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2011年2月23日(水)

おいしい北海道のお豆の食べ方 手作り納豆 その3

詳しいレシピはこちら

手作り納豆が完成しました。

 

発酵には30時間ほどかけました。

だいたい10時間おきに湯たんぽ(ペットボトルで代用)のお湯を熱いものに交換しました。発砲スチロールの箱のなかは常時、だいたい40℃〜50℃程度に保たれていたと思います。

 

発酵時間はもう少し延長してもいいのですが、40度前後といえば別の雑菌も繁殖しやすい環境ですから、十分に配慮する必要があります。

また発酵時間が長くなれば発酵副産物であるアンモニア臭が強くなるといいます。

新鮮な大豆の香りを楽しむならば、発酵時間はほどほどに、ネバネバ&匂いを楽しみたい方はもう少し長い発酵時間(48時間)も良いと考えます。

 

出来上がった納豆はすぐに食べられますが、いったん冷蔵庫にいれて1〜2日熟成させればさらにおいしいといいます。

 

ところで。

 

3日間にわたって作っていた納豆の作り方をライブ発信いたしましたが、途中、強烈な印象を残す出来事がありました。

 

それは、大豆を蒸し上げたときのこと。

 

蒸したての大豆の旨いことといったら!

 

味付けされていない、たったいま蒸しあがったばかりのウエダさんの大豆

固さをみるために食べた、スプーン1杯の豆の味が、僕は忘れられません。

 

納豆はもちろん、すごく、すご〜くおいしい。

でも、もしかしたら、あのとき食べた蒸したての大豆には、到底かなわないかもしれません。

 

おわり

 

写真上:発酵30時間後の様子。表面に納豆菌の白い膜が生成されている。混じる褐色の小粒は種に使った市販の納豆

写真中:かき回したら糸をひく、出来たての納豆。これがうま〜い!・・・たまらんデス

写真下:何も手を加えていない、蒸したての頃の大豆。その味は、これまさに珠玉

 


2011年2月22日(火)

おいしい北海道のお豆の食べ方 手作り納豆 その2

 

一晩お水に浸した大豆を圧力鍋で蒸します。

 

時間は、強火3分、中火10分、弱火20分。

さらに火からおろして15分程度蒸らします。

 

ふっくら艶々、ピュアな蒸し豆が出来上がります。これだけでも十分、うまそうです。旨いです。

 

蒸しあがった豆が熱いうちに市販の納豆を混ぜます。お好きな納豆で良いと思います。

 

必ず熱いうちに行うことがポイントです。

熱で納豆菌がダメージをうけることはありません。(納豆菌の死滅温度は120℃)

 

空気を取り込むようにふんわりと、しっかり混ぜ合わせてください。納豆の発酵には空気が必要ですから。

 

容器にいれた豆を保温器に収めます。

僕は活魚を運搬する発泡スチロール箱を使います。クーラーボックスでもいいと思います。

 

このとき湯たんぽを一緒に入れます。湯温は50〜70℃くらいでいいでしょう。

以降、40℃以上をキープするよう布団で巻くなどして保温につとめます。

 

もうやることないので、本日はこれにて解散。

続きは明日!

 

写真上:一晩お水に浸した大豆

写真中:ふっくら艶々でアツアツの豆に、市販の納豆を混ぜ混ぜする

写真下:眠りにつく豆。目覚めたときには生まれ変わっているはず

 


2011年2月21日(月)

おいしい北海道のお豆の食べ方 手作り納豆 その1

 

ただいま納豆を作っております。

 

大豆は地元、富良野のウエダさんち。

ウエダ・オーチャードの大豆でございます。

オススメ!

 

作り方は、クライストチャーチ(ニュージーランド)に住む我が兄弟、ひじりに教わりました。

そういえばひじりとウエダさんは少し似てるかも。

ウエダさんの大豆とひじりの納豆づくりが、ボクんちの台所で出会った。

これは失敗できないぜ!

 

まずは一晩、水で浸します。(写真は現在の様子)

もうやることないので今夜はこれにて解散。

続きは明日!

 


2011年2月21日(月)

本日のお料理

 

キャベツがなかったので白菜でお好み焼を作ってみました。

 

作り方は簡単。キャベツのかわりに白菜を使用します。

 

かなり、情けない味になります。

それだけかーい!

 


2011年2月20日(日)

十勝連峰の積雪は快復

 

昨夜、こともあろうに鉄製の椅子が落ちてきて僕の左足の甲に激突。ちょうど親指につながる靭帯を直撃してしまいました。もう痛くて痛くて・・・。

湿布&痛み止めを服用して休みましたが夜中に何度も痛みで目が覚める始末。

 

きょうのBCツアーはどうするんだ!?

これでは参加者の命を預かることはできないと思いました。

故障しているかもしれない飛行機に乗れるわけないのと同じこと。怖っ!

悩んだ末に、大事をとって急きょツアーを中止することにしました。

 

怪我や病気でツアーを中止したのは二年ぶりのこと。

不覚でした。

 

しかし、歩けないわけじゃない。万全であるという保障ができないだけ。

それだけに悔しく、もどかしい決断でした。

 

やってみないとわからない、いつものように安全に山を歩けるという、いうなれば、万全を確信するための試運転がどうしても必要でした。

とりあえず、イチかバチか試しに山を歩いてみることにしました。

 

こういう事情ですからお金は頂きませんが、一切お構いもできません。それどころか故障した飛行機ですから命の保障はできませんよ、という恐るべき制約を快諾?くださった方だけ、ガイド契約はせずに、自由な意思で同行していただくことにしました。

 

参加してくれた方。アナタのその勇気、凄すぎます ^^;

でも、そこまで信頼していただけるのであれば、むしろ全力でお護りしましょう。

ガイドとお客も結局は人と人。心が通じればそれでよし。万全じゃないですか!

 

さて、仕切り直してきょうのツアーは、今週予定されている2件のプライベートツアーの下見として行うことにしました。

お客様役までいらっしゃるわけですから条件は限りなく本番に近いわけで、ボクとしても願ってもない下見となりました。

 

しかし、きょうの十勝連峰は、吹雪でした。

下界は良いお天気だったのに、山は・・・。けっこう酷い。

まあ、よくある話ですからとサクサク出発。

 

1時間ほどで西尾根付近(たぶん)に到達。

西尾根付近と書きましたが、2段目の台地を登りきったところで視界がほとんど効かなくなり、何がなんだかわからない、いわゆるホワイトアウト状態となりました。

ここはたぶん西尾根、しかし本当のところドコなんだろう???

 

吹雪と霧、視界は20m前後。実に頼りない。

大袈裟に表現するならば、自分のスキーも見えないくらいだ、と書きたいくらいの状況。

 

勘でドロップポイントに立ちますが、依然として視界はない。

自信はあるんだけど、もしかしたらとんでもない場所に立っている可能性もありますから・・・。

 

5分ほど視界待ちをしたところ、ほんの一瞬、視界が50mほどに伸びる瞬間がありました。見覚えのある「チビひょろ松」の枝が見えて、すぐに消えてしまいましたが、やはり西尾根のドロップポイントに立っていることがわかりました。

 

あとは話が早い。

「行くべし!」

 

雪は深く、しかしながら滑りの良い軽い雪で、なかなか悪くない。

沢地形に待ちうける意地悪な吹き溜まりにさえ注意すれば、気分のいいパウダーランが楽しめました。

落下速度をふんわり受け止めてくれる羽毛のようなパウダースノー、僕たちの全身を覆いつくす、頭上まで舞い上がる雪煙りに包まれながら浮遊する気分は、真冬の北海道のバックカントリーの醍醐味。

 

時間にすればほんの一瞬ですが、感動的な瞬間でした。

 

気がつけば、足の痛みも気にならない。ていうか、忘れてました。

少なくとも骨に異常がないことは確信できました。ま、少々荒っぽい臨床実験でしたが。

万全とはいいませんが、あと1〜2日ほど湿布を貼っていれば完治すると思います。試運転は成功ってとこでしょう。

 

白い粉薬(パウダースノー)って、やっぱり万能薬。なんでも効きます。

 

白銀荘の露天風呂にゆったり浸りながら、はらはら舞いながら落ちてくる粉雪を頬に受けとめながら、なんとも幸せな気分。

 

きょう来てよかったです。

 

さて、積雪量について。

きょうの感想ですが、十勝連峰の積雪はほぼ例年並みの九割ほどに達したと思います。ここ一週間で積雪が驚くほど増えました。視線の高さが変わったことを実感するほどです。

やっと冬らしい冬になりましたね!

 


2011年2月19日(土)

白金温泉

 

白金温泉に行ってきました。

 

里は気温が高いので、どんだけ雪質が悪化しているだろうと思ったら、とってもいい雪で癒されました。

 

それどころか、先週よりも積雪が大幅に増えているように見えます。

かなり、です。

気のせい?

 

白金温泉を、博多ラーメンの屋台(軽自動車)がウロウロしてました。

雪降る町にあたたかいラーメンの屋台。

魅力的だけど、北海道のド真ん中でなぜ?博多ラーメンって・・・?

 

旭川ラーメンのほうがよくないかな?

余計なお世話ですね。

 


2011年2月17日(木)

デジカメ買ったら

 

今さらですが、デジカメを買いました。

 

これまでボクが使っていたのは10年くらい前の防水耐衝撃デジカメで、小型ながら望遠はなく動画も超荒目のモノがわずか数秒というシロモノでした。 通常の6分の1程度の200万画素で、しかも-10℃以下になると撮影2、3枚で電源ダウン、動画は沈黙したまま。

長く世話になったソニーU60

旅では使えるけど、北海道の冬山では使えない!

 

ただ、海外の僻地・辺境に行くことが多いボクは、持ち物には極端なミニマムが求められたし、電源確保が常に問題でした。

1週間コンセントと縁がないこともあります。

このデジカメは電源に単4電池が使えることが非常に重宝して、しかも小型軽量なうえおそろしく丈夫だったのでずっと使い続けてきました。

 

なんたって、走っているバイクから転がり落ちたって壊れない。(実証済) 笑

 

しかし!

ついに新しいのを買いました。

それも違うタイプを2つ!

パナソニック ムービーデジカメTZ10

 

ひとつは、光学12倍ズーム。ハイビジョンムービーも撮れます。旧モデルなので安価で買えました。

ちなみに今年の最新型は光学16倍ズームで、フルハイビジョン撮影できるそうですよ。ほとんどムービーです。すごーぃ。 

光学16倍ズーム搭載 フルハイビジョンデジカメTZ20はコチラ

BC撮影の定番 フルハイビジョン防水耐衝撃デジカメFT3はコチラ

 

きょう受け取ってきました。さっそく動画を撮影しちゃった。うれP−!

 

もうひとつは、僕にとっての海外辺境過酷仕様。

リコーのG700という現場監督系デジカメ。

定価10万円前後という金額がネックでした。

光学だけに高額で〜。

なんちて。

リコー防水防塵耐衝撃デジタルカメラG700

 

地デジ対策などでもらったエコポイントを駆使してようやく購入にこぎつけました。こいつは他メーカーの防水デジカメよりも一歩も二歩も抜きん出てめちゃめちゃ頑強なうえ、単4電池が使えてハイビジョン並みの動画撮影も可能です。もちろん防水耐衝撃耐低温。薬品汚染にも耐えるという、どこまでも頑強で丈夫なヤツです。

 

電源は専用バッテリーにくわえて市販の単4電池が使用可能。単3や単4電池は世界共通の基準なので世界中のどこでも入手できます。

 

ハードな辺境の旅にピッタリだと思いませんか?

 

来週、実機を受け取る予定。

今後のバックカントリーでの撮影が楽しみです!

 


2011年2月16日(水)

お好み焼き食ったら

 

きょう旭川市内にお好み焼きを食いに行きました。

北海道では店員さんがお好み焼きをひっくり返しにきてくれるところが多いようです。
きょう行った店もそうですが。

北海道のひとにとっては、ボクらの四国瀬戸内訛りと関西弁を区別することはどうやら難しいようです。
お好み焼きを自由に焼くことが好きな関西人、俺たちはそっち系と判断されたようでした。だからひっくり返しに来ませんでした。 笑

いやぁ、そんなに訛ってないと思うんやけどなぁ〜。 訛ってへんやろ?


お品書きにはモダン焼きがなかったのでキャベツ焼きそばと牛すじ玉を注文しました。

ボウルに入った生地をマゼマゼして、鉄板で自由に焼きます。
楽し〜い。

ひっくり返すときに焼きそばの上に牛すじ玉をのせて焼きあげました。
店員さんが見物に(!)きました。

なかなか、うまかったです。

僕も奥さんも香川県高松市で生まれ育ったのですが、地理的に近畿地方に近いせいか、若いときは大阪におってん、みたいなひとがとても多い町です。大学に進学するときはほとんどの高校生が関西の大学を受験するし、気のきいた買い物をするときは神戸や大阪に行きます。旭川のひとが札幌に足をのばすのとたぶん同じだと思います。だから自然と地元の食い物も関西色が濃く、それは地理的に近いという理由だけではないと思います。うどん文化もそうなのかもしれません。

僕らが小さいころはコンビニはないしファーストフードも今のようではありませんでした。コンビニやファーストフードが乱立して本州のようになったのは瀬戸大橋ができてからのことで、昭和50年代までの四国は霧の日には朝日新聞が届かない緑いっぱいの大きな島で、高松は国鉄の連絡船がひっきりなしに往来する四国の玄関口にあたる瀬戸内の港町でした。北海道でいえば箱館です。

商店街の一等地に四国唯一のマクドナルドがあったけど、当時のそれはハレの日のおしゃれな食い物で、ケの日(日常)の「ガキの小腹を満たすもの」といえば、近所のオバハンがやってるお好み焼きとかタコ焼きとか大判焼き(回転焼、今川焼)、あるいは駄菓子屋で売ってる菓子でした。

うどん屋は親と一緒に行くか、中学生になってから食うものでした。小学生だけで店先に並ぶはずもなく、 讃岐とはいえうどんは大人の食い物という印象でした。

そういえば、小学生のころには町角にあれほどあったお好み焼き屋やタコ焼き屋は、今ではほとんど姿を消したようです。コンビニやファーストフードチェーンに取って変わられたのだと思います。

うどん屋は残ったけれど、存在としては2番手、3番手だったお好み焼き、たこ焼きの運命は、四国高松では、はかないものでした。広島のように雄としてメジャーに躍り出るところまでは行かなかった、 高松のお好み焼き。

奥さんと二人でお好み焼きを食いながら、自然と、子供のころの話になりました。
大的場(近所)の浜で泳いだあとは浜の町(はまのちょう)のお好み焼き屋で100円のキャベツ焼き(肉の入ってないキャベツだけのお好み焼き)を食ったこと。クリスマスの買い物のあとに食べにいく「みらく」のお好み焼きが楽しみだったこと。高松のお好み焼き屋さんは広島焼きと大阪焼きが半々だったことなど。

いまじゃ讃岐うどんが随分と有名になったものだけど、僕たちの子供のころの思い出には名わき役としてお好み焼きが外せません。
近所のオバハンとセットで大きな鉄板のある風景がうかんできます。

時代の波のなかに飲み込まれて消えていったソウルフードだったなーと、思います。

ただし。

僕のコテさばきは今でも健在。
時代の波も、俺たちの思い出を潰してしまうことはできません。

 


2011年2月14日(月)

美瑛の丘をのんびりと テレマークスキーで美瑛の丘めぐり

 

4日連続して山のBCツアーが続いていましたから、きょうはなんだかホッとします。癒されるなぁ。

 

夏によく電動自転車を借りにきてくれる女性お二人が参加してくださいました。

ありがとう!

 

お天気がいいのでボクの奥さんも一緒に行くことになりました。

女子会ってかんじ。

 

五稜の丘はまぶしいくらいのお天気、気温も高めでしょうか。

今年は積雪が50センチ前後と例年の半分強しかありませんから、すでに春の兆しがみえるような気がします。

 

歩いていると、向こうのほうからポテトの丘ユースホステルの御一行様が歩くスキーで現れました。

5人のお客さんのうちの一人は、木曜日に参加してくださった、モデルのOさん。あとはアジア系の外国人のみなさん。

 

Oさんと再会を喜び合ってハイタッチ!

ついでに、アジアの仲間のみなさんともハイタッチ!

ラッキーデイを喜びあいました。

 

ユースホステルはその性質上、外国人宿泊客が多いようです。ポテトYHさんはいつもアジア系のお客さんをたくさん連れていらっしゃいます。

 

案内役をしているユースホステルのアルバイトさんは明るい綺麗な女性でした。

出会うなり、

「女性ばかり、3人ですかっ!」と聞かれました。

 

いやいや、

参加者のひとりは奥さんですから ^^;

 

やっぱり、参加人数が気になるんですね。

商売上、気になるライバル?ということなのかもしれません。

 

光栄でございます。 ペコリ

 


2011年2月13日(日)

BKジャイアント BCテレマーク中級 

 

前日の強風で三段山はじめ十勝連峰はズタズタ間違いない。

もう安心して滑れるところなんてないんじゃないのか。

 

それが僕たちの懸念でした。

 

実際に行ってみないとわからないけれど、行ったわダメだったわ、では、プロのパウダーガイドが同行する意味なんてありませんよね?

 

悩んだ末に僕が出した結論は、

BKジャイアントに行こう!でした。詳細略

 

マイナーな山なので他に入山者はいません。

しかもアプローチは長く、登り始めの標高も低い。

登り始めからすぐにラッセルがはじまり、だんだんとラッセルが深さを増していきます。標高が1000mを越えたときにはついに膝をこえて腿に達しました。

 

参ったな。

 

きょうは秘伝スペシャル焼き肉「BK焼」を持参。

ガソリンストーブMSRウィスパーライトインターナショナルが吠え、鍋には味噌ホルモンが投入され、フタがわりの金属製スコップには「おにぎり」が並べられてさかんに湯気をあげています。

 

秘伝「BK焼」のおかげでボクのラッセルパワーは無事に快復いたしました。

やれやれ。どうなるかと思ったぜ。

 

午後はみんなでBKジャイアント尾根の渾身の滑りを堪能。膝上の激軽パウダーが宙に舞います、人も舞います!踊ります!

 

BKジャイアント。遠いし、しんどいけど、濃いぃぃぃ〜ところだ。

また行こう。

 

それにしても大雪山の大原生林は、深い。

 


2011年2月12日(土)

大荒れ!雪崩?!恐怖だよ三段山 BCテレマーク中級

 

今日までは天気がなんとかもつだろう。

そういう天気予報でもありましたから、とくに疑いもなく三段山に向かいました。

 

しか〜し!

 

白銀荘あたりからみえる前十勝の斜面を、吹き下ろしの強風が雪煙を伴って駈け下りてくるのが見えます。

 

いや〜、やばいです。猛烈な地吹雪になりそう。

昨日の前十勝とは表情が豹変していました。

 

やばい気持ちを抑えながら、ダメなら撤退しようといううらいの心構えで三段山の崖尾根を登りました。

途中でソウルスライドによく登場するテレマークスキーライダーYさん夫婦と出会います。そのころ稜線はすでにひどい風で、自然な流れでご一緒することにしました。こういうときは相互に助け合うと心強い。

 

雪はかなり微妙です。風の影響で癖のある吹き溜まりがあちこちでどんどん成長しています。みんな同じような場所で吹き溜まりに突っ込んでは大転倒祭り。

 

Yさんも大転倒したので、みなさん一安心。

「ソウルスライダーYさんでも転ぶんだもの」という理由で。 笑

 

 

ハタ尾根では周囲に無数の亀裂が走ります。

10〜20センチくらいの深さが主ですが、場所によってはかなり深い。ここは昨年も同じ場所で雪崩がありました。

 

移動しようにも、パーティが移動する先もたちまち亀裂に囲まれてしまいます。

恐怖の撤退戦が幕をあけました。

 

全員が安全圏に移動する撤退戦の完了に30分ほどかかりましたが、なんとか一度も流れることなく撤退完了。緊急用の雪洞で遅めのお昼ご飯にありつきました。

 

ゆっくりお昼を食べて、おしゃべりに興じて、いい加減まったりしたところで雪洞から出てみたらいつの間にか天気が回復しています。

先ほどの恐怖の暴風も止んでいました。

 

いえ〜い。

 

遅めの午後はguroスロープを滑ったり、くじら初級、くじら中級を滑ったり、なんだかんだで1日めいっぱい滑っている僕たち。

 

恐怖去って、最後は楽しいパウダーの1日でした。

 


2011年2月11日(金)

極上パウダーだよ前十勝 BCテレマーク中級 

 

今日からテレマーク3DAYが始まります。

 

きょうはお天気がいいので前十勝に行くことにしました。

前十勝はお天気がよくないと楽しくないですから。

 

しかーし!

 

先行者多し。7、8人グループを先頭に全部で15人くらいいるでしょうか。

しかも全員がカバワラを目指しています。

この調子でいけば、えっさえっさと登っている目の前でいい斜面を先行グループに滑られてしまうこと間違いないと思いました。

 

ですから、ボクは途中で進む方向を変えました。

そこから先、先行者がいないのでボクがひとりでラッセルしなければいけませんが、新雪を滑れる魅力のほうがはるかに上回ります。

 

ラッセルのぶんだけ、ノートラックのパウダーが待っています。

 

そして、期待通りのノートラック・パウダー祭りが待っていました。

 

前十勝ピークの7合目から下まで一気につながる長大なスロープが何本かあります。

 

そのなかに1ラインだけ、隠れ岩もハイマツもない、下地は笹地で、最後まで1枚バーンのままノンストップで滑っていけるところがあります。

夏の植生と地形を記憶に刻みこんでいれば間違いないのですが、心の目で見てもラインが見えるはず。

 

いや〜、気持ちよかったですぅ。

あまりにも長いので、ボクは最後まで腿の筋肉がもたなくて、途中で2回も休んだものだから、撮影班から大ブーイングを頂戴しました。笑

 

前十勝のパウダーに3日の晴れなしといいます。

 

翌日は、そのとおりになったのです。

 


2011年2月10日(木)

三段山 パウダースノートレッキング中級??

 

きょうはモデルさんが来られました。

 

え?ゲイノウジンかって?

いえいえいえいえ。まさか。

 

ガイドの山小屋のWebコンテンツ「パウダースノートレッキング」のイメージ写真を飾っている後ろ姿の女性、Oさんです。

白人女性のような後ろ姿ですが、Oさんはれっきとした日本人女性。

端正なお顔を出せないのが口惜しい!

 

あの写真は去年のこの時期の三段山尾根上でのひとコマでした。

 

きょうはあいにく雲っていましたが、同じ尾根を歩くコースを選択しました。

 

このコースは参加者にいちばん人気があります。いつも雪がいいのと、滑る機会ががぜん多いから。本格的な冬山ですが比較的負担も少なくてすむので初心者でも行けてしまうから。などなど。

 

雪がよく適度に深さもあって、みなさん実力以上に滑れるカンジです。

たまたま全員のレベルが高めであったので、きょうはスノートレッキングですが、テレマーク中級並みの斜面をチョイスしました。

 

みなさん大満足の1日でした。

 

それにしても今年の十勝連峰は本物の白人さんが多いようです。

白銀荘では今週、宿泊客の7割が外国人(欧米系)だった日もあったそうです。

山での挨拶も、英語を話す機会がとても増えてきていますね。

 


2011年2月6日(日)

三段山とナマコ尾根 パウダースノートレッキング

 

きょうは「星の庵」に泊まり合わせて参加してくれた人たちや、昔、ボクがマジメに大雪山の夏山ガイドをしていたころによく来てくれていた女の子など賑やかな5名を連れて三段山です。

 

前日の美瑛岳で雪がいいことはわかっていたけれど、さらにパウダー度が増してました。しかもお天気がいい!!

 

お客さん同士もいいかんじに打ち解けて、なんだか青春ドラマみたいじゃねーか。

いいね、こういうの。

 

ナマコ尾根から出てきて尾根上で振り返れば、前十勝が西日をうけて輝いていました。

 

ほとんど奇跡のような1日でした。

 


2011年2月5日(土)

美瑛岳原生林 パウダースノートレッキング

 

久しぶりに美瑛岳の森を歩きたくなりました。今シーズン初の美瑛岳です。

 

林道区間は白金温泉のガイドツアーが刻んでいったスノーシューのトレースを使わせていただきました。ありがたやありがたや。

 

アバレ沢を渡渉してからは適当に森のなかを歩きます。

ズンズン進んでいっては、斜面をみつけて滑りまくります。

 

テレマークスキーのウロコ板、ガイドの山小屋が使用している「カルフガイド」は登坂能力に優れていて、けっこうな登りでもサクサク登っていきます。そのへんのクロスカントリースキーの比ではありません。

しかも、上々に滑れてしまう板です。スノーシューやクロカンで森を歩きまわる人ならば、俺って上級者?みたいな錯覚をおぼえてしまうほどでしょう。

 

とても、いい雪でした。サラサラのふわふわ。

7、8年前には絶滅したかと思われていたカバノアナタケがあちこちで再生しているのを見かけました。

 

齧ってみたけど、木の味しか、しないよなー。

 


2011年2月2日(水)

次シーズンのCM

 

今朝、JR美瑛駅前の交差点でCMの撮影をしていました。

 

誰かが、 「テレビだよ」って言ってたけど、あれはコマーシャル撮影。

タレント待機(それらしき車両)がないようなので、芸能人は来ませんよぅ〜。笑

 

阿部百貨の前に路上駐車している赤いフォルクスワーゲンが撮影対象ですから、きっと、スタッドレスタイヤのCMだと思います。

旭川方向から富良野方向に走る様子が撮影されているようでした。

走ってきた真っ赤なフォルクスワーゲンが駅前の交差点で、「キュッ!」っと、ぴったり停止したりするんじゃないでしょうか。(ネタバレ?)

 

晴れた朝、気温−10℃。

氷上性能UP!をアピールするのに絶好のコンディションかも。

今朝はあまり滑らなかったし。(苦)

 

コマーシャルは一般に、こういうふうに作られます。

企業→広告代理店→制作会社→映像プロダクション→・・・の順に仕事が流れて、完成後は広告代理店(広告会社)から各媒体(テレビ局など)に素材(完成されたCM映像)が送られて、めでたくオンエアとなります。

この流れ、一切は広告代理店が取り仕切ります。美瑛での撮影も、代理店の誰かが推して決まったことでしょう。誰か、美瑛ファンがいるのかな?

うれしいことじゃないですか。

 

僕も広告代理店マン時代(前々職)、いつかは北海道でCMを撮りたいって思ってましたが、それは夢のまま終わりました。そのころは20歳代ピッカピカで、でっかい面しても大きなビジネスを決めることなどできず、いつも低予算CMか、頑張ってもせいぜい町の撮影スタジオで撮る程度でした。

オンエアされるのも、僕のつくったCMは大抵ローカル局限定でした。

それでもまあ、ちゃんと、地域に貢献していたと思ってます。

 

北海道でCM撮影。全国にオンエア。

CMをみた人たちの購買意欲が掻きたてられて商品が売れる。

自分の作ったCMで、市場に変化があらわれる。

 

いつかそんな仕事、してみたかった。

結局、サラリーマンやめて北海道に移住しました。ダメじゃん俺!

 

きょう撮ってたCMは、秋にはオンエアされると思います。楽しみですね。

 

って、まだ完成もしてませんけれどネ ^^;

 


2011年1月31日(月)

たまには、掘り出し物の話題など

ガイドの山小屋のお客さん(Aさん男性)が、あまり使っていないスキーを売りたいということで、ビンディング付きの綺麗なテレマークスキーを送って来られました。

これが、けっこう注目の品なんです。

 

K2 ワールドピステ 181センチ。

たぶん2008-9年モデル?122-80-107, 1700g

 

状態はかなりいいと思います。上物の中古、評価は控えめに、5段階の4。

このモデル、かなり評判いいですよね?

身長170〜180くらいの方で、初級〜中級向きの、癖のないオールラウンドなテレマークスキーをお探しの方にピッタリではないでしょうか。 特に入門用にはベストかと思います。

 

金具付きで、2万8千円。インサートビスなので金具の取り付けによって板が痛んでいることもなく、中古でも安心して購入できるモデルです。

 

定価の3分の1です!! これだけ良好でこの値段、なかなかない上物だと思います。出所がはっきりしており、前オーナーさんも性格のいい方です。ヤフオクより 安心ですね♪

 

ガイドの山小屋でお預かりしてます。

現状手渡しですぐお売りします。前述どおり、2万8千円(税込)です。

 

気になる方は、ツアー参加で試乗できます!(シール貸します)

 

但し、お客さんからの大切なお預かり品なので、目が届かないところにお貸しすることはできません。試乗はツアー参加者だけに限定させてください。予めご了承ください。

 

ふっふっふ。狙っているひと、多いでしょう?

 

たぶん、あっという間に売れると思うので、売り切れの節はご容赦を。 ^^;

 

【販売内容】 スキー本体 / K2 ワールドピステ 定価 63,000円 ・ 金具 / ロッテフェラー R8 定価 21,000円

販売価格 \28,000 税込 なるべく現状手渡しを希望します。現金もしくは持ち主さんへの銀行振込 返品不可※

※クレームや値引きなどは一切お受けできません。完璧を求める方は新品の購入をおすすめします。

 

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