家族にあたたかく迎えていただき、ご馳走になりました。ひとりぼっちで辿りついた世界の果てといえるような町でニッポン人家庭の温かさに包まれて、ボクはたいそう幸せでした。
真っ黒でボロボロで自転車に乗ってやってきた得体の知れない男。面識もなく突然電話してきた正体不明のボクをご自宅にあたたかく迎えてくれたIさん。どれだけの感謝の言葉があってもとても言い尽くせるものではありません。
そのIさんが昨年12月、ニセコでユースホステルを開業されました。 この春はたぶん、開業以来初めての休日だったのではないでしょうか。
積もる話に花を咲かせ、電動自転車の話で盛り上がり、ボクは電動クロスバイクがいかにすごい自転車なのかを熱く語り、じゃ、いっそ走ってみっぺ!ということで美瑛の丘サイクリングしました。
Iさんはまた何か楽しいこと、新しいことを考えているようです。
新しいこと!楽しいですよね! なんだかこちらまでワクワクしてきます。
※「インバーカーゴ」はインバーカーギルのスコットランド訛り。地元ではそう呼ばれることが多い。 2012年4月9日(月) 北のミステリー
ワタシの春はまだ遠いのです
きょうのミステリーは、ちょっと凄いですよ。フッフッフ。
ボクは3台のオートバイを所有していますが、そのうち1台の昨年度(平成23年度)の税金をいまだ払った記憶がありません。 というか、それ以前に納付書が届かないまま、とうとう新年度になってしまいました。
なんかおかしい。
継続車検に必要なので、きょう納税窓口まで行って確認してもらったら、 窓口の綺麗な女性、申し訳なさそうに、
こう言うではないですか。
「登録されていないようです」
登 録 さ れ て い な い ???
じゃあこのナンバープレートは、何??? この車検証は、幻???
旭川ナンバーのオートバイをお持ちのみなさん、 あなたのオートバイは、大丈夫?
2012年4月8日(日) 引っ越し
あるバックカントリー関係の友人。
数年前に実家のある福島に帰っていった友人Aさんが、北海道に戻ってきました。 それも、旭川。
やったー!
とんとん拍子に仕事も決まり、住居も決まって引っ越しもそこそこ落ち着いたとか。
きょうはあまりにお天気がいいので十勝連峰に滑りにいったそうで、その帰り道にわが家に遊びにきてくれました。
ちょうどそのころ、ボクはあまりにお天気がいいのでオートバイで美瑛の丘を走り回っておりました。
気持ちよかったーと、言いたいところだけど・・・。
オートバイやバイク(自転車)には、まだちょっと寒いように思います。 日陰には凍った雪がありますし。
引越しシーズン真っ只中。 お引っ越しされたみなさん、段ボールの山は落ち着きましたか?
段ボールの山が落ち着いたら、今度は十勝連峰の山で春スキー、 そして焼き肉しよう!
2012年4月7日(土) オートバイの季節!
「シーズン到来!」
ちょっと、早すぎましたか?
雪と戯れるオートバイだな。
2012年4月6日(金) 嵐が去って春がきた?いいえ・・・
4月の嵐は大したやつでした。 真冬なみの吹雪で、積雪が一気に増えました。
嵐が去って2日たちましたが、 ようやくアスファルトが見えてきたけれど・・・。
本日、 ガイドの山小屋の前は、こんなかんじです。
そろそろレンタサイクルの営業が始まるはずなのですが、 なにしろこんなかんじ。
きょう、自転車ガレージ前を除雪しましたが・・・。(写真のとおり)
問い合わせも増えてきました。 早く営業を開始したいのですが、なにしろこんな状態なのです。
今年の冬、長っ!
自転車で美瑛の丘を走ることができるのは、月末くらいからでしょうか。
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